二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
ブロンズ・ハーミット
ブロンズ・ハーミット
novelistID. 70979
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

ヒロアカ世界でありそうな事~人気調査~

INDEX|5ページ/6ページ|

次のページ前のページ
 

「あの映像じゃ未来の話みたいだけど...マジクソだわ!アイツ!!」
「あれだけじゃないんじゃね?」
「あぁ、今も俺達の知らない処でやっているかもな」
「あの現象がこの世界でも起きるなら俺達も危ないよな...」
「当たり前だろ!人類滅亡の危機だぜ!!」
「この世界には“個性”ってモンがあるんだぜ!?この世界でも似た様な事が起きても不思議じゃねぇよ!!」
「同じ女として言わせて貰うけど!アレは絶対に山田達の責任よ!!」
「うん!最低だよ!!何で!?殺されても仕方無い奴等の巻き添えで関係無い人達まであんな目に遭わないといけないの!!」
「おい!皆で山田を襲っちまうってのはどうだ?」
「いいね!アイツを如何にかしてアレを防ぐ事が出来たら俺達はヒーローだぜ!!」

一週間後...山田はクラスメイト達...否、学校の皆達が自分を見る視線が明らかに変わっている事に気付いていた。男女共に冷たい眼で自分を見ており、特にさり気無くアプローチをしていた井波さんは明らかに自分を避けている。それに家族も...

『何で!?何が悪かったの!?』
『近寄らないで!』

母親や妹が汚物でも見る様な眼で自分を見ている。放課後、軽音楽部の部室へと入った山田は部長から退部を言い渡された。

「なっ!何でですか!?部長!?」
「部の皆で決めたんだ。お前の事は信用出来ない!」
「なっ!何でですか!?俺!何かしましたか!?」
「...これからするんだよ!」
「えっ?」
「とにかくよ、俺達はお前がもう信用出来ないんだよ!お前みたいに裏で何をやってるか分からねぇ様な奴はな!!」
「「「そうだ!そうだ!!」」」
「何だよ!?それは!!」
「お前と一緒にいると!俺達まで同類に思われちまう!さっさと出て行きやがれ!!」
「うわぁ!!」

部長は山田を部室から追い出すと...奴の荷物を廊下へと放り投げた後、ドアを荒々しく閉じたのだった。追い出された後、山田は暫くドアを叩いていたが、部室の扉が開く事は無かった。




「じゃあ...“今”の処は本当にそういう奴等との付き合いは無いんだな?」
「はい...そんな先輩達との付き合いはありません」

軽音楽部を追い出された翌日、山田は生徒指導室へと呼び出されていた。其処で山田は担任と生徒指導を担当している教師から交友関係について質問をされていた。高等部や街の不良達との付き合いは無いか?や盛り場等に行ってはいないか?という事をしつこく聞かれたのである。“原作”の高校生の奴と違って、この世界の中学二年生である山田には自分が何故?こんな質問をされているのかが全く解からなかった。クラスメイトや部活の皆からの冷たい視線とまるで犯罪者を扱う様な教師達の態度に堪え兼ねて山田は担任へと尋ねた。

「先生...何で?そんな事を聞くんですか?」
「お前が道を誤る可能性があるならそれを防ぐのが先生達の仕事だからだ」
「どういう意味ですか?」
「今は個性社会だ...“未来”を知っている人がいてもおかしくないだろ?」
「!?誰ですか!?誰がそんな事を!?」
「それは言えないな...お前がすべきなのは人間として真面目に生きる事だ」
「......」
「大丈夫だ。高校を卒業するまで人様に対して恥ずかしい事をしなかったら誰もお前を責めなくなる」
「?はい......」

担任は宥める様な口調で言っているが...彼らの山田を見る眼は非常に冷たかった。特に生活指導の先生は女性なので山田みたいな奴への嫌悪感が強いのだろう。教師達が話を終えると山田へと退室を促した。山田は二人へと頭を下げた後に部屋を出たのだった。山田は教室へと戻ると...他の生徒と話していた友人へと話しかけた。

「な、なぁ...鈴木」

「うん?......なんだよ?」

山田に話しかけられた鈴木は彼を汚いモノでも見る様な眼を向けた。鈴木は山田と特に仲が良かった男子生徒であるが、今の彼は明らかに山田を嫌悪している。鈴木と話していたクラスメイト達も彼の背後で似た様な表情をしている。山田は友人...否、元友人へと顔色を伺いながら尋ねる様に口を開いた。

「あのさ...俺の事で変な噂みたいなのが流れているみたいなんだけど...知らないか?」

「変な噂?あぁ!あの事か...」
「知っているのか!?」
「噂っていうか...あれは何処かで“本当にあった事”だろ?」
「どういう意味だよ!?まるで俺が何かをしたみてぇじゃねぇか!?」

大声を上げた山田を鈴木を始めとしたクラスメイト達は顔を顰める。鈴木は能面の様な表情で山田へと口を開いた。

「知りたいなら教えてやるよ...その代わり」
「何だよ?」
「クラスでの用事が無い限りは二度と俺に話しかけるんじゃねぇ!!」
「!?」
「解かったか!?」
「......分かったよ」

山田の返事を聞いた鈴木は尋ねる様に話し始めた。

「お前...B組の四世って知ってるだろ?」
「?あぁ...二年前に担任が過去にした悪事を暴いて学校から追い出した奴だろ?“個性”で俺達が平行世界で出版とかされている“創作物の登場人物”としての役割や評判が分かるんだっけ?」
「そうだよ。そいつが自分の視た事を俺達に教えてくれたんだよ」
「......」

そう言って鈴木は調から伝えられた事を山田へと説明し始めた。単行本で4巻分となる...短くも悲しい話とその物語に置ける山田の胸糞悪い役回りを教えたのだった。

「なっ、何だよ?それは!?俺のせいで世界が滅亡する!?」
「お前には騙されたよ!!いい奴だって顔をして!裏ではそういう奴だったなんてなぁ!!」
「!?ちがっ!そいつは別の世界?での!」
「違わねぇよ!!」
「!?」
「確かに“個性”もねぇ世界の人が描いた漫画の中での話だよ!でも、お前は其処にいるだろうが!!」
「そっ...それは!」
「お前がそういう事をする可能性のある奴だって事だけは確かだろうが!!その時点で俺はお前の事が信用出来ないんだよ!!」
「「「「「そうだ!そうだ!!」」」」」

鈴木のその台詞に他のクラスメイト達も声を上げ始めた。

「自分の保身の為に立場の弱い女の子を騙して利用するなんて最低!!」
「あんな奴等と付き合わなければ済む事じゃん!!」
「私達だってあの子みたいな目に遭う可能性があるんだよ!!」
「あれは強姦幇助って言うんだろ?マジの犯罪者じゃん!!」
「いい人面して俺達の事も騙してたんだろ!?」
「クズ野郎が!!」
「偽善者め!!」
「詐欺師が!!」

クラスメイト達から糾弾に山田は泣き叫びながら声を発していた。




「違う!違う!!違う~~~!!!!!俺は何もしていない!何もしていないんだ!!」




泣き叫ぶ山田へと向かって誰かが大声を発した。




「これからするんだろが!!!!!」




「!?」

何時の間に教室の中に山田の知らない男子生徒が立っていた...調である。彼は強い敵意と絶対に赦さないという強い正義感に溢れた眼差しで山田を見ている。山田は泣きながら彼を見ながら言葉を発した。

「誰だ?」

「四世君!?」
「四世!?」

「!?コイツが四世...」