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zoku勇者 ドラクエⅨ編25 タワシ頭の店主奮戦記・1

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……。そして、しっかりと気持ちを固める……。やはり、どうしても
自分達は此処から逃げる訳にいかないと……。

「……僕らが今やらなくちゃいけない事、出来る事……、
この宿屋の未来の為、そして……」

アルベルトは意を決した様に暫くその場に立ち尽くしていた。
ニードの妹は一旦実家へ戻ったが、アルベルトに、皆さん
どうかお兄ちゃんの事、宜しくお願いします!と、去り際に
何度も何度も頭を下げて行った。その姿を胸に刻んで、今度こそ
アルベルトは……。

「……ダウドの言う通りさ、今度こそ僕ももう容赦しない……」

そう呟きながら、懐に隠しているスリッパを再び取り出す……。

「ジャミル、ダウドっ!」

「……お?アル、もう戻って……、いいいいっ!?」

「時間が無いよ、時間が……、お客様の呼び込み準備開始と、そして、
アホへの教育的指導ももう躊躇せず、開始致す……」

「……うわあーーっ!?」

戻って来たアルベルトを見て、ジャミダウコンビ絶句……。アルベルトは
黒い笑みを浮かべ、又も腹黒モードになっていた……。

「……うふふ、うふふ、うふ、うふふ……♡君達も……、もしも村に
見慣れないお客さんが来たら徹底的にチェックして……、もしかしたら
疲れた旅人さんかも知れないから、そして、宿屋で最高のお持て成しを
させて頂くのさ……、お客様の心行くまで……、ふふ……、お客様に又
来たいって思って貰う事、それが一番大事……、ふふふ……」

「……い、言ってる事は分かるけどよ、アルっ、オメーこえーよっ!
……お?」

と、其処にニードとブンむくれた状態のアイシャ登場……。まだ
懲りずにしつこくアイシャを追い掛け回している様子……。

「なあなあ、こんな宿屋、客なんかこねーって!それよりも村の中
案内してやるよ、この村の滝の眺めは絶景でよ……、女の子なら絶対
気に入ると思うぜぇ!」

「もうっ!お仕事の方が先でしょっ!駄目よっ、何考えてるのよう!」

「ニードっ!……あの野郎めっ!ん……?」

「……成敗ーーっ!必殺っ!……秘技・スリッパ乱舞・SP!!」

……パンパンパンパンパンパンパンパンパン……パンッ!!

「……うふぇ、ふぇふぇ~……、な、なにすんらああ~、
れめええ~……」

アルベルトは高速連打でスリッパ叩きを繰り出し、ニードを
気絶させる……。が、すぐに又スリッパで再度頭を引っぱたき、
叩き起こした……。

「い、いっつ……、テメエーーっ!ひ、ひいいーーっ!?」

「どうかな?頭、すっきりしたろ?うふふ、ふふ、うふふ~ふ……♡」

「……おーいっ!おかしいんじゃねえのかよっ!お前らの
連れはようーーっ!!」

ジャミルとダウドはわてら知りませーんと、言う様に片手を振った。
こうなった時の腹黒は誰にも止める事が出来ない故……。

「真面目に仕事する事さ、そうすりゃアルも機嫌が良くなる
だろうからよ……」

「!……じょ、冗談じゃねえよっ、オ、オレ、もう帰る……、
……ひええーーっ!?」

「駄目、帰るな……、うふふ~♡」

「……ぎゃあーーーーっ!!」

「悪い子だあれーー!?シャーーモンっ!!」

アルベルトは黒い笑みのまま、ニードの背後から手を肩に
掛けた……。その横から、ホラーカオス顔でモンが出現……。
宿屋は一時期バカホラーハウスと化し、ニードは少しお漏らしを
した。黙って見ていたサンディは、どうでもいいけど、アタシ
だって、人捜しがあんだからさあ、さっさとしてよネ!と愚痴を
漏らした。……そして、4人はニードをびびらせながらも何とか
午前中、遂に仕事に密着させる事に成功する……。と、言っても、
まだ簡単な掃除を監視尽きっきりでさせていただけだが……。

「は、はあ、何とか掃除終わったぜぇ……、畜生、も、もう、
労働基準法違反だぞ、畜生……、うう~、グレてやるぞ……」

「アホっ!何言ってんだっ、このタワシめっ!」

「……うるせージャミ公っ!!」

「あはは~、ニードもご苦労様~、お昼ご飯出来たよおー、
皆で食べようー!」

「ご飯モン~!」

ダウドがお玉を持って厨房から顔を出した。ドタバタで時間は
あっという間に過ぎ、もうそんな時間になっていた。

「飯っ!?……てか、おめー、飯作れんのかよ、……ゴキでも
入ってんじゃねえのか……」

「なっ、し、失礼だなあっ!そんな事言うなら食べなくていいよお!」

「もう~、ダウドも怒らないのっ!本当よ、美味しいわよ~、ダウドの
作ってくれるご飯、お腹空いたでしょ、さあ、食べに行きましょ!」

「おう、まあ、アイシャがそう言うなら……、食ってやっていいぜ……、
ふん」

「!!!あ、頭くるなあ~っ!……ブシャアーーっ!!」

「まあまあ、ダウドも落ち着いて、まだ先は長いんだからさ、大変だけど
頑張ろう……」

「うう~、分かったよお~……」

アルベルトはダウドを宥める。アルベルトの機嫌も戻りつつあったが、
朝、腹黒モードになっていた己が何が落ち着けかとジャミ公は心で……。

「……何か?ジャミル……」

「いや、何でもないです……」

そして、昼ご飯。食堂のテーブルにてお昼タイム。今日は野菜ポタージュと
焼いたパン。

「……結構……美味いな……」

「えっ?本当~!」

「……い、いや、本の少しだよっ!……フン!……せ、折角だから
お代わりしてやる……」

「何だよお~、ほんとにいい~……」

呆れるダウドと素直じゃ無いニードにアイシャはくすっと笑う。
どうしようも無い、素直ではないツンデレ野郎ばかり。そして午後、
ニードは隙を見て又逃走しようと目論むが、アルベルトにより
成敗される。どうにかこうにか、今日も一日が終わろうとしていた……。
あっという間に夕方になり、夕食タイム。

「ふ~、美味かったああー!」

「ご馳走様でした、今日も一日美味しい食事を有り難う……」

「ご馳走様でしたー!」

「モンモンー!お腹いっぱ~い!」

「えへへ、お粗末様でした~……」

「……」

ジャミル達は食後の休憩に入ったが、ダウドは先に食器を洗って
しまおうと引き続き厨房へ行こうとする。そんなダウドの側に
ニードがやって来る……。

「おい、お前よう……」

「ん?ニード?な、なに……?」

「お前の言った事、嘘じゃなかったぜ、飯……、美味かった、
じゃあな……、明日も食わせてくれんだろ?……ちゃんと作れよっ!
……じゃ、ねえと……ブン殴るからな!」

「……ニード……、ふふ……、有り難うー!」

ニードはそれだけ言うとダウドに顔を見せず、直ぐにその場を
立ち去るのだった。様子を覗っていた野次馬サンディ。くくっと
堪えきれない笑みを漏らす。

「……ふふ、おんやああ~、これって、な~んかもう早くも
デレてますって感じデスかあ~?ん~、マジ根性ナシー!」

そして夜は夜で、宿を閉めた後、アルベルト講師によるニードへの
教育研修が……。お客様への応対、接待態度、言葉遣い……、徹底的に
叩き込まれた……。

「……勘弁してください~、もうお家帰りたいよう~……、とほほ~……」

「まだまだだよ、……まだ1時間しか立ってないじゃないか、……22時