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zoku勇者 ドラクエⅨ編22 我侭女王と恋したトカゲ・3

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「……そうよねえ、モンちゃん!焼きたてのパンに塗ると
美味しいわよねー!」

「モンーっ!」

アイシャはモンを笑いながら抱き上げる。だが、その表情には
やはり少し亀裂が顔に入っていた……。

「と、とにかく……、余り僕らには関係ない話だよ、も、もう行こう、
次の場所へ、残りの果実を探さなくちゃ……」

アルベルトはそう言いながら本を棚へと戻す。だが、ダウドは
アルベルトの様子を見て、又余分な事を言う。

「アル……、下……、引っ込めようよ……」

「は……?!!な、何を言ってるんだよっ!ぼ、ぼぼぼぼぼ、僕は
立ってなんかないよっ!ぜーんぜんっ!……あ……」

「……」

「アホかっ!!」

アルベルトを見つめるアイシャの目線が険しくなって来た。
……やっぱ男ってサイテー!真面目そうな顔してもう
信じらんないっ!見損なったわっ!と、言う目つきである。

「……だからああーーっ!僕は何も考えてないったらあーーっ!!
信じてよーーっ!!」

「弁明しても無駄だっての、ま、誰にだって起こりうる事なんだよ、
男ならな、……どんな誠実そうな野郎にだって下心はあるんだ
からよ……」

「だよね、それがなくちゃ又おかしいもんね、男として……」

「……ああああーーーっ!!」

絶叫するアルベルト。アイシャはそのまま黙りこくり口を
聞かなくなった。

「……だからな、オメーもいい加減ブンむくれてんじゃねーぞっ、
つまんねえ事でよっ!!」

「な、何よっ!だから私、別に怒ってないって言ってるでしょっ!
怒ってないわようーーっ!」

「……アイシャ、いたい、いたいモン……、モンのお顔が横に
のびちゃうんだモン……」

アイシャはジャミルと言い合いになったままムキになり、掴んだ
モンの頬を無意識でうにゅうにゅと引っ張っているのに気がつかず。
……やはり明らかに怒っている。

「でもさ、踊り子メリサさんにベリーダンスを伝授した大先生って……、
一体どんな美人さんなんだろうねえ~……」

「ダウドっ!ま、また君はっ!!」

「そりゃ……、その、ベリーダンスを伝授した踊り子ってのも
相当な美人なんだろうな、何せ見る者全てを虜にしたってんだからよ、
師匠は綺麗な宝石を身に着けてるって書いてあったな……」

「……」

……野郎の思考が揃って一致する。彼らが想像した大先生とは……。
綺麗な宝石を身に纏い、野郎の思考の中で華麗に舞い踊る大先生
とは……。それは、Ⅳの……、マーニャの様な……。

……もっ、こり……。

「もうーーっ!いい加減にしなさいよーーっ!!」

遂に大御所ブチ切れる。もう下手をすると100トンハンマーを
持ち出し兼ねない勢いであった。

「モンも……、もっこり♡」

「……真似しなくていいのーーっ!!」

「でもさ、でもさ、確かにこのメンツならベリーダンスなんか
覚えたってしょーがネーじゃん!野郎ばっかなんだしさ!キモいし、
キショイって!」

……今度はサンディがわざわざ余分な事を言いに、妖精モードで
飛び出て来た。

「あら?サンディ、私だっているのよ?私、女の子なんだけど……」

「は……」

野郎共に緊張感が走る……。アイシャの顔の亀裂が更に酷くなって
来たからだった……。

「無理っしょ、大体アンタ、色気も何もないし、モロ胸もないんだし
サ……、プッ、あー、アタシが人間だったら、ごっつスゲーダンス
見せてアゲられるんだけどネ~……」

「……うわあーーーーっ!!」

……デデン、デデン、デデン、……ピキッ……

事態更に悪化……、アイシャはもう顔が割れる寸前……。気づいた
サンディは慌ててジャミルの中へと逃走。アタシし~らねー!で、
誤魔化した……。

「アイシャーーっ!落ち着いてーーっ!!」

「城破壊する気かあーっ!頼むっ!俺らが悪かったっ!冷静に
なってくれえーーっ!!」

「……オーノー!オイラモー嫌デース!!」

野郎共は又暴れ出しそうなアイシャを取り押さえるのに必死……。
涙目になっていた。

「皆……、行くわよ……」

「へ?ど、何処にだよ……?」

「……決まってるでしょっ!カルバド大草原よっっ!!ベリーダンスを
伝授して貰うのようーーっ!!」

「だ、誰がだい……?え、えええ?誰がダンスを覚えるの……?」

「……何言ってんのよっ、アルっ!私しかいないでしょーーっ!!」

「うえええーーーっ!?」

野郎共、全員揃って顔が縦に伸び、ムンクの叫びになった……。

「見てなさいよっ、私だって……、踊ったら絶対に色気が出るんだ
からっ!さあっ、皆で大先生を探すのようーーっ!!」

「……勘弁してくださああーーいっ!!」

「むっちむっちぷりりり~ん♡モン!」

……野郎共、揃って更に絶叫……。彼女がこうなった以上、もう
誰にも止める事、叶わず。ジャミ公は余計な事を口走ったサンディに
向かって、オイ、ガングロっ!オメー責任取れよっ!と、呼び掛けたが
返事はあらず……。結局、この女王には逆らえず、そのまま大草原へと
振り回される羽目になった……。

4人組はグビアナの町の民からカルバド大草原で暮らしている
遊牧民の国の集落があるらしいと言う話を聞き、情報を求め、
次は其処に向かう事に決まった。……アイシャが習得しようと
奮起しているベリーダンスの大先生もその草原にいるらしい
ので……、丁度良かったかも知れなかった。船へと戻り、次の目的地、
カルバド大草原へといざ出発。カルバド大草原はグビアナから船で
北東方向の方角に有る。

「此処が草原か?……の、割には何か湿気っぽいぞ、ジメジメ
してんなあ~……」

(ヤダヤダ、お肌がカンソウしちゃうっ!)

「違うよ、湿地が近いからだよ、ほら、左、ヤハーン湿地って看板の
案内表記がある」

「なんか嫌らしいよお~、アハ~ン♡みたいな……って、何でみんな
オイラを無視するのおおーーっ!!」

一人バカをやっていたダウド、他のメンバーに無視された。

「うん、大草原は北の方だね、このまま真っ直ぐ進めばいいんだね……」

まずは真っ直ぐに、大草原と遊牧民の集落を探す事に。看板の
通り暫く北に進むと、目の前に広大な大草原が広がる……。

「わあ~、凄~い……、お馬さんもいるわ!放牧かしら、
……何だか……、元の世界にいた頃を思い出しちゃうなあ~……、
懐かしいなあ~……」

元・遊牧民少女、アイシャは大きく伸びをすると、大自然の空気を
胸いっぱいに吸い込んだ。

「クソだ、しりたてほやほや馬のクソ!」

「ヒヒ~ン♡」

「おまんぢゅうじゃないモン……」

「……ジャミルのバカーーっ!!」

「何だよっ、こんなモンでも売りゃあゴールドになるんだよっ!ほれっ!」

「ちょ、素のまんまオイラの道具袋に入れないでよおーーっ!!」

「ま、全くもう……」

アルベルト以外、騒ぎ出したメンバーに苦笑するアルベルト。
いつもの事であるが。……取りあえず、早く大先生とやらを
見つけてしまいたかった。アイシャの気が早く済む様に……。
だが、やはりモンスターも容赦せず……、4人はあっという間に
新規の場所で、モンスター軍団に取り囲まれてしまう。