zoku勇者 ドラクエⅨ編20 我侭女王と恋したトカゲ・1
「ねえ、あのおっきい建物何かしら?」
「モン~?モン、分かんないモン!」
「おい、まずいぞ、このパターンだと……」
モンはずっとあれから寝ていたので、ジャミル達がダンスホールに
入っていったのも覚えていない。それだけが救いだった。だが、あの
建物を目の前にし、男性陣は冷や汗を掻いた……。
このパターン 「やあ、夕べのお兄さん達だね、昨日はダンスホールへ
ベリーダンスを見に来てくれて本当に有り難うね!どうだったかなあ?
良かったでしょ!ウチの踊り子さん達のキュートなおっぱいとお尻
ぷりぷりダンス!!」
このパターン:アイシャに不祥事がバレて男衆全員フルボッコ……。
「あわわわわっ!これ、マズイよおお~!!」
「……彼所に近づけさせんなあーっ!……撤退っ!!」
「ちょ、ねえっ、なんなのようーっ!」
ジャミルはアイシャの手を引っ張り、ダンスホールから急いで
遠ざけさせようと……。
「あら、こんにちはー!」
「は……、はいいーーっ!?」
「……?」
したのだが、ある人物と遭遇してしまう……。昨夜ダンスホールで
踊っていた踊り子3人組の内の一人のお姉さん。
「ねえ、この人……、誰?」
「あはは、あなたは昨日一緒にいなかったよね、お友だちかな?夕べ、
皆で揃ってダンスホールに私達のぷりぷり♡ベリーダンスを見に来て
くれたのよ!」
「……ベリーダンス……?……ぷりぷり?」
「……ぎょええーーーっ!!」
アイシャは最初不思議そうな顔をしていたが、野郎共が何故
慌てだしたのか、そして何故、あの建物からジャミルが自分を
遠ざけようとしたか……、瞬時に理解した……。
「ふう~ん、そうなんだ~……、ぷりぷりのベリーダンス……」
「……うわあーーーっ!!」
アイシャは急に男衆の方をくるりと向く。顔は笑っている。……だが、
ジャミル達も理解する。……アイシャちゃん、モロブチ切れてますーーっ!!
……と。
「ふふ、女の子のあなたでも楽しめると思うわ、ウチには女性のお客様も
多いから、今度はあなたも是非来てね、あ、でも私、まだ新人なの、
ククリって言うのよ!」
「はあーいっ、是非ーっ!……ふう」
「モンーっ!」
ククリは4人に手を振って去って行く。……だが、ククリが去ったその後……。
「ふう~ん、アタシ、何となく分かったわ、アンタら帰って来て皆
濡れてたのさあ、大方鼻血ブーしたの誤魔化す為に、どっかで水浴びでも
して証拠インメツしようとしてたんじゃネ?」
「こっ、こらっ!ガングロっ!……余計な事言うなっ!!あ……」
「やっぱり……」
サンディ、感が良過ぎ。ジャミルが発した、余計な事言うな!で、もう
何もかもがバレてしまっていた。アルベルトとダウドは頭を抱えた……。
「うふふ、私、怒ってないよ、だって皆、男の子だもんね、見たいの
当たり前だよね、……分かってるの、分かってるんだけど……」
「あ、アイシャ……、アイシャちゃあ~ん、……あ、あはは……」
「うふふふ……、やっぱり……、何だか不潔で嫌だなあって……」
……ドゴッ!バキッ!ドスドスっ!!……ベキイイイッ!!
結局、怒り狂ったアイシャに、男衆全員フルボッコ&股間滅多蹴りの刑に
される運命は避けられなかったのだった。……特にジャミ公は被害が
一番大きかった様である……。
「アイシャも武闘家に転職した方がいいモン?」
「アタシもそんな気がしてキタ……」
「うふふ、やっぱり私は力無いし、当分魔法使いでいいわ、えへへ!」
「……嘘つくなああーーっ!!」
※此処からの新装備
ジャミル 山賊のサーベル 闇のターバン 義賊のジャケット
銀のリスト 忍びのズボン 静寂のブーツ 金のブレスレット
アルベルト 山賊のサーベル 魔法の盾 ビーバーハット 魔法の鎧
銀のリスト 剣士のズボン 鉄のグリーブ
ダウド 砂塵の槍 魔法の盾 鉄兜 魔法の鎧 銀のリスト 鉄の膝当て
巡礼のブーツ
アイシャ アサシンダガー 魔法の盾 猫耳バンド サマードレス
銀のリスト ドレススカート とんがりブーツ
「はあ~、歩き回るだけで大分体力も消耗したなあ、疲れたあ~……」
「……一歩町の外に出れば回りは砂漠だしね……」
町の中を情報収集で歩き回った4人は日中の暑さで段々疲れて来ており、
水を求め、井戸の近くまでつい身体が釣られて来てしまっていた。井戸の
回りには水をくみに来たおばちゃん達が。
「モンモン、モンは元気ですモン!」
「……そりゃあねえ~、オイラの頭の上にずっといるんだもの……」
「冷たい飲み物が欲しいわ……」
「はは、面白い子達だねえ、見掛けない顔だけど、旅人さんかい?こんなに
小さいのに、ご苦労様!」
「はは、ども……、ぶらり旅っス……」
おばちゃんに褒められジャミルは苦笑。このこんなに小さい旅人さん達は
昨夜禁断の大人の領域に足を踏み入れ、つい発情してシモタとっても
良い子達なんです。
「……だからな、俺、マジで実年齢は20だって言ってんだろ……、
普通のジャパンなら大学通ってる年齢なんだよ……」
「もしかして、この国の女王様に会いに来たのかい?だよね、じゃなきゃ、
此処まで大変な思いをして来る意味がないもんね、とびっきり美人の
女王様に!」
「女王……?美人……、う……」
「……」
ジャミルはアイシャの方をちらっと振り返ると……、また機嫌が悪くなって
来た様子。
「……いいのよ、別に、私、気にしてないよ?うん、美人の女王様、
素敵じゃない!……美人だからお胸も大きいわよね、きっと……」
「……絶対……気にしてるよね……」
「……」
ダウドとアルベルトは、何となく、アイシャから今度は嫉妬のオーラが
放出されそうなのを感じ、ガクブルするのだった……。
「でもね、女王様にはそう簡単には会えないよ、何せプライドの高い
高貴なお方だからねえ~……」
「ははは、……べ、別にいいんだ、んじゃ、おばちゃん、さいならっ!」
……ジャミル達はアイシャの機嫌がこれ以上又悪くならんうち、
アイシャを抱え、急いでその場から逃走する。
「……見てなさいよ、私だっていつかあのダンスホールで踊って
あげるわよ……、絶対におっぱいを大きくして……、むちむち
ぷりり~ん♡になるんだからっ!!」
「モンもおけつぷりりり~ん♡モンっ!」
「……やめろっつーんじゃっ!」
(……ま、夢だけを持つ事はダイジ……だけどネ……)
「ボウヤたちー!どうしても女王様に会って欲しければ贈り物を持って
行くのも手だよーっ!!」
「……うええーい!」
ジャミ公は走りながらおばちゃんに返事を返すが、別に大した用事でも
なければ、城になんぞ行きたくねえと思った。だが、このRPGの宿命、
どうしても城へと行かなければならない状況になるのである……。
「ふぇ、ま、マジで疲れた……、水……」
「……おい、君達、大丈夫か?汗だくじゃないか、ほらほら、冷たい
お冷やをあげるよ、中に入りなさい……」
今度は又違う、別の建物の前まで来ていた。入り口の前に兵士らしき
作品名:zoku勇者 ドラクエⅨ編20 我侭女王と恋したトカゲ・1 作家名:流れ者



