zoku勇者 ドラクエⅨ編28 スクールカルテット・2
「よう、遅かったじゃねえか……、お前、アホかよ、少なくとも
約束の30分前には現場には行きなさいよって、母ちゃんに
教わらなかったか?」
急いで学院に行くと、学院入り口前には既にモザイオが。呆れた様な
態度でジャミルを見ていた……。
「うるせんだよっ!それよりも、どうすんだよ、学院もう閉まってん
だろうが!」
「フン、んな事心配しなくていいよ、……この後の事を心配しやがれ……、
ほらよ……」
モザイオは学院の扉を開ける。そしてジャミルが何か言う前に
さっさと中に入る。実は。学院が閉まる前に、既に中には青髪が
進入し、隠れていた……。そして、見回りの教師が帰宅するまで
只管待ち、鍵の仕舞ってある部屋に侵入、盗んだ鍵で扉を開けて
しまったのだった。
「……アイツ、ピッキングも出来んのか?……まさかなあ?」
「どうしたんだよ、来ないのか?やっぱり怖くなったんなら、
止めてもいいんだぜ?俺様は弱者に優しい紳士だからな……」
「!う、うるせーってんだよっ!何が紳士だっ!!たくっ!!」
ジャミ公もブリブリ怒りながら深夜の学院に侵入。……その姿を見て、
モザイオはよかれよかれと笑みを溢した。
(テメエのその威勢のいいのも今日までさ、明日からアンタは相当
恥を掻く事になるんだよ、大怪我してな、連れのお仲間さんもな……、
夜の学院に無断侵入、そして屋上から転落……、最高のアホ記事を
学院内の新聞にも掲載されるぜ……、フフフ……、テメエらは
今度こそお終いだ……)
……そして、此方は再び寮の部屋……。サンディに叩き起こされた
アルベルトとダウドが一件をサンディから聞いていた。ジャミル達
男性陣の部屋には、同じく、サンディに無理矢理起こされ、連れて
来られたアイシャとモンの姿も……。
「そうだったのか……、またジャミルの奴っ!僕らにちゃんと話も
しないで勝手な事してっ!」
「は、早く行かないとだよおーーっ!……うう、夜の学院なんて、
正直あまり気が進まないんだけど……」
「全くもう、何よ、ジャミルったらっ!また無茶して意地張って……、
絶対許さないんだからねっ!」
「ウシャシャのモンモンブーっ!!」
「ま、モザイオが何考えてるかなんて、分かんないんだケドさ、何か嫌な
予感がすんのよ、早くいったげてッ!」
サンディの言葉に3人も頷く。そして、ジャミル同じく、皆も護身用の
武器を用意し、急いで寮を飛び出し、深夜の外の中を駆けて行く……。
「あ、あの……」
「君は……」
先頭を走っていたアルベルトが足を止めた。3人の前に突然現れた人物。
パッツンデブだった。サンディは今回、ダウドの中に急いで身を隠すの
だった。
「お願いがあるんだ、い、今……、君達の部屋に行こうと思って……、
ねえ、モザイオを止めてっ!!……こ、このままじゃ……、本当に
大変な事になっちゃうよう~……」
パッツンデブは泣きながらアルベルトに縋り付いて来る。その必死な
姿を見て、これはモザイオは何かとんでもない事をやはりやらかそうと
しているのが覗える……。
「何か知っているんだね?教えてくれるかい……?」
「うう、ぼ、僕……、部屋でずっと寝たふりをしていて、
……モザイオ達が何かこそこそ話してるのを聞いてしまって、
モザイオ達が出掛けた後、僕もこっそり後を付けたら、2人は
学院の前にいたんだ、そしたら……、今夜屋上の天使像の
前から……、ジャミル君を叩き落として恥を掻かせて
やるって……、話が聞こえて……」
「モザイオ、アイツホントに来んのか?やっぱりびびって今頃寮で
ションベン漏らしてさあ、泣いてるんじゃね?」
「いや、あの野郎に限ってそれはねえだろ、何せ融通の利かない野獣
みてーな奴らしいからな、来るのには間違いねえよ……」
「そうか……、で、でも、もし、バレたらどうすんだ?」
「バッカだなあ~、お前もよう、今からんな事心配してどうすんだよ、
ま、証拠が残んねえ様に上手くやるしかねえだろ、そうだな、事前に
アイツをな、気絶させておくのさ……、なら、簡単に叩き落とせるだろ?
抵抗も出来ねえでさ……」
「なる程っ、で、でも、その方法は……?」
「何て事を、あいつら……」
「大変っ、は、早く急がなくちゃ!ジャミルが危ないわっ!!」
「……まさかジャミルが簡単に落とされるなんて事、絶対ありえないと
思うけど、で、でも、本当に何考えてんだよおーーっ!!」
「シャーモンシャーモン!……ガルルーーっ!!」
(だからアタシがあんなに言ったのに、全然話キカネーし!……バカよ、
ジャミ公はっ!)
「ぼ、僕、其処で逃げて来ちゃったから、それ以上の話は
聞けなかったけど、お願い、僕も一緒にいかせて!何も
出来ないかもしれないけど、大変な事になる前に、僕も
モザイオ達を止めたいんだ……、何かしたいんだ……、
無駄なのは分かってるけど、僕なんか……」
パッツンデブはアルベルト達に土下座してまで頼み込む。彼はもう、
これ以上モザイオ達に悪い事をして欲しくないのである。例え、
ハブられても、嫌われても。……友達と思われていなくても。
彼のそんな必死な姿に皆も何も言えなくなった……。アルベルトは
代表で、パッツンデブにそっと手を差し出す。
「……アルベルト君……」
「一緒に行こう、友達を思う君の気持ち、絶対に無駄にはさせないよ、
分からせてやろうよ、頑固者のモザイオ達にね……」
「ありがとうーっ!みんなっ、本当にありがとう……、うう~……」
泣き崩れてしまったパッツンデブをアイシャもダウドも優しく支える。
そして、アルベルトは……、いつものスリッパを懐に隠すと、黒い
笑みを浮かべた……。ワルのモザイオを成敗する気満々……、遂に
邪心腹黒モード降臨である……。
「よし、急がなきゃね、……学院に行こう!……うふふ、うふ、
う~ふふふ……♡」
「……ま、魔法薬……?」
「そ、魔化学部の連中から少し分けて貰ったんだ、ラリホー薬だよ……、
こいつで後ろから抑え付けて奴を眠らせちまえば……」
ジャミル、モザイオ、青髪……、の、3人は薄暗い学院内を
屋上目指し歩いていた。モザイオはポケットに隠しておいた
ガーゼをいじりながら苛々していた。何とかジャミルを
後ろから羽交い絞めにして襲って眠らせる作戦なのだが、何せ
ジャミルは中々隙を見せない……。
「……モザイオ……、あのさ……」
「おい、お前、何してんだよっ……!」
「お前ら、どうかしたんか?まさか、怖くなったんじゃね?プッ……」
「!う、うっせえなっ!んな事あるかよっ!おい、ジャミ公、先に
行ってろよ!すぐ行くからよ!くれぐれも、俺らが行くまで
天使像には触るんじゃねえぞ!」
「へーへー、んじゃお待ちしてますよーっ!」
ジャミルはスタコラ先にすっ飛んで行った。モザイオはさっきから
青い顔をし始めた青髪を慌てて脅しに掛かった。
「テメエ、さっきから何なんだよ、そのツラ!……おい、まさか
マジで本当に怖じ気づいたんじゃねえだろうな……」
「だ、だってさ、もしも本当にバレたら……、俺達今度こそ
作品名:zoku勇者 ドラクエⅨ編28 スクールカルテット・2 作家名:流れ者



