二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

zokuダチ。セッション18 冒険編2

INDEX|3ページ/9ページ|

次のページ前のページ
 

隠れていた瓜坊たちも一斉に姿を現す……。このイノシシの
子供達だった。

「あはっ!かわいいー!すごーいっ!みんな、こんにちはー!
イノシシさんの赤ちゃんだねっ!」
 
「イノシシさん、とっても喜んでるよっ!それにね、おどかして
ごめんって、ダウドにあやまってるよ!」

「オ、オイラに……?あ、あははは……、此方こそ……」
 
「バフ!」
 
「暫くは俺の持って来たビスケットの残りで食い繋いで
行くしかねえな……、たくっ、変な処でカッコつけるな!
このヘタレ!」
 
「あいたあーーっ!」
 
ダウド、ジャミルに思い切り殴られるのであった。
 
「みんな、イノシシさん達に優しくしてくれてありがとうー!とっても
喜んでるよおー!もらったおにぎりは山の動物さん達とも皆で仲良く
分けて食べるって!山頂までのジャミル達のご飯はチビが人間でも
食べれられるキノコとか探すから心配しなくていいよおー!」
 
「本当か!?……うううー、マジで助かる……!」
 
「何から何まで、本当に……、チビちゃん、ありがとう……」
 
「はあ、チビがいなかったら……、僕ら今頃どうなってたか……」
 
「チビちゃーあんっ!チビちゃんは本当にヒーローだよーっ!」
 
「♪チビはとってもわんだふるー!だよっ!」
 
「……お、みんなでチビと抱き合って何やってんの……、
でも、こむぎちゃん……、お元気になって良かったゾ……」
 
「わから、ない……、で、も、なんか……、ポ♡」
 
「……やいっ!(ケ!)」

「アンっ!」
 
お子ちゃま達はお兄さん、お姉さん達の大声で目を覚ます……。
こむぎ重体騒動から一夜明け、既に新しい朝が始まろうとしている。
 
「いいんだもん、オイラ、これからもヘタレ道まっしぐらでいくもん、
……うふふ……、これがオイラ、ヘタレのダウドですもの~!」
 
何はともあれ、こむぎも無事帰還、イノシシ親子に別れを告げ、
メンバーは山頂に向かって再び下元気よく歩き出した。


冒険編7 ドラゴン谷へ

……それから約三日後。一行は山道を歩いて歩いて、只管歩き捲り……、
漸くドラゴン谷へ近辺と辿り着く。チビが言うには恐らく、徒歩で来た
人間としては異例の速さ……、だろうと言う事らしかった。前回の話の通り
食料等は、山中でチビが見つけて来てくれた、人間でも食べられる
茸や山菜等でどうにか食い繋いでいたので何とか元気である。
 
「はあ、ようやっとドラゴン谷かよ、でも等々此処まで来たんだよな……」
 
「でも、これで終わりじゃないんだからね、本番はこの先だよ……、
これからどうなるか分からないんだからね……」
 
いつもの通り、アルベルトがジャミルに注意する。調子に乗らない様。
 
「……分ってるよっ!」
 
「おお!オラ達も頑張ったゾ!サバイバルなお子様だゾ!」
 
「たいやっ!」
 
「ボオオー!」
 
「アンっ!」
 
「わたし達もがんばったよっ!いえ~い!ビューティペアー!」

「あはは~……、こむぎってば、全くもう、元気になった途端、
これだもん……」
 
こむぎはいろはの片手を取って高く掲げ、万歳ポーズを取る。
 
「そうね、本当にね、有難う、皆!」

「いえいえっ、私達はそんなっ!自分達で出来る事をと思って
行動してるだけですからっ!ねっ、こむぎっ!」

「うんっ、これからもみんなでいっしょにがんばろうねっ!
あっ、これなになにっ!落ちてたよーっ!棒にさしたドーナツ
かなあっ!ジャミルにプレゼント!はいっ!」

「……これは棒に差したウンコだよっ!って、人に向けるなっ!
こらーーっ!」

「ど、どうもすみませんっ!……こむぎーーっ!」

「もう~、しょうがないお兄ちゃんとお姉ちゃん達だよね、
うふふ!」

「……ですなあ~……」

「たやいっ!」

「ボ……」
 
しんのすけ達の方を向いてアイシャもくすっと微笑みを浮かべた。
 
(ジャミルの姿なのに、アイシャ、最近何だかますます色気が
出て来てる様な……、これって何だかなあ……、大丈夫
なのかなあ……)
 
と、時折、アルベルトがアイシャの方をちらちら見る。
逆のジャミルは、アイシャの姿で相変わらずの蟹股歩きを
してみたりと、こっそりおならを落してみたりと、どんどん
ジャミル本人の地が出ており、ますます男らしくなっていく
様であった。
 
「ハア、もうこの姿(アイシャ)になってから、俺、一体何日
タバコ吸ってないんだろう……、吸いたいよ、タバコ……、
しくしく……」
 
「ぴきゅ、ジャミル、ダウがいないよ……」
 
チビがジャミルの側に飛んでくる。
 
「あん?……あの野郎、また……」
 
「お~いっ!ハア、やっと追いついた……」
 
「……ダウドっ!」
 
皆から数分遅れてダウドが到着した……。
 
「……おーい、ペース乱すなって何回言ったら分かんだよっ!!」
 
「いいでしょ?オイラはオイラのペースで行くんだよ、これからも!
開き直ったんだからねっ!オイラはさ!!」
 
……前回の件で開き直り、ますます癖の悪いヘタレへとパワーアップ
しつつあったのである。
 
「まあ、ジャミル、ダウドも一生懸命なんだし……」
 
「そうだよ、オイラ一生懸命なんだからね!」
 
……と、開き直るダウドに、アルベルトもスリッパを
取り出しそうであった。
 
(……ジャミルがアイシャの姿になってから、ジャミルが馬鹿やっても
スリッパで叩けないし……、僕も何だかストレス溜り気味だよ……)
 
と、揉めている処にいろはのスマホに着信が入る。
 
「わっ、こんな山奥でもメールがちゃんと届いたーっ!」
 
「ユキにまゆ、悟からもみんなが応援してくれてるよっ!」
 
2人がマンションを離れ、数日。懐かしい友達から応援メールが。

 
いろはちゃん、こむぎちゃん、お元気ですか?ジャミルさん達と
一緒にお寺修行に行くなんて、本当に凄いねっ!修行ってどんな事
するのかな?ちょっと心配だけど、こわくない、こわくない……!
いろはちゃん達なら大丈夫だよっ!戻ったらお話沢山聞かせてね、
楽しみにしてるよ! まゆ
                                       
……元気してる?お寺の方にご迷惑掛けてないか心配だけど、まあ、
しっかり頑張りなさい、……心配でしょうがないニャ……、って、
べ、別に……、心配なんかしてないわよ、……してないんだから……、
早く帰って来なさいよ、あんた達がいないと静かすぎて淋しいのよ……、
って、べ、別に淋しくなんか……、じゃあ、またね……、ユキ

「ふふっ、ユキちゃんてば……、まゆちゃんも有り難う、
嬉しいね、こむぎ!」

「わんっ!悟のメールも見せてーっ!」

 
犬飼さん、こむぎちゃん、元気ですか?僕達も元気です、……本当は、
……犬飼さん達がいないと淋し……、わわわわっ!こ、こっちは皆、
元気で過ごしてるから心配しないでね、お寺の修行ってどんな事を
するのか、僕もとっても興味があるんだ、犬飼さん達の帰りを皆で
楽しみに待ってます、勿論、大福も一緒にね、それじゃあ、また…… 
兎山悟より