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zokuダチ。セッション20 冒険編4

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見様見真似だったんだけどね、成功しちゃった……、さあ、
今の内に逃げよう、早くジャミルさん達の処へ……」
 
「……お前ら、大人をバカにしてんのか……、本気で逃げられると、
思った……?……この野郎っ!!」
 
「あっ!?」
 
「いろはーーっ!!」
 
ゲスは転倒状態から、素早く起き上がるといろはの背後に立ち、
彼女が動けない様、片方の手で身体を押さえ付け拘束、怒りを込め、
もう片方の手で首元に光らせた刃物を近づけるのだった。
 
「……ふざけてんじゃねえぞ、舐めるんじゃねえと
忠告した筈だがね!?」
 
「やめてっ!大好きないろはをイジメたらゆるさないっ!
……どうしてイジワルばっかりするのっ!」
 
「おい、待てや、てめえ、余分な事すんじゃねえぞ、この
お嬢ちゃんがどうなっても構わねえのならよ……、俺は
殺し屋さんだからよ、相手が女だろうが、子供だろうが
殺しちまう事に何の抵抗も感情もねえんだぜ?そうか、
テメエ、あん時の糞小娘か、丁度いいや、今、たっぷり
仕返ししてやる、大事な奴だか何だかしらんがテメエの
目の前でこいつをたっぷりと痛めつけて苛めてやるよ……、
公開処刑……、倍返し……だ」

「……こむぎ……、は、早く逃げてっ!私は大丈夫だからっ!」

「そんなことできるわけないよっ!おねがい、いろはをはなしてっ!」
 
ゲスは今にも泣き出しそうなこむぎの方を見てニヤニヤ笑いながら
片手で拘束しているいろはの身体に力を込める。そして、もう片方の
手にもった刃物を首筋にちらつかせ脅す行為を見せつける……。
 
「……いろはああぁーーっ!」
 
「こむぎ、だ、大丈夫だよ……、私、まけ、ない……よ……」
 
「いろはちゃん達に何するんだーーっ!オラ怒ったゾおおーーっ!!
 
「……いか、り、ます、ボオオオーー!!」

「キャンっ!キャインっ!!」
 
「……だ、駄目……、しんちゃん、ボーちゃ……、来ちゃだ……、
う、あう……」
 
余りにも残忍で卑劣なゲスの行動に遂に、しんのすけ、ボーちゃん達が
ブチ切れ、ゲスに飛び掛かろうとしてしまうのだが……。

「ふざけてんじゃねえぞ、糞ガキーーっ!!」
 
「お?……おおおーーっ!?」
 
「ボオオオーっ!?」
 
「キャイイーーンっ!!」
 
ゲスは一旦いろはを突き飛ばし、解放するが今度はアイアンクローで
しんのすけの顔面を掴むと、しんのすけを振り回し強くほおり投げる。
……投げられたしんのすけは後ろにいたボーちゃん、シロ、そして、
こむぎにぶつかり、大変な事に……。
 
「……み、みんなっ!大変っ!こむぎっ!」

「いろはああ~……、ケガ、してない……?」

「私は大丈夫だよ!……こむぎ……」

「いろは……、ひっく……」

抱き合い、お互いの無事を確かめ合ういろはとこむぎ……。だが、
ゲスはそんな余裕さえも与えてはくれなかった。
 
「糞ガキめがあ~、何処まで舐め腐ってんだよ、この最高に
どエライゲス様をよ……」
 
「ごめんだゾ、いろはちゃん、こむぎちゃん……」
 
「ボオ~……」
 
「……みんなもっ!大丈夫っ!?……ひまちゃんっ!?」
 
「お……、ひ、ひまーっ!?」
 
「ゲへへ、ざまあみろ、俺はその気になれば女だろうが、
コドモだろうが、ウンコだろうが、容赦しねえって言ってんだよ、
おお、……丁度いいのがいたか、……よし、赤ん坊の方を先に
ブッ殺してくれる……」
 
ゲスは血走った目を光らせ、今度はひまわりの方をギロリと睨み、
のしのしと近づいて行った……。
 
「ひまちゃん……、だ、駄目……、た、助けなきゃ、でも、身体が
痛くて……、動けない……」
 
「……びえええーーっ!!」
 
「いい加減、ふざけんのはよそうや、おじさんはな、……もう
ブチ切れてんだよ、限界なんだよ、ヘッ……」

「おこってるのはこっちだよっ!も、もう……!こうなったらわたしがっ!」
 
「ううう、こむぎちゃん、お願い、オラをあの人に向けて思いっきり
ほおりなげてっ!早くっ!」
 
「……何言ってるの!そんな事出来るわけないよっ!」
 
「オラを信じてーっ!お願いーっ!早くしないとひまが危ないよーーっ!!」
 
「ボオ!ぼ、ぼ、くも!」
 
ボーちゃんも一緒に自分を投げる様に申し出る。ゲスは刃物を片手に
泣いて脅えているひまわりにどんどん迫る。
 
「分ったよ!……しんちゃん、ボーちゃん、……いくよおーっ!
……ええええーーいっ!!」
 
「おおおーーっ!!秘儀!生ケツ!おならぶりぶりスペシャルーーっ!!」
 
「ボオオオーーっ!!」
 
ゲスがひまわりに向け、刃物を振り下ろそうとした瞬間の出来事だった。
こむぎに投げ飛ばされたしんのすけとボーちゃんはくるくる回転しながら
ケツから生屁をゲスに向け放出し、体当たりする。
 
「ぐっ……、うおおおおおーーーっ!?」
 
石頭のしんのすけとボーちゃん、見事にゲスにぶつかり、加えて
W生屁の臭さでゲスはその場に崩れ落ち、完全に気絶するのであった。
 
「……あうい~、びえええ~っ!!」
 
「……ひまああーーっ!!よしよし、無事で良かったゾ……」
 
ひまわりは泣きながらしんのすけに飛び付くのであった。
 
「……しんちゃん、ひまちゃん、シロちゃん、ボーちゃんっ!」
 
「おお、いろはちゃんも!だいじょぶかだゾ!」
 
漸く復活したいろは。急いで子供達に駆け寄ると3人とシロを
ぎゅっとハグした。
 
「無事で良かったよっ!しんちゃん、偉かったね!流石ひまちゃんの
お兄ちゃん!ボーちゃんもシロちゃんもひまちゃんを守ってくれて
ありがとうっ!」
 
いろはは身体の痛みも忘れ、しんのすけ達を思わずぎゅっと
ハグしたまま暫くその場から動けないでいた
 
「うん、いろはちゃんも偉かったゾ、……よく耐えたんだゾ……」
 
「ボオ」

「……アンっ!クゥゥ~……」
 
「みんなもすごかったよ、ホントに……、ひま、ありがとね……」
 
「たいい~……」
 
ひまわりもこむぎの頭をそっと優しくナデナデするのであった。
 
「……いろはのバカっ!わたし、心配したんだからね……、いろはに
何かあったらって思ったら……、ひっく~……、うわああ~~んっ!!」
 
「ごめんね、こむぎ……、でも、こむぎも無事で本当に良かった……」

「いろは……、いろは……、大好き……」

こむぎはいろはの首っ玉に飛び付くといろはも思い切りハグする。
あんな恐い人と真っ向から対峙したのは初めてだったが、お互い
ケガも無く無事だった事に心から安心し、こむぎ、彼女のぬくもりを
感じながらお互いの絆を確かめ合った。
 
「よしっ、もう少しだね、大きなお騒がせお兄さん達を助けて皆で
一緒に帰ろう!」
 
「うんっ!」
 
「ねえ、ところで……、コワイこのおじさん……、どうするの……?」
 
「そ、そっか、どうしよう……」
 
「ガルガルおじさん……、こまったねえ~……」
 
ゲスはしんのすけとボーちゃんの捨て身の体当たり+生屁で、
気絶させられているものの……、目を覚ましたら再び追い掛けて
来て襲い掛かってくる恐れがある……。