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ヘケラン西中
ヘケラン西中
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クロノトリガーのリアリティを改めて問うてみるエッセイ

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 マールがリーネに勘違いされて王家に入った頃、ヤクラはリーネが逃げ出して戻ってきたと思い、確認する為にマノリア修道院に戻った。しかしリーネは逃げ出していなかった。ヤクラな視点では仲間の魔族が計画を無視して勝手にリーネに成り済まして潜入しているのだ思ったかもしれない。しかし仲間達は勝手に潜入等をしていなかった。リーネと同じ顔をした者が王家にいること。それがどういうことなのか。リーネの代役をガルディア側が用意しての事件をあたかも解決した事にして王家の見栄のようなものを取り繕うとしたら、このまま放置で問題はないだろう。リーネに扮した魔族を送り込む際には、再び誘拐して情報を聞き出して、成り済ませば良いこと。だが、疑惑する。その影武者は本当の事を話すだろうか。何も言わないなら催眠術などで引き出せば良いことかもしれないが、もし敵対する魔族側が影武者として送り込んできたのなら、このまま泳がせて行動を調査した方がいいのかもれない。しばらくは様子を見よう。とりあえず今はリーネと交渉は成立しそうであり、リーネに人間界に別れを告げる心の準備を整わせている。と、そのときクロノ達がやってきた。




【リアクション】
0件

------------------------- エピソード5開始 -------------------------
【エピソードタイトル】
クロノトリガーでは整合性のなそうな矛盾点はどれも突き詰めるとリアリティある設定を用意できるようになっている。

【本文】


例えば歴史を変えた場合に複数の世界線が存在することになるパラレル世界線の設定だと、中世にてマールが消失して歴史が改ざんされたとき、クロノ達はマールと出会わず、記憶すら残らない。みたいな展開にはならないからストーリーの上の都合がとれるのだが、その場合、マールが消失するシーンで『寒いところいるような。存在が消えるような。※うろ覚え』は、 クロノがクロノトリガーで助けられたようにマールも死の山でトリガーされていたからマールは寒さを感じた。この場合、タイミング的にリーネの死が確定していない状態から未来の誰かがマールを一時的に中世から移動していた可能性がある。
これは複数パラレルの世界線のありきの説であるものの、マールを助けられなかったクロノは未來でハッシュに相談してマールを助けた展開がまず先に歴史としてあった。
その歴史では中世でマールを助けずに元の時代に帰ったら、マールが失踪した世界線ではなく、マールが生まれなかった世界線になっているが、クロノやルッカにはマールの記憶が残されている。その世界ではクロノが誘拐事件で捕まることはないし、もしかしたらもう一人のクロノとルッカがいて、その世界では2人の居場所がないのかもれない。

リーネが死なない限り、マールが消失しないのであれば中世に行った最初のクロノはマールを助けることができない。失うことが確定された定めになるが、それをが受け入れらないとしてルッカに相談した。

ルッカは世界のどこかに他にもゲートがあるかもしれないとして探しだし、未來行きのゲートを見つけてハッシュに助けを求めた。
マールを一時的に別の場所に移動させて、消失したかのように見せかけるだけで、リーネが助かりマールが産まれて元の歴史に修正されるのだとしたら、その修正された瞬間にマールを助けようと足掻いた歴史(世界線)が消えるのかもしれない。

存在しなかった世界だから観測することも不可能だろうけど、過去を変えたことでその結果が即時に未來へ反映される仕組みがないと、マールは助けられない。つまりリーネが死んでくれないとマールが消失しないが、マールが消失してからでは中世での救助は手遅れであり、助けようがない。

パラレル世界が全くない前提からだと中世でクロノはマールを必ず助けられず、マールと出会わない歴史に瞬時に作られ、歴史の流れはあくまで一本道になり、千年祭もマールが存在しないからゲートも生まれない。ラヴォスによる未来の崩壊も防げない。

しかし、パラレルありきだとそうはならない。でもこれはゲームだからこそパラレルありきにしないとゲームのシナリオの都合が合わないだけともいえ、リアリティに欠ける。

量子力学な重ね合わせの理論からいえば
Aリーネが死んでない未来=マールが生きている世界
Bリーネが死んだ未来=マール生まれない世界

という2つの世界が成立しようとするとき、
たとえば、どちらが世界に良いかを世界の仕組みで判断されていて、常にAとBどちらか一つしか現実に反映できない場合であって世界線を一つにするのは量子論の概念では可能だろう。
つまりAが反映されているときもあれば、それを無かったことにして、Bが反映されているときもあったりするのなら世界線は常に一つしかない。

たとえば星が抱える魂の数を星自身が数えていて、マールが消えることで未來にて生まれる人(器)が減って星が宇宙から与えられる魂の数が減ってしまう。それを星が不満であるなら、マールありきの世界を正当化しようとする。マールありきにするにしてもリーネが死ぬことが歴史上の前提となるなら、そうなる世界線が作られることは一旦許容はするもの現実へはその世界は作らず夢の中だけで処理(シュミート)する
納得いく世界線ができそうになったらその世界線だけを現実に置き換え、他の世界線は夢の中に置いたままま。

超科学のスピチュアル界隈において地球に干渉しているとされる宇宙人アシュタールは興味深いことを云っている。
「全てのの物質は存在せず、ただエネルギーがあるだけだ」

星が世界線を選び出して一つだけ現実に反映する。選ばれなかった世界線は夢の中にあり、あるいは星から忘れられる。
エシュタールに言わせばその一連の流れこそがエネルギーであり、星がみる夢(多様な世界線が存在する夢)も星が設定する一つの現実も、全てはエネルギーの魅せる残視であり、その残視の正体もエネルギー表現に過ぎず、それを観測している仕組みでおいてすら、物質も物体もないエネルギーがそうさせている。








【リアクション】
0件

------------------------- エピソード6開始 -------------------------
【エピソードタイトル】
◎古代ジール、雪の考察◎

【本文】
雪が降るには海面が暖められ水蒸気が必要になる。古代のような氷だらけの世界においては蒸発できず雪が降らない。

浮遊大陸は雲の上にあり、気温は氷点下40℃になる世界。この浮遊大陸を仮にエアコン(ヒートポンプ)な熱移動の原理で気温20℃まで暖めようとするとどうなるか?

トータル60℃相当の熱が必要になるが、その熱を得た代わりにマイナス60℃分の冷をどこかに移動させなけらばならない。

古代ジールの浮遊大陸では、そのマイナス60℃分を下界に処分することで成り立っている。効率的に冷を移動させる為に水と混合して雪にし、その自重で落下させるのだが、現代でいうとこれはエアコンのヒートポンプ(熱移動の原理)に似ている