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zoku勇者 ドラクエⅨ編9 大神官を探せ!

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ゲンコ飛ばすとかチョーしんじラんネ!……アホーーっ!!」

サンディはギャーギャー激怒。ジャミルに散々罵声を飛ばすと再び消えた。
女性キャラでゲンコツを貰ったのは奴が初である。まあ、多少加減は
しているが。しかし、今はんな事言ってるバヤイではない。

「ジャミルも落ち着いて……、気持ちは分かるよ、でも、僕らもダウドが
話を聞いた神官様の所にまずは行ってみよう……」

「アル……、そうだな、俺がまずは落ち着かねえとな……」

……ヘタレを無事に捕獲出来た際には、連続デコピン+ゲンコツの刑も
しっかりと検討していた。

「けどなあ、こいつがフラフラ……どっか行っちまうのは諦めてるけど……、
ヘタレまで……」

「……ちょっと!人の方見ないでよっ!ジャミルっ!」

「と、とにかく!……神官様の所へ行かなくちゃ!」

「……ま、待って!?」

「今度は何だよっ!アイシャっ!」

アイシャが固まり、ジャミルとアルベルトの方を見ている……。何かまた
恐ろしい事実に気づいた模様……。

「モンちゃんも……いないわ……」

「……何ですとおおーーーっ!?」

そして……、失踪大神官ならぬ、失踪ヘタレは……。

「ふう~、オイラ、漸く此処まで来たよお~、塔が見える……、彼所が
ダーマの塔かあ………」

ダウドはちょろっと背伸びし、目の前に見えてきた塔を見上げる。
……ジャミル達の力を借りず、自分一人の力で此処まで来た事に
大きな快感と喜びを感じていた。

「ふん、冗談じゃないよお……、ジャミルのアホ、いっつもオイラのこと
ヘタレ扱いするんだからさあ!オイラだって真に秘めた力は凄いんだからね!
見てろお~……、絶対にオイラだけで大神官様を連れて帰るんだから……」

本人はそう言うが、……実際は只管猛スピードでモンスター達の群れを
搔い潜り、ゴキブリパワー全開で殆ど逃げ回って此処まで辿り着いたんである。

「へへ、少し休憩……、出てくる時に神官様に頂いたりんごが……、
これ、貰おう……、んと、……重かったなあ、……神官様、こんなに
沢山入れてくれたのかあ……、どうもありがとう……」

ダウドはそう言いながら背中に背負ったリュックをおろす。……だが
異様に何だか違和感を感じたのである。中にはリンゴではなく、……何か
別の物が入っていそうな
……。

「何か別の話でもこんな事あった様な……、中から何か違うモンが
出て来て……、りんご食べられちゃってるとか、……まさかねえ~、
はは……、よいしょ……、開いた……、あ、ああ……?」

「モンーーっ!違うモンじゃなくて本物のモンだモンーーっ!!」

「……あああああーーーーっ!!」

リュックの中から出現したのは……、モン。先程感じた違和感は雅に
これであった……。ダウドが絶叫している頃、……ジャミル達は……。

「そうだったのか……、大神官がおかしくなったのは光る果実を
食べた所為だったのか……」

「あ、ああ……、申し訳ございません、事情を知らなかったとは言え、
たったお一人で塔に向かわれてしまったとは……、ま、誠に、本当に
申し訳ございませんでした!!」

……ジャミル達は神官の元へ行き、昨夜神官がダウドに話した事などを
聞いていた。神官はダウドを塔に一人で向かわさせてしまった事を
只管謝罪していた……。

「神官様、どうかお顔を上げて下さい、……ダウドに気を配って
やれなかった僕らも悪かったんですから……」

「ですが……」

「アルの言うとおりさ、返って神官様には迷惑掛けちまったな……、
忙しいのに……、大丈夫さ、大神官もあいつも必ず連れて帰るから、
心配しないでくれよ……」

「本当に申し訳ございません……、ど、どうか宜しくお願い致します!!」

只管謝り続ける神官にジャミル達は頷く。こうなったら一刻も早く
自分達も塔に趣いて大神官とダウドを探しに行かなければならない。
と、モンも……。

「ダウド……、やっぱりあの時の事……、それにしてもどうして黙って
行っちゃうのよ、私達、仲間じゃないの……」

「アイシャ、あまり気にすんなよ……」

「でも……」

アイシャは切なそうに下を向いた。ダウドはあの時、自分が怪我をした時に
回復出来なかった事を申し訳なく思っていて悩んでヤケを起こしてしまった
のなら……、それは怪我をしてしまった自分の不注意の所為でもあると
思っていた。

「それに、多分一番の原因は俺だよ、分かってる……、……大分きつく
言っちまったからよ、今回は爆発させちまったのかもな……」

「ジャミル……」

「とにかく此処で討論していても始まらない、ダーマの塔へ僕らも
急ごう……!」

「ああ、アル、分かってるよ……」

ダウドが一時的に外れ、トリオとなったジャミル達は失踪軍団救助へと
ダーマの塔へと向かう事に。……ところが、神殿を出ようとすると、誰かが
後ろからもの凄い勢いで走って来た……。

「おおーいっ!……待ってくれええーーっ!!」

「……?あんた誰……?」

ジャミル達に声を掛けた男。その人物は昨夜、ダウドに果実の事を話した
もう一人の人物。……大神官に女神の果実を差し入れした張本人の武闘家である。

「……君達、あの困り顔少年の仲間なんだってな、神官様から話は聞いたよ……」

「はあ……」

「いや……、実はさ、彼が一人で行っちまったのもオレにも責任がある、
果実の事を彼に話したのはオレだからな……、けど、まさかたった一人で
行くなんて思わなかったよ、あんな夜中に……、困った顔してる割には、彼、
随分勇気があるんだなあ……」

武闘家は淡々と話す。どうやら……、ダウドは相当勇敢だと勘違いを
しているらしい。

「あのさ……、あんたの方も……、ダウドと話した事、俺らにもちゃんと
説明してくんね?」

「ああ……、話すよ……、そうだな……」

武闘家はジャミル達に、ダウドに伝えた事……、自分が大神官に光る果実を
差し入れした張本人である事を伝えた……。

「そうか、分かった……、こいつが全ての元凶か、アル、スリッパ
貸してくれよ……」

「……だ、駄目だよ!ジャミルっ!」

「チッ……」

「しかし……、あの果実は一体何なんだろう……、一目見た時、あまりにも
美味そうでさあ、俺もかぶりつきたくなったぜ!……もしかして、大神官が
いなくなったのは……、オレが果実を渡した所為なのかな……」

「……今頃自覚すんなっ!このやろ!」

「ジャミルっ!……い、いえ……、あなたの所為ではありませんよ、
大神官様は何かとても悩んでおられた様ですから……、原因は他にも
何かある筈です……」

ジャミルを必死に止めながら武闘家と話すアルベルト。……逆にジャミルは
スリッパで頭をアルベルトに叩かれた。

「そうだよな……、で、でも、もしかしたら果実が死ぬほどまずくて
大神官が逃げ出したんなら、……お、オレの所為じゃねえからな!」

「はあ……、アルもジャミルも……、早く塔に行きましょう、ダウド達を
急いで追い掛けなくちゃ!」

ジャミル達が心配している中、一方のダウドは……。お約束の様に出現した