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zoku勇者 ドラクエⅨ編12 カラコタ編・2

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ベホイミを掛け捲る。そして、等々ペケの呼吸が落ち着いた事を確認し、
安堵したのだった。

「や、やったああ……」

「兄者!ペケが、ペケが!!……すやすや眠ってる……」

「……ほ、本当に……なのかよ……、ペケ、助かったんだな……」

「ダウド、良く頑張ったな!ありがとな!モンもな!……けど、
する事は後でするからな、全部終わったらな……」

「良かった……、けど、も、もう……、オイラ……、疲れた……、
少し休ませて……」

「モォ~ン……、分かったモン……」

エルナもシュウも……、再び喜びの涙を目に浮かべた。ダウドの
頑張りのお陰、そして、モンの決死の行動、ジャミルはダウドと
モンに礼を言うが、モンに対してはするべき事はする様である。

「ちょっとおおーっ!アンタ達っ!アタシの事忘れてんでしょっ!
ちゃんと助けろっつーの!コラーーッ!!」

「あ、もう1人捕まってたの忘れてたわ、悪ィけど、モン、
もうひとっ飛び頼めるか?」

「モーンッ!」

モンは急いで基地兄弟の側まで飛ぶと、子分Bが握っている変な機械を
回収。再び皆の処まで飛んで逃げた。サンディが閉じ込められている
機械も何とか奪ったが、肝心の、機械の中に閉じ込められている
サンディは……。

「……で、ちょっとっ!アタシはどうなんのッ!早く出しなさいって
いってんのヨ!」

「サンディ、今はちょっとんな場合じゃねえんだ、必ず出してやるから……、
もう少し辛抱しててくれるか……?」

「わ、分かったわヨッ!たくっ!……カクテルジュース、100杯追加に
してやるんだからッ!」

「うわ……」

サンディは怒りながらも承諾してくれたが、ツケは大変そうだった……。

「さてと、最後の仕事だ、後は俺らに任せとけ、お前らは何処か安全な
場所に隠れてろ!急いで避難してくれ!!」

「あんたら……」

「お兄さん……」

「うん、あいつらは僕らが仕置きしておくから、ま、毎度の事だけどね……、
諦めてるから、大丈夫だよ……」

アルベルトは困った様に頭を掻いてシュウとエルナの方を見る。
……この2人を安全な場所に逃がすには、糞共が放心状態の、
今が絶好のチャンスである。

「大丈夫、私達に任せて!!」

「……嫌だ……」

「シュウ君……?」

「兄者……?」

しかし、シュウはアイシャの言葉を拒否し、黙って首を横に振った。
もう表情に険しさは無かったが、何か心に思い詰めている様な
不安定な心境の面持ちは消えていなかった。

「俺もやる……、今ならあの糞親父に復讐出来る……、俺らを散々
苦しめてくれた落とし前……、今此処で付けさせて貰うっ!!」

ハイスピードぴんぴんデコピン×5

「……いっ、てえええーーっ!!」

「……兄者あああーーっ!!」

しかし、シュウのデコにもジャミ公のデコピンが発射された。
……余りに痛かったのか、シュウはデコを抑え、激怒する……。

「……何しやがるっ!てめえーーっ!!」

「だからいいってんだよっ!邪魔なんだよ、オメーはっ!まだ真面に
戦えねえ癖に……、強がってるだけで本心は戦うのを嫌がってる癖に
何言ってんだっ!!」

「な、何だとーーっ!?……この糞野郎っ!!」

ジャミルはシュウの方を見る。全部分かっていた。彼を見た時から……、
何回も短刀を握り直すシュウの姿を見た時から……、微かに彼の身体が
震えていた。だが、大切な妹分、弟分達を守りたい、……その気持ちだけは
本当なのだと。感じ取っていた。

「だから……、悔しかったら強くなれよ……、本当に大事な奴らを
守りたいと思ったら……、お前に今出来る事をしろ、安全な場所で……、
チビも怖い思いしただろ、側に付いててやれよ……」

「俺に……、今、出来る事……、分かったよ、……エルナ、行くぞ、
尺に触るけど、今はこのおっさん達とおばさんに任せようや……」

「……お、おっさんだとっ!?」

「……がああーーんっ!!」

「ちょ、誰がおばさんなのようーーっ!!」

シュウはジャミル達に向かって舌を出す。……先程弱いと言われた分の
仕返しである。

「きゃーはははっ!いい気味だっつーの!きゃーははははっ!!」

「……ガングロっ!オメーもやかましいわっ!……おい、暫くの間、
この機械も預かっててくれよ、たくっ!!」

「わ、分かりました、ワチがお預かりいたします、どきどき……」

「宜しくネ、丁寧に扱ってヨ!……もしもうっかり落としてくれたりなんか
しちゃったら……」

エルナはおっかなびっくり……、サンディが閉じ込められている機械を
慎重そうに受けとった。……後は……。

「よし、モン、お前も仕事だ、……一緒にこいつらを守ってやっててくれ、
直ぐに終わらせるからさ!」

「うん、分かったモン、……おじちゃん」

「……コラああああーーっ!!」

モンはシュウ達と共にジャミル達に背中を向け、ついでにおならを落とし、
一目散に横に並んで逃げ出すのであった。

「へえ、お前、中々やるな……」

「えっへんモン!」

「たくっ!モンの野郎、口が達者になりやがって!誰に似たんだっ!!」

お前だよ、……お前……、と、言う表情でジャミルの方を見るアルベルト。
そして、丁度子供達の逃走が無事終わった後、漸く3基地バカ兄弟と
豚男が我に返った……。

「こ、この野郎……、何もかもお前の所為なのねえーーっ!!役に立たねえ
この糞豚っ!!」

「何でえ!俺の所為にするってのか!?ええーーっ!?冗談じゃねえぞ!
このエテ糞基地害野郎共め!!」

「アニキに何を言うのねえー!この豚っ!!許さんのねえー!」

「ミンチにしてやるのねえーーっ!!」

「……あてっ!?い、今後ろからぼくの頭はっとばしたの
誰なのねえーーっ!?」

「はーい、ぼく、子分Aなのねー!」

……大体こうなる事は4人も予想していたが、豚男も交え、良心の
カケラもない糞共は醜い擦り付け合いのケンカを始める。この間にと、
もうさっさとシメてしまおう、ジャミル達はそう思っていた。

「……こ、う、なったらあああ~、糞豚!腹いせにオメーをモンスターに
変えてやるのね!やるのね、子分B!」

「のねー!」

「……あ、あいつらっ!またっ!」

ジャミル達が止める間もなく、いつもの如く、子分Bがまた取り出した
変なリモコン装置を豚男に向けて放出。リモコン装置から怪光線が
発射され、浴びた豚男は顔を押さえ呻き出す……。

「クソ、な、何をしやが……ぎゃああーーーっ!!」

……肥満体キラーマシンが現れた!!

「……おおーーいっ!?」

「まあ、随分と太ったキラーマシンねえ……」

「こうして見る限り動きは鈍そうだけどね……」

また厄介な事をする基地害兄弟。……豚男を肥満体のキラーマシンへと
変えてしまったのだった。……やはりもうこうなった以上、ボス戦の
覚悟を決めるしか無かった。

「あの、……申し訳ないんだけど……、オイラもうMPが……、ですね……」

「おう、大丈夫だ、ダウド、ツォでよ、オリガがお守りに一個くれたんだ、
魔法の聖水さ、使うとMPが30程度回復するらしいぞ、有り難く
使わせて貰おうぜ!」