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zoku勇者 ドラクエⅨ編9 新たな旅立ち

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「お、オイラ達……、このままじゃ動けないんだよお~!箱船が見えないし、
動けないいいーーっ!!」

だが、今、此処に仲間がいるという事は、到着した時には仲間達は確かに
箱船から降りている筈なのだが……。箱船の姿が見えないまま、適当に
動いたらいつの間にか外に出ていたと言う理屈なんだか何だか。

「あーっ!もうっ、アンタ達うっさいっ!これでも掛けてあげるッ!!」

「……おいっ!お、おおお?」

「……あれええ~?見えるよお……」

「あは!ジャミル、私達、姿が見える様になってるわ!」

「ほ、本当だ……、僕も……、皆が見えるよ……」

サンディは声のした方向へ向け謎の粉の光をぶっ掛けたと同時に
不思議な事に仲間達の姿が見える様になっていたんである。

「これでいーんでしょっ!さあさあ、早く船に乗る乗る!忙しいん
だからっ!人間のあんたらの姿が天使達に分ったらそれこそ
ややこしい事にもなんだからネっ!!」

「へいへい、んじゃま、帰りの箱船は大丈夫だな、中入れよ、お前らも」

「わあ~い!モンちゃん、行きましょ!」

「モンモン!今度はみんなで楽しいお船の旅モン!」

「……はあ、まさか中が見える様になるなんて……、本当に
凄い船だったんだ……」

「あうう~……」

ジャミルは姿が見える様になってもまーだ1人ヘタレているダウドを
無理矢理箱船へと強引に押し込むのだった。

「……ばうううーーー!!」

「でも……、箱船ちゃん、壊れてんのよねぇ~、ちゃんと動くんかあ~?
おしっと、おっけええーーっ!みんな、行くよっ!飛び立つよっ!!」

「……んぎゃああーーーっ!!」

「お、おおお、ジャミルの乗った箱船が……、再び地上へ……、神よ、
どうかあの子にご加護のあらん事を……、お守り下さい……、無事で
戻って来ておくれ……」

「ジャミルの天使の力は戻らなかったんだな……、でも、例えどんな姿に
なっていても、俺達の大切な仲間だって事に変わりは無いよ……」

「……何千年も何万年も皆で一生懸命星のオーラを捧げて果実を
実につけたんだ、ぜ~ったい、女神の果実を見つけてね、ジャミル!」

「どうか……、イザヤールを……、お願い、ジャミル……」

ダウドの悲鳴と同時に天の箱船が浮かび上がり、再び人間界へと旅立つ。
その様子を長のオムイ、残された天使達は祈りながらジャミルの無事を願い、
ずっと見つめていた……。

「そろそろ人間界近い?んと、あの青い木がある場所、なんか箱船で
降りられるっぽい?」

「ああ、夢の中の声も言ってた、青い木が俺を新たな旅へと
導いてくれるって……」

「よくわかんないケド、ま、とにかく行ってみるっきゃないって
ことだよネ!よお~し、みんな行くヨっ!人間界へっ!!」

「おおーーっ!!」

「おー……、です、だよお」

「モンーっ!」

ジャミル達4人とモンはサンディの言葉に揃って拳を突き出し、
えいえいおーする。そして箱船は青い木を目指し、降り立つ。
地上に散らばった女神の果実を求め新たな旅立ちのスタート、
……此処から本当の冒険の始まりである。

「そうか、次の目的は……、人間界に散らばった……、その、
女神の果実を全て探して集める事なんだね、成程……」

「ああ、神の力を秘めたすげえ果実らしいからよ、早く見つけねえと
厄介ごとになっちまう、悪い奴の手に渡んねえウチにどうにかしねえと……」

「大丈夫よっ!私達なら絶対みつけられるわ!いけいけゴーゴーよっ!」

「いけいけモンモンよっ!」

気合いを入れているアイシャとモンにジャミルはいつもの如く頭痛。
ま、頑張ってくれんならいいかと思うが。……やっぱり暴走されるのは
困るのである。

「あんたらもう到着するヨ、ささ、さっさと降りる準備するする!」

箱船はどうにか地上へと無事に辿り着き、青い木の側に着陸。当然他の
人間達にはこの船の姿は絶対に見える事はないので安心である。
ジャミル達は久々の地上の大地へと足を踏む。

「……今度は何処に行くのさ?」

「分らないけど……、取りあえず歩いてみよう、何処かこの付近に町が……」

疲れた表情のダウド、アルベルトに尋ねる。早く休みたい様である。
が、初めての土地、新規モンスターも容赦なく出現。4人の行く手を
妨害する。竜巻に乗っている為、下半身不明の変なタラコ唇顔のモンスター、
かまいたち2匹。

「んじゃあ、アタシはいつもの如く、休んでますから!暫く
起こさないでよネ!」

発光体へとさっさと代わり消えるサンディ。

「……あいつ……」

「いいなあ、オイラも隠れたいよお、ねえ、ジャミル、オイラも
ジャミルの中に隠れたいよおー!ねえ、隠れさせてえーー!!
オイラも消えるーー!」

「おい、やめろったらっ!何処触っとるっ!こらあーーっ!!
あ、ああーーっ!?」

「……ちょっとダウドっ!何してるのよーっ!」

……パァァンッ!!

錯乱してジャミルを襲い始めた?ダウドをスリッパで叩くアルベルト。
最近はダウドもジャミルと揃って一緒に叩かれる事も多くなってきた。

「と、真面目にやろうよ!敵を倒さなくちゃ!」

「えうう~……、とほほのほお~……」

「とほほのモンモン~……」

「……マネしなくていいんだよおっ!!モンはっ!!」

「モンブ―だよおモン!」

「だよだよだよおーー!!」

やかましいのでアルベルトはもう一回仕置きしておこうかな……とも
思ったが。しかし、今はかまいたちを倒す事が先決である。

……かまいたちたちは、かまいたちで攻撃!

ダジャレなのか……、よく分らない、攻撃方法も名前と同じ攻撃に、
ダウドが笑い転げている……。

「……何ツボにきてんだよっ、オメーはっ!」

「変なおかお、おけしょうしてあげるモン!」

「モンちゃんっ!!……危ないわよっ!!」

「♪モモモンモ~ン!」

アイシャが止めようとするが、モンはかまいたちの眉毛をクレヨンで
極太に悪戯メイク。……異様に素早い行動である。顔に悪戯した後、
モンはその場を逃げようとしたが……。余計な悪戯で激怒させ、
かまいたちたちは怒りのテンションを上げた。W連続かまいたちを
モンにぶつけようと……、しかし、咄嗟にアイシャが身を挺してモンを
庇い、背中に刃を受ける事になる……。切られた背中からは血が滲んでいた。

「い、いた……」

「……アイシャっ!なろお!ダウド、ベホイミをアイシャにっ!!」

「わかったよお!……って、ああーーっ!え、MP切れー!?」

「……何してんだよっ!!んな時にっ!!」

※ちなみに、3でオリジ設定だったMPが切れかかると行動不能……、
は今回は無しとしています。

「ダウド、大丈夫……、薬草が一つあるから、こ、これで何とか……」

「……それじゃ足りないよおおー!」

「アイシャ……、ごめんなさいモン……」

「こら、めっ!……ふふ!」

辛いのに痛みを堪えてアイシャはモンが無事だった事に笑っていた。
そんなアイシャの姿を見て、……ダウドは劣等感に陥る。

「なろおっっ!!」

ジャミルが間に割って入り、会心の一撃で一匹に止めを刺す。もう一匹は