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zokuダチ。セッション21 冒険編5

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「オ、オイラもそろそろ行かないとやばいなあ、怒られちゃうよお、
ジャミルーーっ!」
 
その後にぽてぽてと、ダウドも走って続く……。
 
「な……、何なのだ?ああああーーっ!!」
 
「えいっ、えいっ、よくも、よくもですーーっ!きゃあああーーっ!」
 
「この変態爺!くたばりやがれっ!」
 
「てりゃっ、おりゃっ!せいやっ!はいっ!」
 
マフミ、ケイ、ユウが領主をポカポカ殴り、蹴る。それぞれの力は
話にならない程弱い物の、領主は戸惑い、突然の反乱分子に
領主はジャミルの手首を掴んでいる力を緩めた……。
 
「ど、どうなってんだ?げ……、う、うわああーーっ!!」
 
「……ジャミルーーっ!危ないーーっ!」
 
「くらえーーっ!!潰れろーーっ!!」
 
止めは、領主の背中目掛け、ブウ子が超デブヒップドロップでダイブ。
押し倒されて領主の下状態になっていたジャミルも危うく一緒に潰され
そうになり掛けたが、間一髪でダウドがジャミルを引っ張り窮地を免れた……。
 
「……た、助かった~、サンキュー、ダウド、たく、恐ろしいデブだ……」
 
「はあ、間に合ってよかったけど……」
 
……推定体重何百キロのブウ子に背中を潰されては気の毒だが
流石の領主も起き上がれなくなったらしい……。
 
「ジャミル、アイシャを早く助けないと!」
 
「……ああ!」
 
ダウドの言葉に、急いでジャミルが気絶しているアイシャへと
駆け寄り、助け起こした。
 
「アイシャ、しっかりしろ!大丈夫か!?おいっ……」
 
「……ジャミル、うん……、大丈夫だよ、えへへ、いつもの
事だもん、ありがとう……」
 
「全く……、少しは心配掛けねえように精進しろっつーんだよ、
でも、良かった……、へへ、今日はデコピンはナシにしといて
やるよ……、特別だぞ……」
 
「何よ、ジャミルに言われたくないもん……」
 
ジャミルはアイシャの笑顔を確認すると、安心した様にアイシャを
抱きしめるのだった。
 
「おにいさまとおねえさま……、素敵……、これが大人への
階段なのかしら……」
 
「ユウにはまだ早ええよ、でも……、へえ~、やるなあ……」
 
「ぽっ……、きゃあああーーっ!!」
 
「はん、私は興味ねえわ、鯉なら食いたいけどな!ブウ!!」
 
「ほお、若いとはいいのう、羨ましいわい……」
 
……そんなジャミルとアイシャのやり取りを見つめる娘達と庭師である。
 
「お前達……、これで本当に終わったと思っているのか?
マジでおめでたい奴らだね、ふふふ……、あーっはっはっ!」
 
「ルーゼっ!!」
 
「このガルガルおばさん、まだこりてないみたいだよ!」
 
「このおーっ!いい加減にしろおーーっ!!」
 
倒れていたルーゼが起き上がり、高らかに笑い始める。
ジャミル達はもう一度身構え、戦闘態勢を整えた……。
 
「この変態親父、今までご苦労だったね、アンタのお蔭でたーっぷりと、
……ふふふ、ふふふふふ……」
 
「な、なんとっ!ルーゼっ、旦那様に向かって何という暴言を!
……やはりお前は旦那様を誑かしていたのか!?」
 
「そうだよ、爺さん、もうこのエロ親父は用済みさ、お蔭で
こいつから凄い欲望のエキスを吸い取れた、礼だけは言っておくさ!」
 
今まで散々領主を旦那様、旦那様と呼んでいたルーゼは急に
態度を一変させ、急に領主を小馬鹿にした態度を取り始めるのだった。
 
「おい!ちゃんと一から説明しろって言ってんだよ、このババア!」
 
ジャミルはアイシャを守りながら叫ぶ。他のメンバーも警戒しながら
ルーゼの前に立った。
 
「ハン!私はババアじゃないよっ!見てなっ!」
 
「……な、何っ!?」
 
ルーゼはくるっと身体を一回転させると、自身の姿を変えた。
……その姿とは……。
 
「……ロ、ロリッコ魔女……?」
 
「そうだよ、これがおてえの本来の姿だよっ!ぎゃーっはっはっ!」
 
「変わった一人称だなあ……、って、んな事言ってる場合じゃねえっ!
だから、ちゃんと説明しろって言ってんだよっ!」
 
「うるせー奴だっ、んとにっ!おてえはある目的の為に、欲望のエキスを
集めてんだよっ、それだけだっ!この爺から欲望の匂いがプンプンした、
死んだ人間を生き返らせようとありとあらゆる魔法の研究したり、
こっそり科学実験しようとか企んでたんだぜ、……頭狂ってたんだ、
すげえな、この爺は!クソ過ぎだろう!」
 
「まさか……、おお、旦那様……、それ程までに奥方様の事が
あなたは忘れられなかったのですのう……、おおお……」
 
庭師は領主の側に近寄ると、領主の手を握り涙を溢した。
 
「まあ、おてらの魔術でも死んだモンなんか、生き返らせる
魔術はねえけどよ!だから、爺をちょいと魔術で洗脳して
そそのかしてやったんだよ、スタイル抜群の、大人ルーゼ様に
化けてさ、何でもいいから、あんたの気の済むまで、新しい奥さん
貰えばって、アドバイスしてやった、そしたらよ、この爺、本当に
その通りにゆう事聞いたし!おてえは爺が新しい妃にした女ども
からも、ここぞとチャンスばかりに欲望のエキスをどんどん
吸い取ってやった、人間、欲が無い奴なんかいねえからよ、んで、
どんどんどんどん……、もっと奥さんを娶れとそそのかして
やったんだよっ!」
 
「……わ、私達からは、どうして吸い取らなかったの……?」
 
「きゃあああーーっ!!こわあーーいいいっ!!」
 
「な……、なんてヤツだよっ……!」
 
「……逆にこの私がお前を食ってやるっ!!ブおおおーー!!ふんが!!」
 
「色々と状況が変わって来たからな、洗脳して使ってやった方が
いいと思ったのさ、どっちにしろ、其処のデブはエロ親父もあまり
気が進まなかったみたいだし、何より、爺が本当のカモを探し
充てたみてえだから、この国での収集ももう終わりにして逃げる
かなーと思ってたところだっ!お蔭でエキスも大量になったしな!」
 
ルーゼはそう言い、ジャミルの方を見た。
 
「おいおい、俺が領主の好みのタイプで、死んだ奥さんに
似てたから暴走したってのかよ、冗談じゃねえぞっ!!」
 
「プ……」
 
「……笑うなああああっ!このバカダウドっ!!」
 
「いた、いたいよおお~、ジャミルぅ~……」
 
ジャミル、……半泣きでダウドに殴りかかる……。
 
「二人とも、ケンカしてる場合じゃないでしょっ!領主様は
奥様を亡くされて本当に苦しんでいたのよ、その心の隙に
漬け込むなんて酷過ぎるわっ!!」
 
「全くじゃ、お嬢さんの言う通りじゃ……、旦那様は洗脳されて
お人が変わってしまわれたとは言え……、人の心の悲しみを
利用するなどと……、あまりにもやる事が汚すぎるわい……」
 
アイシャの言葉に庭師が同意し、涙するのであった。
いろはは黙って俯き、普段元気なこむぎでさえ言葉を無くす……。
 
「仕方ねえだろ、この爺は元からロリコンでバカ娘が好きな
変態気質がある心の持ち主だったのさ、おてえが魔術で、ちょいと
背中を押してやったら本性を出したんだろ、お前らも何時までも
こんな変態爺に従う事ねんじゃね?あはははっ!人間て本当にバカ!」