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zoku勇者 ドラクエⅨ編20 我侭女王と恋したトカゲ・1

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アイシャに支えられて、やっと歩いているアルベルトだが、町に
辿り着いた時点で、HPは半減状態、もうフラフラだった。
大丈夫だよと、何とか言葉を返したいのだが、砂漠道中の暑さも
あった為か、ちゃんと言葉が発せず。

「と、まずは宿屋で休むか、それからだな……」

とにかく休みたかった一行は宿屋を探し、休憩タイムへと入る。……漸く
宿屋のルームへと案内された時はもう、4人共一斉にベッドに突っ伏して
寝てしまった。まだ夕方なのに……。

「ちょっと、アンタら何っ!だっらしないわねえ~!そんなんでこの先
どーすんのヨ!」

「うるっせえなあ~、オメーは大体バトル中はほぼ何もしねえんだから
黙ってろっての!……皆疲れてんだよ!」

「フンだっ!もっとしっかりしなさいよネ!」

「……」

砂漠道中何もせず糞威張り状態、一人元気なサンディにジャミルは
カチンと来ていたが、取りあえず消えてくれたので一安心。うるさくて
休めやしねーわと思った……。

「夜になったら多少は動きやすくなるだろ、……もう少し休もうや……」

「うん、オイラも賛成……」

「……ふにゅふにゅ、すうすう……」

「みんな、僕の為に本当にごめん……、……すやあ~……」

4人共、そのままベッドに入った状態のまま、起きられず……。漸く目を
覚ました時には時刻はもう、夜の21時近くだった……。

「……ひえええ~っ!!」

「吸血鬼の気持ちが分かるよお~……」

「……モン、お腹空いたモンっ!!」

腹が減ってデブ座布団皇太子の機嫌が悪くなっている……。非常に
マズい状態である。

「あわわわ!寝過ぎて宿屋の夕食も頂けなかったね!さあ、アイシャ、
起きよう、アイシャ……」

「……う、ううう~、嫌なのよう~、ジャミルったらっ、又そんなに
餃子食べるっ!臭いわっ!……近づかないでっ!!……わあ、おっきい
肉まんっ、いただきまーす!!」

「……どういう夢見てんだよっ!……このっ!」

「アイシャ……、困ったなあ……」

アルベルトが揺さぶってもアイシャはまだ目を覚まさず……。今日は彼女も
相当、ダーマから続く此処連日の鬼畜バトルに付き合い、かなり疲れが
堪っている様であり、全然目を覚まさない。

「モン!お腹空いてもう怒りのチンポンポコリンモン!!
……シャアーーっ!!」

「あだだだ!モンっ、オイラに噛み付くのやめてよおーーっ!!」

「まいったな、こりゃ……」

アイシャを置いて行く訳にいかず、腹が減って暴れ出したモンを前に、
男性陣達は困っていた。其処にサンディが再び顔を出す。

「ネ、アイシャはアタシが見ててあげるカラさあ~、アンタらだけで
行ってくれば?……取りあえずこいつ、マンプクにさせておかないと
うるさくてしょーがネーじゃん!もしも目を覚ましたら、外出したって
ちゃんと言っておいてあげるからサ」

「シャシャシャのシャーー!!」

ジャミルはサンディとモンを交互に見比べる。確かにこのままでは、
ダウドがモンに食われ兼ねない勢いだった……。ジャミルは等々折れ、
サンディに頼もうとするのだった。

「悪ィなあ、んじゃあ、頼んでいいか?」

「うん、いーケドさ、あんたら結局はこのサンディちゃんがいないと
駄目なんだから!感謝しなさいってのよネ!マジっ、アホっ!!」

「この……、ガングロめえ~……」

サンディは上から目線でふふんと半目になり、腕組みをし、まるで女王サマ
気分でジャミ公を見下す。しかし、今はサンディに頼む他はなかった。
どっちみち、もしもアイシャが一人で目を覚ました場合、置いて行かれた事が
分かれば機嫌を損ねて怒り狂うだろう。……モンも腹が減って暴れ出した為、
どうしても外に出掛けなくてはならない事、ちゃんと事情を説明して貰う、
その役目も必要だった……。

「……しゃ~ねえ、アイシャにこれも伝えておいてくれよ、土産に
ジャンボ肉まん買ってくるからってさ……」

「そんなモン、売ってるの?この砂漠に……あるの……?」

「分からん……」

ダウドに突っ込まれ、ジャミ公は困る……。だが、腹が減っており、何か
食べたいのはジャミ公も同じ。

「いいヨ、アタシの土産もネ、シャーネルナンバー10の香水っ!」

「……んなモン買えるかあーーっ!!」

「ジャミル……、サンディ、それは無理だけど、何か可愛いアクセサリーでも
見つけたら、見繕って買ってくるよ……」

又切れそうになるジャミルを抑えながらアルベルトがサンディに交渉。ま、
それで手をうってあげるわヨと、漸く納得してくれた。

「さ、早く行った行った!……アイシャ、この調子じゃ当分目を覚まさないと
思うわヨ……」

「むにゅうう~……」

男性陣は枕を握り締めて眠り続けるアイシャの姿に溜息をつく。そして、
サンディに全て任せると、夜の町の探索外出へ出発するのだった。

「やっぱり、僕の所為だね、アイシャには無茶させちゃったなあ、
……あ、ご、ごめん、ジャミルとダウドにもだよね……、僕、
迷惑掛けっぱなしで……」

「シャシャシャのチンチンモモモ~ン!」

ぷう~……。

「モン……、あ、別に、オイラだってこうだし、ねえ、アル?
全然迷惑だなんて思ってないよお……、むしろ迷惑なのは、
モンのおなら……」

「そうだよっ、だからいいっての!お互い様なんだよっ、……又言ったら
オメーもデコピンデビューだぞ、いいんだよ、……仲間なんだからよ……、
たく、毎回言わせんなよな……」

「ジャミル……」

「ふん……」

「二人とも、本当に有り難う……」

「えへへ!」

アルベルトへ顔を背けて会話をするジャミルのその顔は赤かった。やっぱり
どうしようもないツンデレジャミ公なのであった。

腹の減っていたジャミル達はまず食事を開始。露天商で売っていた
巨大骨付き肉に3人と1匹で凄まじい勢いでムシャムシャ齧り付いた。
……今日はアルベルトも我を忘れ、野獣の如く、変顔で口いっぱいに
巨大骨付き肉を詰め込んだのだった……。

「げ、げふ……、取りあえず落ち着いた……」

「……うわー!僕、イメージが崩れちゃったようーっ!どうしようー!
姉さーん!!」

「もうとっくに崩れてんだよっ!……う、うっぷ……」

「ふい~、オイラのお腹もポンポコだあ~、こうなったらアルももう、
原始人の仲間入りだねえ~……」

「……僕は誠実だあーーっ!!」

「げふげふ、モンモン、げっぷっぷ~、プップッ……ブッ!」

腹が丸くなってしまった男衆は取りあえず夜の町中をドスドス走り回る。
大体いつもならこう間抜けな状態になるのはジャミルだが、今日は男衆
3人揃ってだった。途中でまだ空いている店を探し、アイシャ用の夕ご飯、
サンドイッチと牛乳、+苺のケーキを。これはアイシャもカロリー摂取
道連れで太らせる為。

「アイシャ、怒るよお~……」

「いいんだよ、絶対怒るけど、絶対食うから、ひひ……」

「君、趣味悪いよ……、ジャミル……」

「さて次はと、武器と防具の調達だな……」

「……や、やっと……、満足して寝てくれたのはいいけど、モン、
重いなあ~……」

「モンモン……、zzz……」