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ヘケラン西中
ヘケラン西中
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クロノトリガーの評論

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ジャキがビネガーから報告を受けたとき、もしジール王国の誰かが自身と同じようにラヴォスによってこの時代に飛ばされていた可能性等に思考がスイッチしたのなら、クロノ達にコンタクトするだろう。時越えできる彼らに希望を見い出し仲間になったり、あるいはゲートホルダーが作れるルッカだけを誘拐したりと、その後に色々なもしもの展開がありえそう。

少し前の話では、図書館の老人が死んでしまう展開になりますが、ジャキは殺すことに躊躇していた、もし精神がもう少し大人だったなら、図書情報に詳しい者がいた方が今後の調査がやり易いと解釈して、生かして魔界に連れ去り働かせる道筋もありえた。あるいなビネガーがもうちょっと思慮深ければソイソーによる殺害を止めていたかもしれない。

原作の三闘士がアホキャラなので、思慮深設定にするとリアリティに欠けるものの、老人が助かる展開はそれはそれで見たかったかも。

ジャキの視点を掘り下げるのが興味深くて、ジャキの考え方や三闘士の挙動ひとつで、物語の展開が大きく変化してしまう。

この小説でクオリティを下げてる項目(矛盾)が幾つかあります。それにより完璧な作品とは言えないかもしれないが、それらの問題は読者視点で脳内補強可能なレベルでもあろう為、あえて重箱の隅には触れず完璧な作品だと表明しときたい。それくらい良かったので…

特にサイラスとグレンとの闘いのシーンは圧巻でした。滝を利用してブリザガをいなしたり、連携ジャンプによって魔王の意表をついて詰め寄る展開について、、私自身もクロノの二次創作やってる身として、そこのネタ、是非ともパクリたくなります。原作沿いに忠実だったからでしょうが、絶望の魔王らしさがダイレクトに伝わってきました。私も二次創作するのですが、魔王の絶望について、そこ一点に掘り下げたことがなかったので、見えてなかった世界観、想像できなかったジャキの視点が見えて、私にとってのジャキと魔王、ビネガーやマヨネーについても解釈が大幅に変わったように思います。





【リアクション】
0件

------------------------- エピソード10開始 -------------------------
【エピソードタイトル】
魔王の推定年齢8歳

【本文】
 サイラスについて調べていていくと「十年近く前に、おともを一人つれ旅に出られそれっきりなのです」という話がガルディア城で聞ける。そこでは『魔王討伐の旅』とは言ってないので、他の目的の旅である可能性も(例えば強くなる目的の旅、グランドリンを手に入れる旅)



 グレンがカエル化する際の回想シーンではデナドロ山で魔王と対峙しているのだが、画面のフレーム左端に宝箱が見える。



 その宝箱についてクロノ達が事前に開けておくと、回想シーンとなる宝箱も開いてしまう仕組みなっていることからクロノの時間軸とほぼリアルタイムに回想シーンが作られている。



 時系列的にいえばクロノ達がカエルと出会った後にカエルになる歴史が作られる。明らかに不自然な展開になるのだが、例えばクロノとカエルが初めて出会った際の世界と、カエルと再会する二度目の世界とが全く異なる世界線なのであれば成立するだろう。



 グレンがカエル化しない歴史を作る為には、たとえばグレンと魔王(ジャキ)が出会わない歴史を作る必要がある。



 プレイヤーとビネガーが戦争中、魔法を扱える人間(クロノ達)を目撃したビネガーは魔王にその異常事態(魔法が扱える人間がいるはずがない)を報告した。魔王はクロノ達のことを自身と同じ天の民の生き残りであり、自身と同じ様にラヴォスゲートによって飛ばされた者だと思い、会いにくるだろう。



 時越えできるクロノ達を知り、それに期待して共に旅をした魔王は、旅をする過程で、魔王がサイラスを死なせない歴史(魔王がグレンに出合うこともなく、カエル化呪い技も使わなかった歴史)を作ろうと、過去の歴史に介入して魔王と出合わなかった歴史を作り出した。



 そういった別の世界線の歴史はプレイヤーが観測してない間に作られたものであるが、何らかの理由でその世界線は消えて、元の歴史に戻ってしまった。



 例えば歴史が変わってしまうと存在性が脅かされる存在(例えばクロノクロスなフェイト)が、本来あった 歴史(魔王にグレンをカエル化させる歴史)に戻そうと歴史に介入したが、忠実には戻すことができず、魔王にグレンをカエル化させるタイミングがクロノ達がデナドロ山の宝箱を取った後になってしまった。



 こうしてプレイヤー視点において不自然な回想シーンが成立してしまった訳だが、この世界線においてはカエルが勇者バッチを失くしたのもグランドリオンを折られたのも、サイラスが殺されたのも、ついさっき、あるいは数日前の出来事であり、カエル視点においては病んでても仕方ない状態であるので、クロノの対応にもそっけなくなる。



 カエルの台詞等から色々と矛盾はあるだろうが、フェイトの技術ならばカエルの記憶を操作してクロノ達目線に都合の良いように修正することができたのかもしれない。



 こうなると原作クロノトリガーはクロノクロス(フェイト誕生)の時系列の後に存在している設定になるのだが、確かにそういった痕跡は一部にあったような気がする。



 魔王の推定年齢が8になるのはクロノクロスの材料を含めない考え方になるのだが、、クロノが初めて出会ったカエル(グレン)についてがカエル化呪いをかけた犯人が魔王(ジャキ)でなかった場合である。



 その場合、ジャキが中世に飛ばされたタイミングはクロノ達がはじめて中世に介入するタイミングとほぼ同じになりうる。ジャキがラヴォスゲートで飛ばされた際には中世ゲートの出口は開くことがなく、400年先の未来でのルッカの転送装置の事故をきっかけとしてジャキの出口ゲートが開通した。その中世では既に別の魔王が君臨していた。ジャキはその才能をビネガーに評価され、魔王に紹介されるのだが、そのとき、何かの理由があって、その魔王が倒されたり、その魔王の姿を乗っ取られた。



 マノリア修道院で人に擬態する魔法が流通していたことから、ジャキも似た力を使い、その時代の魔王の姿になることでその立場を利用した。この場合、ジャキの歳は古代との年齢差で殆んど差ない事になるし、ラヴォス召喚の儀式についても前魔王からの引き継ぎという可能性もあるだろう。たまたま前魔王と利害関係が一致した。その前魔王については殺したのか、それとも生かして召喚の儀式の情報を聞き出しているのかは不明



 この場合、グレンをカエル化したのは前魔王かもしれないが、あくまで断定はできない。クロノ達の旅の道中にグレンがカエル化しない歴史が作られ、その後、新たにグレンがカエルにされる歴史がジャキの仕業にて行われるということ。



 その一連の構造にどんな背景があるのか謎ばかりだが、そうでなければ、クロノ達がデナドロ山の宝箱を開けた歴史がカエルの回想シーンの中に入り混むなんてありえない。