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zoku勇者 ドラクエⅨ編23 ヘタレとヘタレ若様・1

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「……ふざけんなよ、俺らがこんなとこでやられると思ったら
大間違いなんだよっ!!」

「ナンダト!?」

恐らく、HPポイントは一気に15ぐらいまで削られたであろう、
だが、ジャミルは根性で一人立ち上がる。……ジャミルの声を
倒れたまま聞いていたダウドも、動けない状態のまま、気力を
振り絞りベホイミをジャミルに向け、何とか唱えるのだった……。

「ジャミル……、ごめん、オイラ今はこれだけで……」

「サンキュー、ダウドっ、ありがとな、モン、薬草を皆に!
俺が何とか此処は抑えとくからよ!」

「モンモン!お任せモン!」

「しょーがないなあ、アタシもやりますカっ!!」

サンディも妖精モードになって飛び出し、皆の救護係に急いで回る。
仲間達が回復するまで何とかジャミル一人で頑張らなければならなかった。
だが、目の前の祈祷師軍団はまだまだMPの余裕はたっぷりであろう。
更に祈祷師は意地の悪い事をする。先程モンのオナラ弾でひっくり
返っていたグール達を全員よっこらしょと法術で立ち上がらせた。

「……グガァァァーーッ!!」

「チッ!けど、怯んじゃいられねえよっ、……アイツ、ナムジンだって
戦おうとしてんだっ!スゲー頑張ってんだよっ!!」

「……ナムジン……、ナムジンさん……、ううう~……」

「ダウドっ、無理しちゃ駄目モンっ、今、痛い痛いに薬草塗り塗り
するからね、モン!」

「ちょ、何かヘタレ様子がおかしくネ!?」

「ううう、ナム、ジン……、さああ~んっ!!」

モンとサンディは、回復魔法の使えるダウドを先に優先的に
回復しようとするが、ナムジン……、の言葉でダウドが何だか
おかしくなっているのを感じていた。

「……オイラ、やるよおおーーっ!!」

「モンーーっ!?」

「……キモーーっ!?」

等々、ヘタレ発狂する。いきなり起き上がったかと思いきや、
グール達に取り囲まれ、大ピンチのジャミ公に向かって砂塵の
槍を構え突撃して行った……。

「……!?う、うわ、ダウドっ!何だお前っ!何して……」

「ジャミルーーっ!避けてーーっ!うおーーっ!ヘタレ発狂の一撃ーーっ!!」

「……汗」

ダウドは槍を構えたまま、自ら高速回転。一撃処ではない、竜巻を
起こしグール軍団に衝突した。グール軍団はそのまま竜巻に
飛ばされて何処かへ飛んで行く。見ているジャミルは騒然。
今日のヘタレは全く何が何だか分からない爆弾ヘタレになっていた。
更にヘタレ竜巻の勢いは勢力を衰えず、次は祈祷師軍団の方へと
矛先を変えた。しかし、自分でヘタレ発狂と言っている辺り、
やはりヘタレである……。

「ナ、ナンダカヤバソウナノダガ……」

「コレハ……、ワレワレガユダンシスギテイタトイウコト
……ア、ァァァーーッ!?」

気づいた時には遅いんである。祈祷師集団もヘタレ竜巻にぶつかり、
ふっとばされ、地面に墜落し、倒れた……。其処に、モン達に薬草で
HPを大分回復して貰ったアルベルトとアイシャが急いで走って来る。

「お前らっ、平気かっ!?」

「うん、モンとサンディのお陰でね!」

「大丈夫よっ!」

だが、直後、2人は倒れている祈祷師達、そして、ハッスルしている
ダウドに首を傾げた……。

「これ、もしかして、ジャミルが1人で倒しちゃったのかい……?」

「いや、ダウドだよ……」

「……」

アルベルトとアイシャは再びダウドの方を見る。そう言われても、
どうやってダウドが祈祷師達を倒したのか分からず……。ジャミルも
説明するのもアホらしい様で、とにかく奇跡が起きてダウドが倒した
……と、無理矢理言っておいた。

「♪ふんふふ~ん、オイラナムジンさんの為なら強くな~る!ふんふ~ん!」

「……だ、そうだ……」

「友情の力?って、本当に凄いのねえ~……」

だが、ジャミルは……。

「ナムジンさ~ん、ナムジンさあ~ん♡んふふ~っ!」

「……チッ、何だよ、さっきからさ、ナムジンナムジンばっかでさ、
面白くねえの……」

「ふう~ん……」

アルベルトはチラっとジャミルの顔を見る。そして何となく
納得した様で……、含み笑い。

「アル、オメーもよう、何、人の顔見て笑ってんだよっ!」

「分かるよ、君、すぐ顔に出るし、単純だからさ、……ダウドが
ナムジンに取られてる様で、何となく面白くないんじゃないかと……」

要するに。ジャミ公は自分で気づかない様にしようと誤魔化しているが、
完全な焼きもちである……。

「あー、成程っ!分かるッ!……プゥ~ッ!」

……ジャミ公は吹きだしたサンディに又デコピンしようとするが、
サンディはジャミ公に舌を出しさっさと消えた。

「ふふっ、ジャミルったら!そうねえ、可愛い処あるもんね、
ジャミルは!」

「ふふっ、……可愛くないモン!」

「……うるさい、うっさいっ!てか、モンうっせーぞっ!
デコ出せーっ!!」

モンもいつもの定位置に逃走。ダウドの頭の上に避難した。

「畜生~、ど、どいつもこいつも……、うう~……」

「さてと、又モンスターに集られない内に地下の入り口を
探さないとね……」

アルベルトはそう言いながら辺りを見回すが。周囲には、
もう中には誰も住んでいないだろう、腐敗したボロボロの
パオが彼方此方錯乱していた。

「どうしてこんな事になってしまったのかしら、酷いわ……」

「モン~……」

アイシャの呟きを背に受けながらジャミルも辺りを慎重に
見回してみる。やはり何処も彼処も同じ様な廃墟が続く
風景だった。

「……ん?向こうの方にもう一つ石碑があるな……」

「よしっ、僕が調べるからっ!」

「……」

アルベルトは石碑に向かって突進して行き、石碑に齧り付くように
夢中で眺めている。ま、いいかと思うジャミル。

「よう、それには何が書いてあったんだ?」

「うん、こう書いてあるよ……」

アバキ草は我らの守り神。悪さを働く魔物もその臭いには耐えられない。

「ジャミルのおならみたいなニオイモン?」

「……るさいっ!モンっ、オメーのだって人の事言えねえだろうがっ!」

……今はどっちが臭いかなどとおならの擦り付け合戦をしている
場合ではない。早くアバキ草を見つけないとなのだが……。

「あそこ、洞穴があるみたいなんだけど……、何か入りたくないなあ~……」

ダウドに言われ、正面を見ると確かに奥に続く洞穴があった。其処から
何処かに通じているのか、4人はその先を潜ってみる事にした。

「なんだい、あんたら……」

「あ、こんちは……、え、ええ?」

洞穴に入ると、中には子供から大人まで数人が屯していた。だが、
この村人達からはもう生気が感じられなかった。恐らく、モンスターに
殺されたカズチャ村の村人の幽霊なのだろう。勿論、彼らの姿が
見えているのはジャミルとモンとサンディのみ。

「ねえ、ジャミル……、もしかして、ま、また……」

「ピンポーン!うん、数人はこの中にいるぞ……」

「……うきゃああーーっ!!」

今日はもう幽霊づくしで勘弁してえーーっ!と、ダウドは只管
唸っていた……。最もダウドには幽霊の姿は見えないのだから、
それ程怯えなくても良さそうな物である。