GANTZ Paradise Lost 野球星人篇
『34:58:07』
「うぅ・・・・・おええっ・・・・・」
秀吉は堪らず嘔吐した。
縦ロールも俺の横で吐いている。
俺も内心は吐きたかったが、自分に死が近づいていることを想像すると吐く気力さえ失せてくる。
(お、俺も・・・ああなっちまうのかよぉ・・・・!?)
すると、野球星人(大)は俺の方を向いた。
目からは血の涙を流し、全身に先ほど殺した4人の返り血や肉片がこびり付いている。
次はお前だ、と言わんばかりの気迫でこちらを見据える。
しばしの間の睨み合いと共に殺気を含んだ静寂が続く。
作品名:GANTZ Paradise Lost 野球星人篇 作家名:プラスチッカー