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zoku勇者 ドラクエⅨ編20 我侭女王と恋したトカゲ・1

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しまった。突如、薄暗い周囲から聞こえた声にルーフィンは最初戸惑って
いたが、後ろを振り返り、そして声の主に納得。

「ジャミルさん……」

「あ、あはは、俺も散歩……で、此処通り掛かったら、先生がいたからさ!」

「あなたも嘘が下手ですね、普通こんな処、夜に散歩に来る訳がないじゃない
ですか、僕を心配して来てくれたのではないんですか?」

「あう~……」

項垂れるジャミ公を見てルーフィンが笑う。……のだが、直ぐに顔を曇らせた……。

「不思議です、やはりあなたといると僕は素直になれる……、ジャミルさん、
僕は、本当は……」

「やっぱり……、独りは寂しいんだろ……?」

「……そう……かも知れません……」

ルーフィンはそう言うと愛しい妻が眠る場所の前に腰を下ろす。ジャミルも
ルーフィンの隣へ腰を落ち着け座る。……2人は暫くそのまま何も喋らず
押し黙っていた……。

「俺だってそうだよ、今はあいつらが一緒にいてくれるから……、でもさ、
もしも……って、時々考える事があるんだ、……耐えらんねえよ……」

「そうですね……、でも、遅かれ早かれ、人間はいつか神の元へと
帰ります、それはもう決められている事……、僕達は別れの時が
訪れるのが早かっただけです、こうやって項垂れていてももう
エリザは帰って来ませんし、仕方の無い事なのですがね、いつか、
僕も……」

それまで座っていたルーフィンは立ち上がると幾千の星が瞬く夜空を見上げる。

……もしかしたら、この夜空の何処かにいるかも知れないエリザを探して
いるのではないかと……、ジャミルはそんな気がしてならなかった……。

「あれから色々と考えてみました、お義父さんに伝える言葉も……、
僕はやはり今のまま、このままでいる事にします……」

「やっぱりな、そう言うと思ったよ、あんたも頑固だしな……」

「ジャミルさんに言われたくないです、アルベルトさんから
色々聞いてます、言い出したら何が何でもその通り実行しないと
気が済まない変な男なんだと、でも失敗する確率も多いのだとか……」

「あいつ……、で、でも、まあ……、先生、あんた本当にいいのかい?」

「ええ、確かに独りでいる夜の闇は孤独で淋しい時があります……、
でも……、あなたと話していて、たった今感じました……、
もしかしたら気弱な僕をエリザがこっそり見守ってくれていて
笑ってくれるかも知れない、そう考えたらヘタレな僕でいるのも
楽しいかなと……」

「たく……、心配して損した……、先生、ヘタレなら俺んちのダウドに
弟子入りするか?」

「いえ、免許皆伝の彼には敵わないでしょうね……」

ルーフィンは再びジャミルに笑顔を見せる。だが、悩んでいた彼も
いつの間にか本当の笑顔を見せていた事に気づく。やっぱりルーフィンは
新しい生活を送るよりもエリザとの思い出の中でこれからも生きていく方が
幸せなのかも知れないと……。人によって何が幸せかなんて、本人でないと
分からないのだから……。

「さあ、戻りましょうか、段々と風が冷たくなって来ました、明日、
お義父さんにはきちんと伝えるつもりです……」

「ああ、俺らも一緒に行くよ、久々にあそこん家にも挨拶したいからな!」

「はい、ではお願いしますね、……エリザ、またね……」

ルーフィンとジャミルは墓地を後にし、2人でのそのそ帰り道を
歩いて行った。そして、翌日……。ルーフィンはエリザの父親に
素直に自分の気持ちを伝える。……これからもどうかエリザと
一緒にいさせて下さいと。町長、……父親は呆れて凄い剣幕で
泣いていた。ルーフィンの頑固さに……。

「この……、バカ息子めが、人が折角……、見合いの席まで
用意しようと……」

「あなた、本当は嬉しいんでしょう?……私もそうですよ……、
先生、有り難う……」

「……馬鹿者っ、な、何が嬉しいか!こ、これは呆れて泣いておるんだっ!
うう~……」

「ジャミルさん達もお久しぶりですね、来てくれて有り難うございます……」

「おお、ジャミル殿……、皆さん、済まない、こ、このバカ息子の所為で、
こ、こんな……、みっともない場面を……、う、うう~……、うう~っ!!
……ひ、ひい~っぐしっ!!」

「……い、いや、ぷぷ……」

……ジャミルは鼻を赤くして号泣し続ける町長の姿に吹きそうになったが、
アルベルトに足を踏まれる。そんなこんなで、無事に自分の意思をちゃんと
義理父へと伝える事が出来たルーフィンの顔は綻んでいた……。

「ジャミルさん、皆さん、有り難う……、皆さんが来てくれて本当に
嬉しかったです、お陰で僕もちゃんとお義父さんと話をする事が出来ましたし、
これからはもう一人の困った僕とも仲良くなれそうです……」

「へ?もう一人?ルーフィンさん、も、もしかして……、ドッペルゲンガーと
知り合いなんじゃ……」

「……」

ルーフィンとジャミルは顔を見合わせて笑う。話について行けないヘタレ免許
皆伝の主はちょ、二人だけ何か知っててずるいっ、オイラにも教えてよお~っ!
と、ぎゃんぎゃん捲し立てた……。

「あ~、おもしれえ……、じゃ、先生、俺らももうそろそろ行かなきゃ
だけど……、又絶対遊びに来るよ!」

「はい、又会える日を楽しみに……、皆さんどうかお元気で!」

「又会いましょう……」

「えへへ、元気でねえ~……」

「私、今度来た時は、絶対美味しいお料理をルーフィンさんに作……、
……んん~っ!!」

……らせねえと、ジャミルは冷や汗を掻きながら慌ててアイシャの
口を塞いだ……。

「せんせー、ばいばいモンモン!また美味しいご飯作ってねー!」

「はい、モンさんも、有り難う……」

ルーフィンは4人、そしてモンとも握手。ジャミル達はベクセリアに
別れを告げた。今度はアルベルトの修行の為、ダーマへと戻ったのだった。

……それから後、ダーマに戻った一行はアルベルトを魔法剣士へと
無事に転職させる。数日間の修行の内、アルベルトのLVも15
近くになる。だが、アルベルトのトロさは半端ではない為、修行中は
ジャミル転職時直後以上のヘタレと化す。けれど仲間達は、時に鼻血を
出し、倒れ、棺桶に入るアルベルトを支えながら共に修行を熟した。
……マジ、ホントにお節介連中!と、サンディは呆れていたが。

そして、再びグビアナ砂漠……

「よし、リベンジだな、アルに付き合って俺らのLVも一緒に上がったし、
もう此処の敵も訳ねえ筈……だよな!」

「みんな、有り難う……、僕、本当に……、何て言ったらいいのか、
僕、僕……、ああ~っ!!」

……だが、アルベルト、不意打ちで出現したウパパロン集団に
先制攻撃で火を吐かれ、ぶっ倒れたのだった……。

「……アルーーっ!!」

やはりまだまだ此処の敵には当分苦戦する様である……。

「はあ、町だ、やっと見つけたぜ……」

「ううう~、良かった、良かったよおおーーっ!」

「……モンーーっ!!」

(プ、このコンビ、相変わらずマジバカ、超ウケる……)

「アル、大丈夫……?」

「……ら、らいりょうりゅ、ふにゃはらひい~ひゃよ……」