zoku勇者 ドラクエⅨ編27 スクールカルテット・1
その夜は出て来なくなる……。そして、翌朝……。
「ん~っ、うめ~っ!やっぱり食ってる時が一番しゃーわせっ!」
「おいしー、おいしーんだモン!シャアーーっ!!美味しすぎて
ウンコチンチンモン!」
「……全くもう、ジャミルったら……、いつもの事だけど、
恥ずかしいわあ~……、って、またモンちゃんはっ!!
……シャアーーっ!!」
「だから何で俺の方見てんだよっ!!」
「……」
「見ろよ、あそこのテーブルの連中……、ぬいぐるみと飯食ってら……、
しかも、あのチビ、スゲー食欲……、よっぽど飯に飢えてたんだな……、
気の毒に……」
「ねえねえ、あの人達、新しく入ったコ達でしょ?くすくす……」
ジャミ公は取りあえず、今日からの授業の憂鬱など忘れ、楽しい一時は
思い切り楽しんでおこうと、朝ご飯をガツガツ食べていた。ちなみに
今朝はバイキング方式で好きなおかずを好きなだけ食べていいらしい。
「あ!オイラの目玉焼き……、横から取ったなあーーっ!
このドロボーーっ!!自分の分のお代わりは自分で取りに
行きなよおーーっ!!」
「いいだろうがよ!オメーがモタモタしてるから悪ィんだっつーのっ!!
少しは機敏になれよっ!!これもオメーの為の訓練だっ!!」
……何がだよ、と、アルベルト……。ジャミルとダウドはたった一枚の
目玉焼きで取っ組み合いを始めた。早くもこの4人組は有名人になって
しまいそうだった……。
「モザイオ、見ろよ、あいつらだ……、もう此処に馴染んでる
つもりかよ……、くだらねえ人形の玩具も持ってるぜ……」
「フン、女もいるんか、生意気だな……、ふ~ん、お人形さんはあの女の
玩具か……」
「ねえ~、モザイオ~、どうするんだよう~……」
「……そうだな、特にあの金髪、優等生面していけ好かねえから、
泣かせてやるか……、おい、オメーらこっち来いよ、作戦立てるぞ……」
モザイオと2人の連れは、ジャミル達を陥れ、恥を掻かせてやろうと、
何か良くない企みを企てている様である……。
朝食も終わり、いよいよ4人組のこの学院での本格的な活動が
スタートとなる。昼間は他の生徒と同じ様に普通に授業を受け、
放課後に聞き込みなどを怪しまれない様、行なう。初日は自由に
クラスなどを回り、色んな授業を見て回って良いとの事。取りあえず、
まだ座って受ける授業は本格的に行なわなくても良いので、ジャミルは
ほっと一安心。
「あ~、新入生で良かったなあー!……けどよ、今日中に事件が
解決しちゃえばよう、もう授業なんか受けなくても済むのによう……」
「ジャミル、駄目だよ、そんな甘い考えじゃ……」
「そうだよお!そんなに簡単に事が終わるワケないじゃん……」
「折角入学したのにもう終わっちゃうなんて嫌よ!」
「シャアーっ!」
……と、他のお仲間達はやる気満々?何でお前らそんなに気力が
あるんだよと、ジャミ公は1人項垂れていた。早くお昼ご飯に
ならないのかしらと……。
(アハハハ!ジャミ公のバーカ!)
「……ガングロっ!うっせーぞっ!」
「取りあえず、此処のクラスの授業から見学させて貰おう、
すみませーん!」
「おいっ、アルっ!勝手にっ!」
アルベルトは目に付いたクラスへと堂々と入って行く。
ジャミ公は慌てるが、アイシャもダウドも揃って中に
入って行った。……ジャミ公はもう、早速吐き気が
来そうであり……。
「堪えろ……、分かったか?このジャミ公野郎……」
「うわーーっ!オメー何口調が変ってんだよっ、腹黒ーーっ!!
分かったからスリッパ引っ込めろっつーのっ!!」
「宜しい、さ、行こう……」
アルベルトに脅され、ジャミルも仕方なしに教室内へ……。入ると、
中にいたのは、恐らく教師であろうが、ポニーテールに派手な衣装の
イケメン男性……。アルベルトが4人組代表で目を輝かせ、教師に
話し掛けた。
「……何だお前らは……」
「こんにちは、あの、僕達、昨日この学院に入学した者ですけれど、
初日の授業は色んな所を自由に回って見学していいとの許可を
学院長から頂いていますので……」
「フン、好きにしろ、……但し、俺の授業を邪魔する様な
真似をしてみろ……」
「でさ、体育の先公のズボンがさ、下にずり落ちてさ……、履いてた
パンツの柄がよ……、ハート柄……」
「……」
「……ひゃあーーーっ!?」
教師はしゃべくっている生徒達に向け、無言でヴァーミリオン
サンズを発射する。生徒達には当てるつもりはあらず、脅しを
掛けたつもりの様だが……、それにしてもソラ恐ろしい教師である……。
「こうなるんだ、良く見ておけ、貴様らもだ、……何回言ったら
分かるんだ、俺とて貴様らの相手をしていられる程暇ではない、
わざわざマジックキングダムから出張して来てやっているんだぞ……、
学習能力のない奴らめ……」
「ひゃい……、ブ、ブルーひぇんひぇい、ごめんなひゃい……」
鬼畜教師はそう言いながら、もう一発いつでも術を発射出来る様、
準備。喋っていた生徒2人組は涙目になり、おしっこを漏らすと
そのまま大人しくなった……。
「す、凄い、これが教育のあり方なんだ……」
「……何処がだっ!たく、ポニーテールのスカシってマジで碌な
性格の奴がいねえ……」
「……」
「っと、うっかりそう思っちゃっただけでーす!あははーっ!
サイナラーーっ!!」
鬼畜教師はジャミ公には殺意丸出しで本気で術を当てるつもり
だったらしいが、ジャミ公は慌てて間一髪、術を避けると教室を
飛び出して行く。アルベルトも鬼畜教師に頭を下げ、挨拶すると
仕方なしに教室を出た……。
「……フン、知能の無い外道の糞盗人猿めが……、虫唾が走る……」
「駄目じゃないか、ジャミルはっ!!」
「んだよ、あの鬼畜を最初に怒らせたのは俺じゃねえってのっ!!」
「もういいわよ、次、回りましょう……、どんどん動かないと
時間無くなっちゃうわ!」
「はあ、ヘタレの授業ってないのかなあ~……」
……ジャミ公、アルベルト、アイシャは速攻で揃って片手を振り、
んなもん、あらへん、あらへん、あらへんわをした。
「あらへんわモン!」
(ねーってのよッ!)
「……何だよおお!モンとサンディまでっ!!」
「モン?……何だか向こうの方から楽しそうな音がするモン!」
「あっ、モンちゃんっ!駄目よっ!!」
アイシャが叫ぶがモンはダウドの頭から離れると、いきなり飛んで
行ってしまう。4人は急いでモンの後を追い掛けるのだが、モンは
とある教室の前で立ち止まり、暫く首を傾げていたが、そのまま中に
入って行ってしまった。
「……ハアハア、モンっ!待てっての、この野郎!」
「此処は音楽室みたいだよ……」
「成程、音楽室か、なら、音楽の授業をやってんだな……、……?」
「んな事言ってる場合じゃないよお!早くモンを捕まえないとっ!!」
(そーよネ、音楽室って言えばサ、本物のタイコがあるでしょ、
……デブ座布団の大好きな……)
「「大変だあーーーっ!!」」
しかし、既に遅し。中では生徒達が合唱の授業中であり、
ダウドの頭では無く、本物の本格的な太鼓を目にした
作品名:zoku勇者 ドラクエⅨ編27 スクールカルテット・1 作家名:流れ者



