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現代風味のクロノトリガー(古代部分のみ)

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吹雪中、再び歩かされる。

ボッシュ
「今のが別名、「ふるい落としの土地」じゃ。
天空都市への入り口は大陸の随所にあるんじゃが、本入り口を複数置いてしまうと、地上人と戦争したとき、敵が四方八方から流れ込むことになって、王国側の負担が大きくなるからのう。王国の権威がまだ弱かった頃は、必要なやり方じゃったんじゃ。」

「ここから北に進むと本入り口になるはずじゃ。」


大陸の各地にあるワープポイントは最終的この1つの大陸に導かれる様になっている。地上人が一度でも天空都市チラ見すれば、そこに住みたいと思うようになる。地上にいる全ての人が天空都市に移住できるシステムが作られた。

「じゃが、天空都市は人間を受けいれる体制をあるときからやめた」



ルッカ
「それってやっぱり戦争?」

ボッシュ
「そうじゃ。人間は愚かで、どこまで幸福を追求しようとも満足せんかった。。天空でもいつの時代と同じ様に戦争が起こった。

マール
「それでどうなったの?」

ボッシュ
「色々あったが、ワシのいた頃は民族史上主義だったのう。魔力の劣る者から順に下の世界に追いやられていった。

マール
「えー、こんな寒い世界に放り出されるの?

ルッカ
「普通に死ぬでしょ。

ボッシュ
「そうじゃろ。だから現代でいうボランティア的な人が下の世界に降りて救済したんじゃ。
たぶん、王宮はそうなる事も見越してたんじゃないかのう。

ルッカ
「どういう意味?

ボッシュ
「魔力がないのは罪ではない事はわかっておった。それをあえて罪人かの様に扱う事で、本当の罪人達、いわゆる戦争をやる者に対して、もっと大きな罰を与えるられる正当性を作ったんじゃ。いわゆる拷問とかよのう。

それが犯罪への抑止力、そのまま戦争の抑止力として捉え、また王宮自らも慈悲もない様な怖くておどろおどろしい象徴に見られたいとして、民の反感を買った。」

マール
「なんで? なんでワザと怖がれるのを正当化しようとするの?」

ボッシュ
「王宮を民にとっての共通の敵とする事で、民同士の争いを防ぎたかったんじゃ。ほら、敵の敵は仲間というじゃろ。王宮が民にとっての共通の敵となる事での争い抑止を狙ったんじゃのう。」

ルッカ
「馬鹿よね。そんなことしても、争いは無くならない。

ボッシュ
「その通りじゃ。結局、民族史上主義である事には変わらない。魔力のない者を差別する文化を変えられないまま、差別する事が当たり前の中で育った人々は人格が崩れおった。特に一番酷いのが王宮じゃったかもしれん。民を差別することが当たり前の様に育ったジール王は徹底した権威史上主義に走った。


「簡単にいえば暴君じゃな。権力に溺れてしまい、全ての人や物を自分の支配物の様に解釈しておった。家族であれ、息子であれ娘であれ…


王宮はとにかく殺伐としていた。皆が哀れでならんかった。

特にワシは王子様が哀れでなぁ。
王宮はそそうをするだけで命を落としかねない場所だったから、王子様に近づく者は誰もおらんかった。

幼いながら友達一人いない。いても形だけ。ワシはなんとかして、王子様に心の通う同年代の友達を作ってやりたかった。」

ルッカ
「ボッシュってやけに王宮に詳しいわね…

マール
「まるで王子様の教育係みたいな視点だね

ボッシュ
「あれ? 言わなかったっけ? ワシは王宮で王子様の教育(教科目、命の魔学)をやってましたけど。

ルッカ.マール
「「聞いてないわ」」


ボッシュ
「それでな。ワシは王宮に内緒で王子様を見すぼらしい姿に変えての、一緒に地の民にボランティアをしにいったのよ。
身分を隠してやれば、わんぱくな子供達は気を使うことなく友達になってくれるかなと。

実際、それでうまく行った。
ジャキ様は笑顔になり、友達ができた事を喜んでおった。」

ルッカ
「へー、良かったじゃないの

ボッシュ
「じゃが、ワシは馬鹿だった。年齢のせいもあるのう。頭がもうろくしとった。
ワシも王宮も知らない内に、ジャキ様は地に降りて子供達と遊んでおった。

ジャキ様はある日、何の悪びれもなく、王宮の衣を纏ったまま遊びに行き、王子だと名乗られた。

『王宮は悪いところ、そこに住む者は悪』地の民に住む子供達は親からその様に教えられとった。

ジャキ様は虐められ、ボロボロの衣服で戻られた。

母上のジール様はひどく怒りになり、ジャキ様を責めなすった。
【下界の者と遊ぶとは何事だ】【下賤な者に触れた下賤者】と

ジール様の一声でジャキ様に手を上げた者への
死刑が決まり、王子様の出入りを監視していなかった者達への死刑が決まった。

マール
「そんなことで…

ボッシュ
「勿論、それがおかしい事は多くの識者は理解しておる。だから死刑の手続きも実際はふりだけ。魔学で生み出したその人そっくりな人形を作り遺体偽装することで、ジール様の目を欺いたのじゃ。」 

ルッカ
「やるわね、識者の人達」

ボッシュ
「とはいえ、そういった王宮の仕組みの中で育ったジャキ様の心は、正常に成長する筈もなく、ジール様の様に心が捻れていきおった。」


マール
「なんか可哀想…

ボッシュ
「それでもジャキ様には心の拠り所になる者が存在した。

ルッカ
「まさが自分って言う訳じゃないわよね…



ボッシュ
「自分って言えないのがツライのう…ワシはワシで頑張っておったんじゃがなぁ…

マール
「で、誰なの?

ボッシュ
「姉のサラ様じゃ。サラ様はジール様の夫であるクト様がまだ健在であった頃にお生まれになられた方で、クト様の精神を濃くお継がれになられた。

マール
「クトさま?

ボッシュ
「サラ様を語るにはクト様抜きでは語れません。クト様は私の魔学の教え子でもあり、地の民へのボランティア仲間でもありました。クト様は名家の血筋でありながら、民族史上主義にも染まらない…、要するに愛される人じゃった。そのカリスマ性がジール様の心を射止めたといえるが、少々浮気症なところがあり、それが原因で地に追いやられる事になり…

ルッカ
「ボッシュ、話がずれてる。

ボッシュ
「とにかく、弟のジャキ様と違い、姉のサラ様はクト様という、とてもまともな人に愛された事で心が真っ直ぐに育てられました。サラ様はジャキ様を我が子の様に愛し、ジャキ様はサラ様を本当の母上の様に慕いました。」


マール
「なんかほっとする…

ルッカ
「ジャキはジール、本当の母親の事はどう思っていたのかしら?

ボッシュ
「言葉にはしませんが、おそらくは憎んでいたでしょう。もしかしたら、殺したいくらいに…

ルッカ
「流石にそれは言い過ぎなんじゃ…

ボッシュ
「ジール様は浮気したクト様にどことなく似ているサラ様を嫌っておったのかもしれんと、今は思うが、ジール様はサラ様を魔神機の制御をするアイテムの様に扱っていたのじゃ。

ルッカ
「魔神機? ラヴォスのエネルギーを抽出するという?

ボッシュ