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zoku勇者 ドラクエⅨ編26 タワシ頭の店主奮戦記・2

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したまま村から姿を消してしまっていたのである……。

「……おお~い、ニードおおーっ!」

「……返事してくれえーっ!ニードおーー!」

「……い、いたか!?」

「駄目だ、この付近は何処にも……」

「村の中にはもう完全にいないみたいだよ……、困ったねえ……」

「……そうか、もう夜も遅いし、強いモンスターも頻繁にうろつく
時間帯だ、今日はこれ以上俺達も探し回るのは危険だな……、
参ったな……、だが、このままでは……」

「お兄ちゃん……」

「……ニードさん、本当、何やってんスか……、ああ……」

おじさん、おばさんの村人達は総出でいなくなったニードを彼方此方
探し回っていた。だが、凶悪なモンスターも最近は此処でも出現数が
度が益々増している故、やたらと力の無い村人達が遠くまでチョロ
チョロするのは危険である。それ程、世界には既に異変が起きつつ
あったのだった。

「皆、済まなかったな、又バカ息子の所為で……、だが、それ程
心配する事もないだろう、少々いじけているだけだ、本当に心配ない、
だからもう皆は戻って休んでくれ、明日になればまたひょっこり
帰ってくるだろう……、根性無しの息子だからな……」

「村長さん……」

「でもなあ……」

「いいや、これ以上皆に迷惑を掛けるのは私としても心苦しいのだ、
本当に大丈夫だ、……頼む……」

村長はニードを心配してくれている皆に頭を下げた。それを見た
村人達は静かに頷く。気を落とさない様、村長に伝えると皆、
引き上げて行った……。

「君ももう帰りなさい、ニードが戻って来たら直ぐに知らせる……」

「分りました、……俺、ニードさんの事、信じてます、絶対
無事だって……」

子分も村長に頭を下げ、家に帰っていった。残された親子は……。

「こんな時、ジャミルさん達がいてくれたら……」

「……お前まで何だ、今はあんな得体の知れない余所者共の話をするな!」

「ううん、そもそもお父さんがジャミルさんに変な事言わなかったら
こんな事起きなかったんだよ、お兄ちゃんだっていなくならなかった、
……お父さんが悪いんだよっ!全部っ!!」

「何だと、お前……っ!いつから私に口答えする様になった!?」

「……っ!」

ニードの妹は目に涙を浮かべ、村長を睨んだ。そして、硬く目を
瞑る。今度は此方の親子喧嘩が始まってしまいそうになっていた……。

「俺らなら、いるぜ……?」

「……!?お、お前達っ!!」

「ああっ、……ジャミルさん、皆さんっ!!」

暗闇からジャミル達が現れ、姿を見せる。村長は動揺するが、
ニードの妹は泣きながらジャミル達の元へと走るのだった。

「お願い、助けて下さい!……お兄ちゃんが、お兄ちゃんが!」

「知ってる、実はさっきから隠れて暫く話を聞いてた、たく、
あのタワシめ……、大丈夫だ、ニードを直ぐに探しに行く!!」

「……ジャミルさんっ!」

泣いていたニードの妹の顔に笑顔が戻る。ジャミルは頷くと
仲間達にも目で合図し、ニードの妹の頭をわしわし撫でた。
……安心させる様に……。だが。

「ならん、ならんぞっ!お前達余所者には余計な事はしないで
貰おう!また戻って来たな!さっさと出て行けっ!!」

「おっさん……」

(うわー、何処まで邪魔するキ、このおっさん!自分の息子が心配じゃ
ねーのッ!?)

「シャアーーっ!!」

やはり、村長が立ちはだかる……。何処までもジャミル達には力を
貸して欲しくはない、余計な事はして貰いたくない、息子の危機
だろうが何だろうが、信念を貫き通す気で、お構いなしである。
しかし……。

「……嫌だね!」

「何だと……?」

「俺らだってアイツから聞きたい事があんだよっ!悪イけど、暫く
大人しくしてて貰うよ!……ダウドっ!」

「はあ~い、オイラやりまーす!……ラリホー!」

「お、お前達……、な、なに……を、うう……」

「お父さんっ!?」

今回はダウドが村長にラリホーを掛ける。村長は一発で倒れ、その場で
眠ってしまった。

「大丈夫さ、眠りの魔法を掛けて貰ったのさ、と、この間に……、
当分目は覚まさないと思うからさ、俺らニードを探しに行ってくるよ……」

「はい、分りました、皆さん、宜しくお願いします、お父さんは
このまま私が見ています、お兄ちゃんの事、どうか宜しく
お願いします……」

「大丈夫よ、ニードは私達が必ず連れ帰ってくるわ、ね?」

「ああ、僕達に任せて……」

「ラリホー、何とか持つといいんだけど……、うう~……」

アルベルト達もニードの妹を励ます様に優しく声を掛ける。彼女は
涙ながらに何回も何回も4人に頭を下げるのだった……。4人は
急いで村の外へと走る。

「さてと、モタモタしてらんねえぞ、モン、頼めるか……?」

「お任せモンーっ!……くんくん、くんくん……、ニードの匂い、
感じるモン、こっち……」

「っつーと、こっちは峠の道の方か……、よし!」

その頃……。行方不明のお騒がせニードは……。本当に峠の道、
あの天の箱船があった場所……、で1人項垂れ、蹲っていた……。

「はあ、オレ、このまま此処で遭難するんかなあ~、……畜生……」

「な~に、言ってんだっ!このタワシっ!」

「……?あ、ああっ!お前らっ!!」

聞こえてきた声にニードが後ろを振り向くと……、ジャミル達がいた……。
ニードは訳が分からず目が点になり、暫くその場に呆然と……。

「久しぶりだな、半日ぶりだなあ……」

「……って、ふ、ふざけんじゃねーぞっ、てめーらっ!よ、よくも
オレに内緒で勝手にいなくなりやがったなっ!ひ、人がどれだけ
寂しかったと思ってやがる!……あ、ああ、ち、違うっ!黙って
急に消えたのが気に食わねえんだよっ、オレはっ!」

「そうかそうか、寂しかったか、ほうほうほう~、ひひ……」

ジャミ公はニヤニヤ笑いながら突っ込んで来る。ニードは慌てて
弁明しようとするが、大変な事になってしまっていた……。

(ホント、素直じゃねーの、どいつもこいつも、人間てホントバーカ!)

「もう~、ジャミルも突かないのっ!本当に無事で良かったわ、
でも、ニード、私達、とってもとっても心配してたんだからねっ!
村の皆もよっ!」

「……アイシャ……、ああ、分かってる……、分かってるさ、けど……」

ニードはアイシャにそう言われると、こっぱずかしい様な、
困った様な表情を今度は見せる。やはり寂しかったと言うのは
彼の本音で間違いは無かった……。

「本当だよ……、全くもう……、さあ、村へ戻ろう、君の妹も
凄く心配しているよ、駄目じゃないか、あんなに可愛い妹を
泣かせたら……」

「う、うるっせーだけだよっ、よ、よう、親父の方は……?」

「オイラが魔法を掛けて今は眠って貰ってるよお、でも、相当
心配してるんじゃないの?さあ、魔法が切れない内に早く戻ろうよお……」

「嫌だ……」

「お、おい……」

「オレ、もう村には戻りたくねえ、宿屋の経営ももう嫌だ……、
嫌だ、嫌なんだよ……、何もかもよ……、大嫌いだ、あんな村……、
糞親父もよ……」

「タワシ……」

「モン~……」