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zokuダチ。セッション17 冒険編1

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天然なので気にせずあっさり承諾。
 
「……ボー、はな、たれた、いろは、ちゃん、……ふい、て……」
 
「はあ~い、チーンだよ、ボーちゃん!」

「ちーん……」
 
素朴ではあったが、住職とチビが心を込めて作ってくれたほかほかの
夕食にジャミル達は思わずお腹を鳴らし、食事に舌鼓。ひまわりは
いろは達にミルクを飲ませて貰い、既にぐっすり中である。
 
「……ちょっと~、おじいさん~、これでご馳走って、いつもどんなの
食べてんの?オラ、今日はから揚げとハンバーグが食べたかった……」
 
相変わらずのしんのすけの我儘が炸裂し、ジャミルは一発ブン殴って
やろうかと思い、席を立とうとするが、首を振り、アイシャがそれを
阻止した……。
 
「ふむ、おチビさんにはちと物足りない御飯かも知れませんがのう、
全部食べれば栄養満点、元気モリモリにしてくれる凄い御飯なんですぞ!」
 
「本当に?全部食べたら、アクション仮面みたいに強くなれる……?」
 
「ほほ、勿論ですとも!」
 
「……じゃあ、オラも食べる……」
 
漸く、しんのすけも食事をしだし、ジャミル達はほっと一安心。
 
「おお~、美味しいゾ……!」
 
「ほほ、それは良かった!」
 
(たく、んとに、調子のいいジャガイモめ、けど、俺らこれから
マジでどうしたらいいんだ……、もしもその場所が本当に存在したと
して……、帰って来れる保証があるとは限らねえし……)
 
……不安の中……、寺での夜は更けてゆく……。

冒険編3 これからのこと

「ほっほ、皆さん、お風呂が沸きましたぞ、汗を流しなされ!」
 
「住職さん、何から何まで、本当にお世話になります……」
 
礼儀正しくアルベルトが代表で住職に頭を下げる。
 
「……それがですの、風呂は外にあるんですじゃ……」
 
「えっ……」
 
住職に案内され、ジャミル達は外に出てみると……。
 
「何だこれ……」
 
何と、其処にあったのは、巨大な釜のお風呂であった。
 
「これって、五右衛門風呂……、って、云うのかなあ……」

「ご、ゴエモンっ!?ゴエモンさんのおかまのおふろっ!?」

「……」
 
……どうリアクションしたらいいのか分らず、ダウドがポリポリ
頬を掻き、再び人間少女モードになっているこむぎも大興奮。
 ……一方のジャミ公は、おかま……、の言葉に異様な反応を示した。
 
「これですので、梅雨が続くとお風呂にも入れない事が
多いんじゃが……、最近は猛暑続きですからのう、特に
心配もすることなく、風呂にも毎日入れております」
 
「じゃあ、汗掻いてるし、折角だから私は入らせて貰おっかな」

「!」

ポツリと呟くアイシャに、ジャミ公はうっかり股を押さえる仕草を
するが、今の彼女は自分の身体なんである事を直ぐに思い出す……。
 
「じゃあ、皆でお風呂に入ろう!こむぎ、しんちゃん、ひまちゃん、
ボーちゃん、よーし、皆で一緒にわんだふるバスタイム開始―っ!」

「わんだふるーっ!」
 
「ほーい!」
 
「ボオ!」

アイシャとこむいろ、お子ちゃま集団は入る様である。しんのすけ達は
まだ子供なので、いろは達と一緒にお風呂に入れる権利はある。
……何処かの尻尾が見たら、地団駄を踏んでさぞかし悔しがるであろう。
 
「……じゃあ、お前ら先に入れよ、俺ら男は後でいいから、って、
俺は今アイシャの姿だけどな……」
 
「いいのよ、ジャミル、何かもう慣れちゃったから、ふふ!」
 
「アイシャ、あんまり無理しないでくれよ……」
 
「何で?本当よ、それよりお寺に戻って戻って、お風呂入るから!」
 
「んじゃあな……」
 
「着替えの準備をしようね、みんな、行くよっ、あ、アイシャさん、
お先にどうぞっ!」
 
「うん、いろはちゃん、ありがとう……」
 
「ねえ、いろはちゃん、オラずっと気になってたんだけど、何で
ジャミルのお兄さんなのに……、アイシャのおねいさんなの……?」
 
「そ、それは、ちゃんとしんちゃんにも後で段々説明するからね!」
 
「……分かんないゾ……」
 
アイシャも寺に戻って下着を取りに行き、珍しいお風呂に早速
入らせて貰った。
 
「……はあ、気持ちいい……、それにしても、本当にいつ見ても
小さいわね、ジャミルのここ……、はっ、や、やだっ!何言ってるのっ、
私っ!きゃあーーっ!」
 
アイシャは顔を赤くし、慌ててお湯しぶきをあげて風呂に潜る。
 
「……ぷはあっ、……はあ、もし、もしも……、このまま私達、
戻れなかったら、それでも……、その時は、私……、ジャミルとして
……」
 
空に浮かんだ星を見ながら、アイシャは物思いにふけるのだった。
 
「……それにしても、蚊に刺されちゃったじゃない……」
 
 
「はあー、さっぱりしたねっ、いいお湯だった~!」

「ホントホント、お外のおふろってはじめてだねえ~!」

「本当だねっ、こういうのも楽しいねえ!今度はまゆちゃん達も
誘って一緒に来ようね!」

「♪わんっ!でも、ユキはお風呂きらいだわん!ぷぷっ!」
 
いろは達も風呂に入り終わり、後、風呂に入るのはジャミル達、
残った男連中だけとなる。
 
「いろはちゃんも、こむぎちゃんも……、お胸、……小さくて柔らかくて
かわいかったゾ、ぬへええ~……」
 
「もうーっ!しんちゃんのえっちっ!これから大きくなるんだからーっ!」

「そうだよーっ!こむぎのおむねだっていつかぷりんぷりんに
なるんだもん!」

「……あのなあ~……」
 
「ボ……」
 
ボーちゃんも鼻血を垂らす。……ジャミ公は、セクハラマセ糞ガキ、
相変わらずどうしようもねえなと溜息をつく。
 
(……ジャミルの、あそこも……)
 
「……ん?」
 
「な、何でもないわ……」
 
「ジャミル、先に入ってきなよ、アイシャの身体なんだから、清潔に
してあげないとねえ……」
 
「ダウド、ありがとう……」
 
「いいんだよお!」
 
「よし、んじゃあお先に!」
 
ジャミルは肩にタオルを担ぎ、洗面器を持つと、いつものクセで
蟹股歩きでのしのし外に出ていった。
 
「お、おっさん……?」
 
「……もうっ!ジャミルのバカっ!」
 
 
……そして、五右衛門風呂に浸かりながらジャミルも考える。
 
「しかし、コイツも相変わらず小せえ胸だなあ……、っと、今は
んな事言ってる場合じゃねえ、この身体はアイシャのモンだ、……やっぱ
ちゃんと本人に返してやりてえよなあ、他にも問題は山積みだ……、それに、
あの悪ガキ共、どうするか……、危険な場所に連れて行けねえよ、ふう……」
 
そして、住職が提供してくれた部屋に、4人組、いろは&わんここむぎ
+子供、チビ、シロで就寝する事に。雰囲気はちょっとした修学旅行
状態である。
 
「チビ、お前、仕事の方は大丈夫なんか?」
 
「ぴい、代わりのドラゴンさんにお仕事代わって貰ったから
大丈夫きゅぴ!でも、その分チビのお休みも少し削られちゃう
かもだけどね」
 
「私達の所為で、チビちゃんにまで迷惑を……」
 
「いいきゅぴ!チビはこうやって皆と一緒に居られる方が
ずっと嬉しいんだよお!」