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zoku勇者 ドラクエⅨ編19 働く4人組・2

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糞真面目なアルベルトがしゃしゃり出、ジャミルはブンむくれた。

「でも、食事をしていないのは皆さんも同じ筈ですし、僕らだけが
先に頂く訳には……」

「いいのよっ、育ち盛りのお子様が何言ってんの!ささ、さっさと
行って来なさい、夜遅く食べると太るんだから、沢山食べてお腹を
膨らませて来なさいな、明日のあんた達のお腹がどれだけ出るか
楽しみだわよ!」

うわ、相変わらず口ワリィなあ~と、毒舌のジャミルは思うが。
レナはレナなりに4人に気を遣っているのである。太る……、の
言葉にアイシャは少々困惑気味であったが、彼女の気持ちに
甘えさせて貰う事にし、ルイーダを始めとする他の従業員達にも
頭を下げ、4人は厨房へと走って行くのだった。

「ジャミル、皆、本当に今日はありがとう!ゆっくり休んでね!」

「おう!お前もな、またな!」

ジャミルはリッカに手を振る。リッカに向けたジャミルのその笑顔に
リッカは心から安心する。

「相変わらず愚痴っぽいわねえ~、アナタ……、素直じゃ無いんだから……」

「うるさいのっ、全くもう、当たり前よ、こっちは大変だったんだから!
アンタ、帰るのが遅いのよ!全く!ああ嫌だわ、肩がこる……、ねえ、
肩揉んでよ、ルイーダ!」

「はいはい、レナったら本当に我儘で困るわ、ふふふ……」

「うるさいのっ!……ああ、そこそこ、あ~っ!やっぱりアンタの
マッサージ最高だわ!」

ルイーダはレナの我儘に苦笑しながらも、肩をマッサージして
あげるのだった。

「あの、レナさん、皆さん、……この度は……、本当に申し訳
ありませんでした……、レナさんの言うとおりです、私、まだまだ
宿主として本当に甘かったと認識しました、ジャミル達の事も、
皆さんのご意見も聞かず、私の独りよがりで、勝手に決めて
しまって……、ジャミル達にも結果的に迷惑を掛ける事に
なってしまったし、何とお詫びしたらいいのか……」

「リッカさん……」

従業員達は謝り出したリッカの姿に胸を痛める。……レナと共に
一時的にストを起こした従業員達も……。しかし、ルイーダは
リッカを見つめるレナの目がこれまでと大分違っている事に気づく。

「今更謝ったって遅いのよ!……朝のチンピラ男の件もだわ!
だからアンタはまだまだ宿主として未熟だって言ってんの!
もしも何か遭った後じゃどうにもならないのよっ!!」

「レナさん、もしかして……、見てたんですか……?心配して
くれたんだ……」

「!!ち、違っ!たまたま通り掛かって現場を見ちゃっただけよっ!
べ、別に全然心配なんかしてなかったわよっ!!」

顔を赤くしてムキになるレナの姿にロクサーヌもルイーダも
くすくす笑う。……明らかに心配している……。

「……してないのっ!ま、まあ、あの子達は本当にアタリだったわね、
ガキんちょの癖にムカつくほど動いてたし……、それは認めるわ、
本当にいてくれて良かったわ、た、たまたまよっ!たまたまっ!
アタリだっただけっ!……其処のアンタ達っ!いつまでも笑ってんじゃ
ないわよっ!!」

「レナさん、有り難うございます……」

チクチクではあった物の、レナもジャミル達の事を認めてくれた。
いてくれて良かったと言ってくれている。ただ、それだけでリッカは
本当に嬉しかった。幸せだった……。

「バ、バカねっ、……いつもこんな上手くいくとは限らないんだからねっ!
もし、今後新しい従業員やバイトを雇う時があったら気をつけなさいよ!
宿を壊されたらたまんないわ!」

「はい……」

「そう言えば、レナ、あなたリッカに話があるんじゃないの?先輩と
してのアドバイス……、これまでお互いに、リッカもレナも、少し
躊躇していた部分があったんじゃないかしら、伝える事はきちんと
伝えないとよ、レナ……」

「そう……、ですね、私、もっともっとレナさんに色々
教わらなくちゃいけない事も沢山あったんだと思います、
でも、レナさんが怖くて遠慮していた部分もあったのかな……」

「何ですって……?怖い……?失礼ねっ!私の何処が怖いのよっ!!」

「ほらっ、怖いですよっ!!」

「2人とも、落ち着きなさい、でも、大分あなた達、距離が
縮まってきたんじゃないのかしら?顔が全然違うもの、
活き活きしてるじゃない、大分スッキリしてきたわね……」

「……ルイーダっ、何処がよっ!」

「……縮まってないですよっ!」

ムキになり、声を揃えるレナとリッカの姿に再びロクサーヌと
ルイーダは溢れる笑みを堪えきれず……。

「……とにかくっ、きょ、今日は疲れたからあんたへのお説教は
又明日にするわ、いい?これからは宿王の娘だろうが何だろうが、
もう遠慮しないからね!あんたをこの宿の未来の為、立派な
宿王に仕立て上げて見せるわ!覚悟しなさいよっ!!」

「此方こそっ、望む処ですっ!私、負けませんからねっ!!」

「あらあら、まあ……、ねえ、ルイーダ、どうしましょうか……?」

「でも、レナもリッカも本当に仲良くなれて良かったわね……」

火花を散らす2人の姿にロクサーヌもレナも……、従業員達も……、
心から笑い合い、笑顔を見せるのだった……。

「……だからあんた達っ、何笑ってんのよっ!!」

「そう言えば、ジャミル君達、明日にはもう此処を立っちゃうん
だったわね……」

「淋しくなりますね……、あの子達、沢山頑張ってくれました
ものね……」

「本当に火が消えた様に静かになっちゃいますね……」

ロクサーヌの言葉に従業員達もしんみり。最初、4人組を警戒し、
雇う事を懸念していた従業員達も……。あの騒がしさにすっかり
慣れてしまっていた。

「何よ、あんた達、何落ち込んでんのよ!静かになっていいでしょ!
……そうよ……」

「ふふ、レナ、本当はあなたも淋しいんでしょ?少しは素直に
なりなさいね、ね……」

「……だからっ!ち、違うって言ってるでしょっ!」

レナはルイーダにムキになって突っかかる。構っているんである。
だが、レナの顔は赤い事から、やはりツンデレているのが誰の目にも
丸わかりだった……。

「あーもうっ!リッカっ!」

「……は、はいっ!」

「さっさと行ってお別れの挨拶でも何でもしてきなさい!あの子らもう
寝ちゃうわよ!?話したい事も積もる話もまだ沢山あるんでしょ!
ほらほら!アンタも明日又忙しいんだからね!」

レナはリッカの背中を押す。今回、ジャミル達とは殆ど、仕事、
仕事で、碌に雑談も交わす時間も無かった。また、旅に出て
しまえば暫く会えなくなってしまう。ロクサーヌも優しくリッカの
背中に触れ、ルイーダも頷いた。

「行って来なさい、リッカ、それからこれをあの子達に渡してあげてね」

「……ルイーダさん、これって……」

「ええ、私達従業員皆の気持ちよ、レナの分も入ってるから……」

「……だから余計な事言わなくていいんだったらっ!!……そりゃ、
あれだけ働いてくれて、幾ら無謀な飛び入りだからって払わない訳に
いかないでしょ、あんたが渡してあげなさいな……」

ルイーダがリッカへと手渡した紙袋。レナやロクサーヌ、ルイーダ、
従業員皆からの4人への感謝の印だった。