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アザーラ話 (まえがき長い)

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これは因果な法則なのか。ある種のタイムリープなる現象なのか。確認する方法はないものの、私が拾うことで古代人は拾えなくなり、私が古代人から太陽石の場所を知るという因果な前提が崩れ落ちてしまい、私が太陽石を拾うことができないという構図だからか。

拾うと拾うことができない運命になるタイムパラドクス。私は何も知らなかった。

わたしは未来人が過去の歴史を変える行為を強烈に覚えている。未来に存在する猿人(タイムトラベラー)に接続して観ていた。タイムトラベラーが過去を変え、未来を変え、見事に歴史を変えてしまう行為をわたしは観た。だからこそ、私にもそれが可能だと信じていた。

勝手な思い込みだった。未来を観ているといっても、それは実際に起きることがまだ確定されていない未来なのだ。不確前提なのだ。

だとしても、目の前にあるだろう太陽石を拾えないのはなぜだ?

私は未来視で自分を観て答え探しをするが、そこで強烈な違和感に気付く。私の未来が私の時間軸から外れているのだ。

それは時の矛盾点で発生する仕組みかもしれない。これは不慮の事故に巻き込まれるたような不愉快。一秒先の未来視でも現実に反映してこない。

未来視が機能していない。もはや理不尽な出来事が私の身に起こっている。

私が太陽石を拾わない状態においても、もう1つの世界線の私は拾う事ができている。最初に拾おうとしたときの目眩から強制的に産まれたような未来視点は私がきっかけで産まれた新たな世界線なのかもしれない。その新たな世界線に接続して観てしまっている。太陽石を上手に運用している世界の私がいるものの、今私がいるこの世界線ではそれと同じ事はできない。私が太陽石を手に入れようとするなら、その数だけ、太陽石を手に入れた世界線が生まれる。そして私は決してそれを手に入れることはできない。そんな仕組みに私は嵌められてしまった。

私の未来視が当たるだろう世界線はどこにいったのだろう。

もうこの力はもう取り戻せないのか?

時の矛盾にさえなければ、歴史に作用を与えなければ、太陽石が手に入ったのだろうか…

古代人が太陽石に似たようなものをもう1つ手入れるような出来事を私が作っていれば、歴史に矛盾は生じないだろう。あるいは別の世界線にある太陽石の方からその存在を場所を知って得るのなら、私の世界線の未来から太陽石のありかを知ったわけではないから、歴史の矛盾点は生じないかもしれない。そうではれば私は未来視を失うこともなかったのかもしれない。

◎ここまできて諦める訳にはいかない。私は目眩からの吐き気にも襲わながらも、何度も太陽石を取ろうと挑戦した。数えきれないくらいの世界線が新たに産まれて、拾えるない私の世界線と交換される。

交換されているのか?

もしそうだとしたら、私の未来視が当たる世界線がどこかにあるはず。私の思考の使い方を工夫さえすれば、未来視を取り戻せるのではないか?

私自身に接続する未来視で駄目なら、誰かの別の人に接続しての未来視ならばどうか?

結論からいうと、誰かに接続しての未来視ならば未来が当たることが判明した。けれど、これまでとは仕組みが異なる。これまで覚えていた相手への接続方法が全てリセットされている。『意識するだけで誰にでも接続できた』経験がリセットされていて、新たに接続し直す練習のような作業が必要だった。

新しい言語を覚えるような手間があるものの、数日で当てられる未来視を取り戻せた。とはいえ私への接続だけは成功しない。私の視点だけ取り戻せないのは不可解で釈然としないのだが、まあ、致命的に困る訳ではないから諦めることにする。

最大の問題は未来を変えることができないかもしれないということ。成功するのは別の世界線でのみ、かもれないこと。

だとしたら私はなぜラヴォスに接続して壊れるはずの未来を回避できたのだろう。壊れる未来が歴史上確定していなかったからだとして、なら太陽石が古代人に渡る未来は確定事項だったのか?

わからないことだらけで、考えることが苦しくなる。一人では抱えきれずゲートの先に人に相談してみた。



◎ゲートの先の人の視点

おっすー(^^)オラ引きこもりマンのロン毛リオンだよ~♪オラこんなノリだけども 対人恐怖症で外出しない人。万年床で過ごしている残念な人です(笑)

オラはテレパシー感受体質らしい。はじめてアザちゃんにテレパシーされたときは怖い夢を観ていて息ができなくなって、よもや睡眠時無呼吸症候群かと思いながら目覚めたの。でも起きても息できないし、動悸も止まらないし、パニックしている。動悸が止まらないからパニックしてるのか、それともパニックしてるから動悸が止まらないのかは卵が先か鶏が先かみたいなことだろうね。ついで過呼吸みたいなのもしてて、 意識はあるもの錯乱状態。声にならない声で絶叫しようとしてるものの声も出ない感じでした!

それがまさかのクロノトリガー!そこにまつわる世界からの信号を受信した副作用だと教えられたときはね、なんかもう対人恐怖な引きもこりで良かったとすら思ったよ。髪を引きちぎられたり、目をホウキでつかれたり、イジメられたり、キンタマ思いっきり蹴られた過去でさえも許せるような気がしたんだ。

だってそうじゃん!!部屋にゲートがあってそこから念波が飛んでくるというキテレツスピリチュアル経験しちゃったらもうね、そこに運命感じちゃうじゃん。アザちゃんの性別がまさかの女性というのも万年こじらせ童貞してたオラにとって幸福材料で、しかも接続されて心の中身を全て観られてしまう訳。しかも時折テレパシーで体験したことないこそばい感じをくれる訳だし、アザちゃんのことを異性として認識してるだけに、これはもうなんか恋というの?見えない恋に恋しているというか。アザちゃんの見た目は好みではないのにね。おかいしいよね( ̄▽ ̄;)

そんなオラを熱くしたアザちゃんから色々と相談受けるのだが、オラの知るクロノ世界の認識がだいぶかけはなれた事になって驚いているよ。

つまりマントルのような地熱から熱を奪っていくのがラヴォスの正体だとするとね、構造的に海の下から温度が低下し、海底から凍っていく。それが海面まで凍るとしても先んじて凍るのは太陽の届きにくい北極と南極になるから、赤道付近が一番温暖として、アザちゃんもそこに恐竜人を移住させようとしてる。高台に城を建設したのは地表からの気温低下から逃げる為であるのだが、 ゲームではラヴォスが城の近くへと落ちてくる。そしてその場所は地殻変動を考慮するに現在でいうメキシコユカタン半島にあたる場所であらしくて。

ゲームでのアザちゃんはラヴォスによって気が狂わされていて、ラヴォスの衝突によって一瞬で蒸発できるような死に方こそが、幸福な安楽死だと解釈して、あえてラヴォスの被害大きい場所に城を建設したらしいのね。死にたいのか生きたいのかちぐはぐな行動をするその気持ち、オラにもわからないでもないよ。でもオラはアザちゃんがラヴォスに接続して死にたいのか生きたいのかちぐはぐな行動をする未来にならなかったことに感謝します。