二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

zokuダチ。セッション23(完) いつもの日常編

INDEX|6ページ/9ページ|

次のページ前のページ
 

「……どうしよう、こむぎとジャミル、このままじゃぽんぽこだぬきの
おまんぢゅうになっちゃうわん……」

「コラ!だ、誰が狸……、げっふ!」

「はあ、もう~、ちゃんとそのお腹元に戻さないと明日から
口聞かないからね……」

「うえげ……、ちょ、ちょっと待てよ、アイシャちゃあ~ん、うげえ……」

「これはいっぱいおウンチしないとだゾ……、大変……」

「ボウオ~」

「アンアン!」

「ははは、アイシャにまで呆れられてらあ!皆、又絶対遊びに来てよね!
待ってるから!」

笑いながら、ケイが皆の手を取り、一人ずつ、握手を交わしていった。

「うむ、今度は是非、他の皆さんも連れて来ておくれ、私ももっとこの世界の
沢山の方達と交流を深めたいからね……」

「本当に?いいのかい?そりゃ皆も喜ぶよ!」

「ああ、楽しみにしておるよ……」

そして、一行は領主達に見送られながら、屋敷を後にする。
夜中……、マンションに戻り、皆が自室で就寝している中で、
限度を弁えず、ご馳走を食べまくったジャミルは腹痛で寝られず
苦しんでいた。

「ああ、腹いてえ……、寝ても何してても、駄目だこりゃ、畜生……」

「キシャシャ……」

「ん?何か今、変な声が……」

「ジャミル、ちょっといい、オイラ……」

「ああ、ダウドだったのか、今開ける……」

ジャミルが急いで部屋の鍵を開けると、確かにダウドが立っていた。

「どうしたんだよ、こんな夜中に……」

「うん、なんかね、オイラの部屋に幽霊がいる様な気がして、
寝られなくなっちゃったんだよお……」

「はあ?アホか、お前、……いてて、こっちゃ腹が痛くてしょうが
ねえってのに、んなモンいねえからさっさと戻って寝……」

「何だよお、冷たいなあ~、大体、お腹が痛いのはジャミルが自分で
悪いんじゃないかあ……」

現われたダウドの姿を見て、ジャミルは仰天する。ダウドの背後から、
マリアーヌがぬっと姿を現したからである……。

「ダ、ダウド、お前っ、後ろ、後ろっ…!」

「……何だよお、オイラ、志村後ろ後ろじゃないよっ!……はい?」

「キシャシャシャシャ!」

「……うーわーあーあーあーーーーっ!?」

「バカっ、落ち着けっ!大声出すなよっ、……他の連中が起きるっ……!」

思わず大声を出しそうになったダウドの口を塞ぎ、ジャミルが
落ち着かせようとするが。

「けど、おい……、お前……、何で此処にいんだ……?」

「キシャシャシャシャっ!!」

「あ、おいっ、コラ待てっ!マリアーヌっ!!おいったらっ!!」

まるでジャミル達を構って楽しむかの様に、マリアーヌは高速で動き、
マンションの開放廊下を走って行ってしまった……。

「うわ、こりゃまたエライ事になった……、急いで奴を捕獲しねーと!」

「あ、あわわわわ……、あ、あんなの捕まえるの……?
……勘弁してよおおお~……」

マリアーヌ騒動で、いつの間にかジャミルの腹痛もすっかり収まって
しまったのであった。


マリアーヌを捕まえろ!

……深夜、何故かマンションに侵入したマリアーヌを
捕まえようと奮戦するジャミルとダウドのコンビ2人組……。

「いたぞ、あそこだっ!」

「え、えええ~……?」

「シャシャッ!」

マリアーヌは触手を使い、何処かの部屋の鍵をあっさりと
開けてしまった。ピッキング機能が使えたのは、チビだけでは
なかったらしい、はた迷惑な侵入者である。

「あの部屋は、確か……、緑バカ……?」

「は、早くっ、捕まえないとっ!」


……ぎゃーあーあーあーあー……


「しまったっ、遅かったか……」

ユリアンの部屋からターザンの雄叫びの様な悲鳴が聞こえた……。

「どうしようっ!ユ、ユリアンが食べられちゃったかも!」

「落ち着け、ダウド、あいつも悪い奴じゃないって、
爺さんが言ってたから大丈夫だろ、多分……」

「た、多分~……?」

「とにかく、行って確めねえと!」

2人が急いでユリアンの部屋に向かうと、マリアーヌが上機嫌で
触手ふりふり、部屋から出て来た……。

「シャシャシャシャ!」

「あっ、こいつめっ!」

ジャミルがマリアーヌを捕まえようとすると、マリアーヌは
あっさりと、ジャミルの腕を交わし、ジャンプして飛んで逃げた。

「この野郎、待てっ!」

「ジャミル、ユリアンの無事も確認しないとだよお~……」

「ちくしょう、まいったな、こりゃ……」

ジャミルが唸っている隙に、又マリアーヌが猛スピードで逃走した。

「……じゃあ、ジャミル、オイラがユリアンの無事を確かめるから、
ジャミルはマリアーヌを追い掛けてていいよ?」

「んにゃ、そうはいかねえ!お前だけ楽しようったってそうはいくか!
2人で一緒に捕まえるんだっ!おーい、緑バカー、生きてっかー?
喰われてなかったら返事しろー!」

「とほほのほお~……」

ジャミルとダウドがユリアンの部屋に急いで潜入し、
部屋の明かりを付けると、其処で見たものは……。

「み、緑バカ……?」

いつもの倍以上に、髪の毛がビンビンに逆立ち、気絶して大の字に
ひっくり返り倒れていたユリアンの姿であった……。

「おーい、生きてるか?返事しろ、おーい、返事しねえ、駄目かな……」

「……う~ん?」

ダウドがユリアンの心臓に耳を当て、鼓動を確めてみる。

「……ちゃんと生きてるよ、殺すなよお、ショック受けて、気絶したんだよ、
それにしても、別に身体に損傷も無いみたいだし、目立つとすれば
髪の毛だけかな、ケンザンみたいに尖ってる……」

「まあ、要するに悪戯されたんだな、こいつ、草みたいな髪の色だからな、
仲間と間違えたんだろ、よし、緑バカに異常なしっと、次行こう、次!」

「そんなあっさりと、はあ……」

ユリアンの無事……?を、確認した2人は、再びマリアーヌを探し、
マンション中を徘徊する事態に……。

「夜明けまでに何とか捕獲しねえと、エライ事になるぞ……」

「眠いよおお~……、うう~……、はあー、何処行っちゃったんだよお、
もう外に逃げたかもだよお?」

「……徹底的に探すんだよ、何が何でも捕まえねえと……、おっ?」

そして、次にジャミルとダウドが目撃した物は、何と、なにやら
廊下で揉めている野球馬鹿達の姿だった。マリアーヌを引っ張って
いる谷口、側でオロオロしている近藤、そしてこんな時でも
冷静沈着なイガラシ……。

「……こ、こらっ!丸井を吐きだせっ!」

「あわわ、あわわ!凄い事になったがな……」

「谷口さん、俺、バット取ってきますよ、やれやれ……」

「どうしたんだよー!」

「あっ、ジャミルさん!大変なんです!どうやら丸井がこの変な花に
飲み込まれた様で……」

「なにいいい!?遂に喰われたかっ!おむすびと間違えたんかな、
っと!んな事言ってる場合じゃねえ、おーい、コラッ!んなモン
食っても消化わりィぞ!早く吐き出せったら、おーいっ!」

「シャアアッ!」

ジャミルがマリアーヌをポンポン叩くと、マリアーヌが飲み込んだらしき、
唾液だらけの丸井を漸く吐きだした。

「あー、びっくりした……、って、やいジャミルっ!これはてめえの