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zoku勇者 ドラクエⅨ編18 働く4人組・1

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さっさとお帰り!!この口だけのド素人集団がああっ!!」

「……いいよ、やるよ、やってやりますよ、俺は言った事は必ず
実行する男なんだよっ!!」

「ちょ、ジャミル、いきなりどうしたのさ、落ち着いてっ!!」

急に吠えだしたジャミルをアルベルトが心配する。立ったまま
寝ていたダウドもびっくり。目を覚ました。

「リッカ、早速今日の分の仕事を手伝うから何でも言いつけてくれ!」

「うん、有り難う、でも余り無理しないでね……、まだ始まったばかり
だから、一日は長いし……、まずは朝のお掃除、それが済み次第、今
宿屋に泊まってくれているお客様の朝食の準備をしようね!」

「了解っ!」

4人はリッカの指示の元、次の客を気持ち良く迎える為の早朝掃除に
取り掛かる。トイレから階段、廊下と、様々な箇所を手早く分担して
掃除していく。とにかく宿屋は広い。これを時間内に徹底的に綺麗に
してゴミ一つ残さず終わらせなければならない。特に掃除が嫌い、
苦手なジャミダウコンビは頑張らなければならなかった。

「はあ~、働く人達って大変だあ~……、身にしみるよお~……」

「モンモンー!」

「……モンちゃん、モップに乗って遊んじゃ駄目っ!お手伝いの
邪魔するならお部屋で遊んでなさいっ!!」

「モン~、アイシャ怖いモン……、もうしませんモン~、モン~……、
アイシャぷっぷっぷ~!ベエ~……」

ちょこっと悪戯をして掃除の妨害をしてアイシャに怒られてしまった
モンは少ししょげた。早くも疲れてきていたダウドは、自分も掃除の
妨害をしたら部屋に戻っていいのかと……。

「……戻さねえよ、さっさと手を動かすっ!時間は限られてんだぞっ!!」

「なんで心の声読むのさあ~!ジャミルのアホーーっ!!」

直後、ダウドは急に現れたお局従業員に廊下にゴミが落ちていると
注意されるのだった。

「よい、しょっと……、ふう、姉さんに鍛えられてるからバトルよりは
遥かに楽だよ……」

「おお、兄ちゃん、凄いじゃないか!階段がピカピカだよ!」

「あ、有り難うございます……、何だか照れますね……」

階段を拭いていたアルベルトは従業員に褒められる。宿に残っていた
従業員達も最初は不安な眼差しでいたが、段々と働く4人組に
関心を持つ様になって来た。掃除が終わると次は客への朝食の準備。
今日の4人組の厨房での手伝いは主に配膳と後片付け。食事を客に
運んだ後、食べ終わり次第食器の後片付けをする。朝食の時間は7時。
そして現在時刻は6時。食事の時間まで1時間だが、その間にも職人に
教わりながら厨房で行なう仕事は山ほど。……ようやっと朝の仕事が
一段落した4人は、ロビーにて自分達の分の朝食を貰い、一休みが
出来ていた処。

「食べたら又直ぐに動かなくちゃ、本当に大変だね……」

「うん、思ったよりもね、でも、大変だけどお手伝いは楽しいわよ!」

「モンーっ!」

アイシャはモンに自分の分のパンとオムレツを分けて半分こで
食べさせる。ジャミ公とダウドは早くもへばりそう、へばっていた。
真面目なアルベルトはまだまだやる気満々、アイシャも働く事に
喜びを感じていた。

「客だった時は、出して貰ってた飯を何気なく食ってたけど……、
こうやって裏方の立場に回ってみると……、この食事作るのにも
どれだけ大変なのか身にしみるわ……」

ジャミルはそうしみじみ呟きながらおかずのコロッケを口に
入れるのだった。

「うん、アホの君にも教養になって良かったね、ジャミル……」

「……そうだな、アホの俺でも……っと、何を抜かすかあーーっ!
この腹黒めえっーー!!」

「この後も仕事が押してるから、早く食べてしまわないと……」

ジャミルは吠えるがアルベルトは冷静に無視。只管黙々と自分の分の
食事を進める。ついでに口に自分の分のコロッケを押し込み静かに
させた。口中コロッケで一杯になったジャミ公はコロッケ男と化す。
まだロビーで寛いでいる他の客はジャミルを見てクスクスと……。

「……もう~、恥ずかしいからやめなさいよっ!ジャミルはっ!!」

そうジャミルに注意するアイシャだが、コロッケ男と化した
ジャミルに吹く寸前。

「あはは、そんなに急がなくていいよ、アルベルト、皆が手伝って
くれたお陰で、今日のこれからの流れも順調になりそうだし、皆本当に
凄いお手伝いさんだよ!はい、お代わりのお茶よ、ゆっくり休んでね!」

リッカは4人のテーブルに温かい紅茶を差し入れ。客の時と変わらず
リッカは気遣いの優しいお持て成しをしてくれるのだった。

「わりィなあ、俺ら今回客じゃねえのに……」

「だからそれはいいのっ!もうお互いにそう言うのなしっ!
今度言ったら怒るよ、ジャミル!私達、友達なんだから!」

「へ、へい……」

(アハハ、バカジャミ公、尻に潰されてるし!)

自分の中からケタケタと笑うサンディの声が聞こえて来た。また後で
デコピン噛ましたるわ、覚えてろとサンディに念を送っておく。けど、
この宿屋が繁盛する理由もやっぱり、頑張り屋のリッカの人柄といつも
持て成しの心を忘れない純粋さなんだろうなあと改めてしみじみ感心。
……していると、入り口のベルが鳴り、客が1人入って来た。やたらと
目つきが悪く、頭部はスキンヘッド、ガタイの良さそうな男である。

「よう、邪魔するよ……」

「あっ?はあ~い、いらっしゃいませ!」

「泊るんじゃねえんだ、此処は食事だけでもさせて貰えんのかい?」

「大丈夫です、直ぐにご注文をお伺いします!」

「そうかい……」

「お冷やです、もう少しお待ち下さい……」

男は4人組の隣のテーブルにどかっと腰を落ち着けた。続いて
ロクサーヌが氷水をテーブルに運んで来た。男は届いた氷水を
ぐいっと一気飲みする。

「……糞ぬるいな……、糞が……、こんな水飲めるかよ……」

「……」

(ネ、ジャミル、あの客なんかやばそうじゃネ?……キンピラ?)

「チンピラだろ……、オメーはいいよ、まだ寝てろっての!」

(ふ~んだっ!)

サンディは一旦大人しくなるが、確かに見た感じはヤバい感じが
何となくした。ぶっとい二の腕から見える入れ墨……。ブツブツ
呟く小言……。泊まり客ではないのなら、このまま大人しく飯を
食ったらさっさと出て行ってくれとジャミルは思うのだったが……。

「お待たせ致しました、ご注文をどうぞ……」

再びロクサーヌがオーダーを伺いにテーブルに戻って来た。
スキンヘッド男はじろじろとロクサーヌを見回していた。
やはり何だか余り良くない感じである。

「そうだな、……あんたを貰えるかい?」

「え、えええ……?」

「はは、冗談だよ、びっくりしちゃって、可愛いな……、オイ、
いいケツしやがって、育ってんなあ~、ははは!」

やはり碌な客では無さそうだった。会話を聞いていたジャミルは
一発殴ってこようかと思ったが、察したアルベルトに直ぐに止められる。
此処でジャミルが動けばそれこそ厄介な事に為り兼ねない。この宿屋の
基本、来てくれた以上、どんな客でも誠意を持ってお持て成しをさせて
頂く。それがリッカの心。……だが、内心リッカも不安になり始めていた。