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zokuダチ。セッション22 冒険編終

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「やいい……」
 
「じん、せい、いろ、いろ、ある……」

「……クゥ~」
 
こむぎはすっ飛んで部屋まで走って行く。そして部屋に入るなり、
ベッドにダイブし、枕に突っ伏す。寝転んだまま、暫くそのままの
体勢でいた……。
 
「どうしてなんだろう、もう帰れるのに、何なのかなあ、この気持ち……」
 
「……こむぎ、入るよ~」
 
「いろは……」
 
いろはも様子のおかしいこむぎを心配し、後を追い、部屋まで来たのである。
……いろはもベッドの縁に腰掛けると、こむぎの顔をじ~っと見つめる。
 
「そんなに見つめられたら照れちゃうよう~、いろはってばあ~!」
 
「こらっ、誤魔化さないの!何か隠してるでしょ!」
 
「……別に誤魔化してなんかないよう、ただ……」
 
「ただ?」
 
「だって……、お別れって考えて、何か急に胸が苦しくなっちゃって
ねえ、いろはとこむぎは……、ずっとずっと、側にいっしょにいられるよね?
……これからも……」
 
「当たり前じゃない、まだまだこれから一緒に楽しい事見つけるんだよ、
ずっとずっとこむぎと一緒に!」
 
こむぎはちらっといろはの顔を見る。そして、子犬モードに戻ると
いろはに思い切り飛びつくのだった。

「わんっ!こむぎといろは、ずっといっしょ!こむぎももっともっと、
いろはにシアワセをいっぱい伝えるよっ!」
 
「……もう、こむぎってば、ホント、甘えんぼなんだから……、
うん、そうだね、有り難う……、これからもずっと一緒にいようね……」
 
「わお~んっ♡」
  
いろははこむぎを側に抱き寄せたまま、静かに微笑むのだった。
……そして、ジャミル達も部屋に戻り、いそいそ荷物整理を始める。
 
「何だかオイラも寂しくなってきちゃったよお……」
 
「ダウド、それ以上言わないんだよ、さよならが悲しいのは
皆同じなんだよ……」
 
「うう~……」
 
「ジャミルさん達、ちょっといいですかな?」
 
「あ、爺さん……」
 
庭師がジャミル達の部屋に顔を出す。しんのすけ達はアイシャ達が
いる部屋に一緒にいる。
 
「旦那様からお話は聞きました、もうお別れなんですのう、
寂しくなりますが……、仕方のない事ですじゃ、しかし……、
別れという物はいつ経験しても嫌なものです……」
 
「……そうだな、夜になるまでには街を出とかないとだからな……」
 
「此処だけの話、今だから言える事ですが、儂は皆さんと接するうち、
皆さんが本当の孫の様に思えて来ましてのう、楽しかったです……」
 
「お、おじいさあ~ん、ううう……」
 
「ダ、ダウド、ほらまたっ!」
 
アルベルトが慌てて、又予備のハンカチでダウドの顔を拭いた。
 
「皆仲良く、どうか幸せになって下さいのう、この爺からの
お願いですよ……」
 
庭師はそう言うと、ジャミル達、一人一人の頭をぐじぐじ撫でて回った。
 
「ありがとな、爺さん、爺さんも長生きしてくれよ……?」
 
「ええ、勿論ですとも、おいぼれですが、爺もまだまだ頑張りますよ!
ははは!」
 
「あの、ジャミル達……、支度は出来た?私達はもう大体準備出来たから……」
 
アイシャがジャミル達の部屋までやって来る。
 
「ん?ああ、俺らももう大丈夫だよ……」
 
「そう、じゃあ……、ね?待ってるから……」
 
「ああ……」
 
 
そして、ナンダ・カンダ家とも別れの時がやってくる。見送りには
下級兵、良エリート兵達の姿も見えた。兵の一人が前に出て、ジャミル達に
お礼の言葉を述べた。
 
「色々と、お世話になりました、皆さん!あなた達のお蔭で、旦那様も、
このナンダ・カンダ家も救われました、我ら下級兵部隊、エリート兵部隊、
一同、心からあなた方に感謝致します!」
 
「敬礼……!」
 
どうやら、がめついエリート兵達の方の姿は見えず。元々忠誠心が
ルーゼ寄りであった彼らはルーゼがいなくなった後、すぐに姿を
消したらしい。ちなみにゲスは、領主が退職金と共に解雇し、今はもう
屋敷から悪エリート兵達同じく姿を消し、何処かへ行ってしまったのである。
 
「皆さんもお元気で……、色々お世話になりました、お身体には気を付けて、
どうか頑張って下さいね……」
 
「は、はいっ……!」
 
アイシャが兵達に声を掛けると、兵は皆揃って顔赤くし、でれ~っと
だらしなく鼻の下を伸ばした。
 
「兵士さん達、おはなの下が長くなってるよ!こむぎも伸ばしてみようかな!?」
 
「真似しなくていいんだよ……」
 
呆れた様に声を出すいろはとお調子者のこむぎ。
 
「……元気でな、ジャミル君達……、身体に気を付けるんだよ、
何なら君も養子になるかい……?ふふふ……」
 
「げげっ……!」
 
又領主の目つきが怪しくなってきた為、ジャミルが身構える。
 
「冗談だよ……、はは、君は本当に面白い子だよ……」
 
「どうか、お元気で……、爺の事も忘れないで下され……」
 
「ぴい~、チビ、絶対忘れないよ、お爺ちゃん……」

「……クゥゥ~ン!」
 
「チビさん、シロさんも、どうか元気での、うんうん……」
 
別れ際に、チビとシロが交互に庭師の顔をペロペロ舐めた。
 
「おじいちゃん、いっぱい遊んでくれてありがとね、
オラ楽しかったゾ……」
 
「……びえええーーっ!!」
 
「うんうん、儂も楽しかったよ、みんな、ありがとうな……」
 
「ボオーー!!」
 
お子様達は最後に庭師に優しくハグして貰い、泣いて悲しい別れを経験する……。
 
「……領主様、お爺さん、ケイちゃん、皆さん、本当に長い間
お世話になりました……」
 
「……っく、うええええ~……」
 
アルベルトが丁寧に皆に頭を下げると、又ダウドもぐじぐじ鼻を垂らし始めた。
 
「アルベルト君も、ダウド君、いろはさん、こむぎさんも……、
どうか達者で……、元気でな……」

「お世話になりましたっ!……私、皆さんの事、絶対忘れません!」

「領主サマも元気でねえ~!」
 
「はいっ!僕達も頑張ります、どうかお元気で!」

「うむ……」
 
アルベルトと領主が硬く握手を交わし、いろはとこむぎも最後の挨拶を。
 
「じゃね、皆、バイバイ……、元気でやれよ!」
 
「ケイ、お前もな……、でもあんまりおっさんを困らせんなよ!」
 
「お前に言われたくねえよ!……い、いつまで人の顔見てんだよ!
早く行けよ!」
 
不良娘ケイ、ジャミルに悪態をつくが、強気な彼女も泣きそうになる
表情を見られまいと必死であった……。
 
「じゃあな!みんな、本当にありがとなーーっ!」
 
「さようならーーっ!!」
 
それぞれに名残は尽きないが、ジャミル達は屋敷に背を向けて、
元来た道を再び、真っ直ぐに歩き出した……。


冒険編 終 繋がる世界

漸く一行が、この世界に来て、一番最初の場所の川に着いた頃には、
丁度、夜空に満天の星が輝き始めている頃であった。
 
「う~ん、……此処の川なのか?本当に、アル、何かそれらしき
入口みたいなモンは見えるか……?」
 
「……暗くて良く分からないけど……」
 
「ぴ、あそこ、滝の中、光ってるきゅぴ……」
 
「お……」