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zoku勇者 ドラクエⅨ編15 悲しきリブドール・2

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「……な、何っ!?きゃ!?」

「へへへ、お嬢さん、お今晩わー、……いい子だから騒がない
でねーっと!」

「ちょ、ちょっとっ!あんた達だれっ!?ん、んーっ!?」

「騒がないでって言ってるでしょ、おい……、こいつは真面だから
騒がれると厄介だ、俺がこいつを抑えとくうちに……、早くボケの
方のお嬢さんを連れてこい、早くしろっ!!」

「へえーィッ、確か、応接間の奥の部屋でしたよね、んじゃ、
行ってきまーす!」

「……んんーーっ!?」

アイシャは角カブト男に口を塞がれ、身体を押さえ付けられたまま
身動きが取れず……、そして理解する。屋敷に泥棒に入られたのだと……。
このままではマキナが危ない!何とかもがいてみるが、どうにもならず……。

(……どうしよう、どうしたらいいの!このままじゃマキナさんが……!!
でも、何で私っていつもこうなっちゃうのよう~……)

……アイシャは男に押さえ付けられたまま、だ~っと滝涙を流した……。

(……守るのっ!絶対に!マキナさんを今守れるのは私しか
いないんだからっ!!)

「……う~っ!!」

「……う、うおっ!?」

定番でお約束ではあったが、アイシャはカブト男の股間を
思い切り蹴り、自分を捕まえている手に噛み付いた。カブト男は
堪らず慌ててアイシャから手を放した。その間にアイシャは
マキナのいる応接間の奥へと走ろうとするのだが……。

「……はあ、はあ、マ、マキナさあーんっ!!」

「いたた、こ、こいつめっ!!」

「きゃ!……い、いやーーっ!!」

「騒ぐなって言ってんだろが!!……フンッ!!」

しかし、アイシャは再びカブト男に捕まってしまう。カブト男は
そのままアイシャに腹パンチを叩き込む。……アイシャは倒れ、
その場に気を失ってしまった……。

「たくっ、手間掛けさせやがって、……とんでもねえジャジャ馬だな!」

「……」

そう言いつつも、カブト男は倒れているアイシャを見ながら
ニヤニヤ笑うのだった……。

「へへへ、こんばんわーっ!まっきなお嬢さああーん!」

「……だあれ?」

流石である。マキナは突然屋敷に潜入して来た変な男にも動じない。
きょとんした顔で突如現れたジョーカー男を見つめている……。

「勝手に入って来ちゃったのね、もう夜も遅いのに駄目じゃない……、
私、とっても眠いのよ……」

(……こ、こいつはっ!予想以上の大天然ボケだぜ!よ、よしっ!!)

「マキナお嬢さん、……今から楽しい処に遊びに行きませんかー?
あっしがご案内しますぜー!」

「楽しいところ……?」

「へえ、とーっても楽しい処っすー!魔法の馬車でお迎えに上がりましたー!」

マキナは眠い所為もあるのか、昼間よりも余計ぽや~んとしている……。
思考の判断も碌に出来ず、男にあっさり返事を返してしまうのだった……。

「楽しいところ……、行くわ……、……あなた、私のお友達になってくれるの?」

「!へ、へえ、それは勿論!……ちょ、ちょっと待ってて下さいねー!」

「ふぁあ~……、うとうと……」

ジョーカー男は慌てて一旦マキナの部屋を飛び出す。……そして相方の
カブト男を大声で呼ぶのだった……。

「……アニキー!アニキいいーっ!」

「何だよ、聞こえてるよ、うっせーな!!」

のっそりと……、気絶しているアイシャを抱えたカブト男が姿を現す。
アイシャは男の肩に担がれ縄でふん縛られていた……。

「おお、そっちのお嬢さんの捕獲はバッチリっすね!いやあー、
マキナさんは予想以上の超天然でしたよ、……あっさり行くと
言ってますよ!へひひっ!!」

「……そうか……、なら俺はこの人質のメスガキと先にアジトへ
行って準備してるぜ、お嬢さんはお前が連れて来い、それとこれは
脅迫状だ、これを屋敷内へ残しておけ、身内が戻って来りゃ誰か
気づいて慌てるだろ……」

「へい、お任せをーっ!こっちはもう一踏ん張り頑張りやーすっ!」

ジョーカー男は再びマキナの勧誘に応接間へ……。それを見届けた
カブト男はアイシャをズタ袋に押し込める。……外に出て様子を覗い、
誰も歩いていないのを確認すると再度アイシャを肩に担ぎ、歩き出す。
……こうして、アイシャは前作同じく、ズタ袋密封の刑を受ける羽目に
なる……。意識を失っている筈のアイシャの目から涙が一滴零れた……。

……助け……て……ジャミ……ル……

「さあ、お嬢さん!お待たせしましたっ!楽しい処にご案内でーす!
ささ、行きましょう!」

「……待って、あの変な子がいないわ、……行くならあの変な子も
一緒じゃないと嫌よ……」

「?……あ、ああ、もしかして、団子頭の……、メイドさんの事ですか……?」

「そう……」

「ああ、それなら心配いりませんぜ!ウチのアニキと一緒に先に
楽しい場所にもう行ってます!ささ、お嬢さんも早く行きましょうぜ!」

「分かったわ……、うとうと……」

……マキナはジョーカー男に連れられ部屋を出て行く。……その後、
部屋に幽霊の少女が現れる。マキナとそっくりの瓜二つの顔をした
少女……。少女の表情は連れて行かれるマキナを見つめながら、
何も出来ない悲しみで満ち溢れていた……。

……マウリヤ……、その人に付いて行っては駄目!お願い、
行かないで!……ああ、全部私の所為……、マウリヤが、
マウリヤが行ってしまう……、誰かお願い……、マウリヤを
助けて……、私の大切なお友達を、どうか……助けて下さい……

「これが馬車……?」

「そうですよ、さあ乗った乗った!」

ジョーカー男が馬車と言っているのはどう見ても荷物を運ぶ
台車である。幾ら天然でも流石にこれは馬車でないのが
理解出来る。……マキナの機嫌が一気に悪くなった……。

「私、帰る!……人をバカにするのもいい加減にして!!」

「わわわ!ま、待って下さいよう~、あんたのお友達も
待ってるんですからあ~!ね、ね?此処は一つ、ガマンして……、
ね?ね?」

「お友達……」

「「マキナさあーんっ!!うふふっ!!」」

「……」

マキナの脳裏にアイシャの天然笑顔が浮かんだ。あんなに意地悪
したのに、それでも彼女は自分と友達になろうとしてくれた。
……不思議と次第にマキナの胸がちくちく痛み出した。
……それはマキナにとって初めて現れた戸惑いの心……。

「違う、あの子はお友達じゃないわ、……変な子、変な子よ、だって
私のお友達は……、たった一人の……、……」

「は、はあ……?」

「いいわ、行く、我慢してあげる……」

マキナは怪訝そうな顔をしながらも漸く台車に乗る。それを見た
ジョーカー男はほっと安心するのだった……。

「たく、手間掛けさせんなってんだよっ!調子に乗りやがって、
このクソ令嬢がよっ……!」

「……なあに?クソ?」

「い、いや、何でもないっすー!さあ、夢の国にれっつごー!!」

「れっつごー?」

ジョーカー男はこうしてマキナの誘拐にどうにか成功する。アイシャと
マキナ、両者とも誘拐、悪人の元へ連れ去られてしまうのだった……。

……次の日。ジャミルとアルベルトは再びマキナの乳母の所在を求め、