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zoku勇者 ドラクエⅨ編20 我侭女王と恋したトカゲ・1

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いつまでも娘に縛られないで自由に生きて欲しいと、そう……、
お義父さんに……」

「先生……」

「僕の幸せは……、今もエリザの事だけです、……側にいなくても……、
彼女の思い出が此処にあるだけで……、それが……、僕の……」

俯いていたルーフィンはジャミルの方を向いて静かに笑みを見せる。
だがその顔は……、酷く悲しげな、淋しそうな笑顔であった……。

「すみません、こんな話をジャミルさん達にしてしまって、もしも不愉快な
気分にさせてしまったら申し訳ありません……」

「い、いや……」

「僕、最近本当にとても変わったって言われるんですよ、……エリザと
皆さんのお陰ですね、……笑顔は大切なんだって分かりましたから……」

ルーフィンは笑顔のままだった。だが、やはりその今の笑顔は無理を
している作り笑いである。エリザの父親は義息子であるルーフィンの
幸せを心から望んでいるからこそ……。けれど、大切な亡き妻エリザの
思い出を心に留めているルーフィン本人にとってそれは決して望んでいる
幸せではない。

「あ、僕、まだ仕事がありますので、一旦これで、ですが、
ジャミルさん達は此処で宜しければゆっくりしていって
下さると僕も嬉しいです、又、夜には戻りますので……、
積もる話もあるでしょうし、色々と是非、冒険談を聞かせて
貰いたいですから……」

「うん、先生が構わないなら甘えさせて貰って俺ら暫く先生の家で
休ませて貰っていいかい?」

「勿論……」

ルーフィンは4人に手を振ると家を出て行く。のそのそと家を後にし、
歩いて行くルーフィンの頭から白いフケが大量にバサバサと落ちた。

「たくもうっ!ちゃんと風呂ぐらい入りなさいってのっ!臭うじゃん!
……に、しても、あのツラ、いかにもな~んか思い詰めてマスって感じで
陰気で嫌なのよネ~!カッコつけて無理しちゃってサ!」

妖精モードのサンディが飛び出す。……仕方ねえだろとジャミルは思うが……。

「……オホホ、アンタもうるさくて嫌モンザマスなのよネ~!おほほ、
お~ほほほ!」

「何ヨっ、デブ座布団っ!!」

「シャアーーっ!!」

……この2人は遊んで貰っていて……、何か出来る事はねえかとジャミルは
悩み出す。もしかしたらお節介かも知れないが……、4人は同じ気持ちだった。
確かに、ルーフィンの心にはいつまでもエリザがいて欲しい、だが、エリザの
父親が心配してくれている様に、やはりルーフィン自身のこれからの未来も
考えた方がいいのではないかと……。

「ねえねえ、考えててもしょうがないよっ!私、まずはルーフィンさんの為に
お台所をお借りして美味しい夕食を作らせて貰おうと思うのっ!」

「……それだけはよせーーっ!!」

「人類の平和の為にーーっ!!」

「オイラ達の未来もないよおおーーっ!!」

「……何よおーーっ!!」

「モンよおーーっ!!」

男性陣は泣いて喚いてアイシャの破壊クッキングを阻止。
此処では何とか諦めてくれたが、船に戻ったら、
……新レパートリーの青椒肉絲を作るからねっ!と、
脅しを掛けるのも忘れず。結局その日は仕事から帰った
ルーフィンが作ってくれた夕食を一緒に頂いた。簡単な
肉料理ではあったが、隠し味のワインが効いていて実に
美味であった。

「久しぶりですね、こんな賑やかなのは……、エリザが
いなくなってから、いつも夕食は本当に独りでしたから……、
最も、仕事の傍ら、いつも研究室で食べてましたけどね、
あ、す、すいません、又僕はこんな……」

「い、いや……、けど先生、料理スゲー上手いんだなあ!」

「モンモン!うんまいなあ!モン!」

「そ、そうでしょうか……、はは……」

ジャミルとモンは大口を開け、夕食をガツガツ。飼い主、連れ、全くの
素振りのアホコンビにアルベルトは呆れ、ルーフィンに慌てて謝るが、
いいんですよと笑う。

「はは、ははは……、処で、皆さんはいつまで此処に?」

ルーフィンに聞かれ、ジャミルは食べる手を止め、仲間達の方を見る。
本当は少しだけ顔を見たら戻るつもりだったのだが……。

「うん、元々ちょっと又、遺跡に用があって、その帰り、先生の処へと
思ってさ……」

「そう……、ですよね、皆さんも冒険者さんなんですから、
お忙しいですよね、出来れば、もう2、3日、此処にいて……、
あ、す、すいません……」

「先生……?」

「あの頃の僕は……、何も知らなかった……、自分さえよければ、
仕事や研究に没頭するばかりで……、何事も結果に満足出来たなら
それでどうでもよかった、誰かがいつも側にいてくれる事の本当の
幸せに……、気づけなかった、……僕は……」

「あのさ、先生……」

「あ……、本当に今日は僕……、おかしいですね、ははは、はは……、
少し夜空の下を散歩でもしてきましょうかね……、ど、どうぞ、皆さん
お構いなく、ごゆっくりと……」

ルーフィンは笑いながら再び外に出て行く。……やはり明らかに町長に
言われた事を、……返答にずっと悩んでいるのかも知れなかったが……。

「ねえ、ジャミル、行ってあげて、ルーフィンさん、きっとエリザさんの
所よ……」

アイシャにそう言われるが……、普段実際こう言う事に無知であるから、
ジャミルも困っているんである。

「……俺が言ったって何もしてやれねえし、どうにもなんねえよ……」

「いや、君だからこそ、いいんじゃないかな……」

「アル?」

「君のその、人を引き付ける明るい素直な性格がルーフィンさんの心の鍵を
開ける切欠にもなったんだ、だから僕らが此処に来た時に、本音をポロリと
打ち明けたのも、きっと……」

「だよねえ、オイラも最初変わりっぷりにびっくりしたし、……あのツンツン
頑固頭が……、っと、やっぱり少し誰かさんの影響受けちゃったのかもねえ~!」

「ホント、あのおっさんも頼むから影響されすぎてアホにだけはならないで
欲しいよネ!」

「……ヘタレもガングロもうっせーぞっ!……分かった、何も出来ねえけど、
俺が何とか話してみる……」

「あはっ、それでこそジャミルよっ!」

「モンーっ!」

「うん、久々にアンタが元・天使だってコト、忘れてたわ、
此処はいっちょ、久々にカウンセラーいっちょいっときましょ
ーカっ!」

アイシャとサンディ、女子共に押され、半分渋々ではあったが、
ジャミルもルーフィンを追って外へ……。行き先は一つ、……彼の
最愛の愛しき妻が眠る場所……。だが、実際、近づいてくる墓地を
前にし、本当にどうルーフィンと何を話をしたらいいのか……、
現時点では全く分からず……。

「いた、やっぱり……、先生……」

ルーフィンはやはり丘の上の墓地にいた。薄暗い闇の中、愛しき妻、
エリザが眠る墓の前に……。

「やあ、エリザ、……今晩は、来てしまったよ、……君に逢いたくて
……ね、……、僕はどうしてしまったのかな、最近とても夜の闇が怖い、
独りでいるのが不安になる、ルーくん子供みたいって君は笑うかな?
……怖いんだ……、こんな事は……」

「……先生……」

こっそり暫く様子を見ようと思ったのだが、ついジャミルは声を出して