GANTZ Paradise Lost 野球星人篇
第五話・それぢわ、ちいてんお、はじぬる。
『20:47:02』
「うわ・・・無様な体だな・・・」
丈一郎は俺を見下すように言った。
「爆発間近で受けるような奴、初めて見たしwww」
「・・・うるせーよ・・・」
俺は言い返す。
「お前に関係ねえだろ・・・」
俺がそこまで言いかけた時・・・
「お、転送が来た・・・」
丈一郎の身体が消え始める。
「つーわけで、おっさきー。」
そして丈一郎は完全に消滅した。
多分、さっきの黒い球体の部屋に戻るのだろう。
・・・それにしても・・・全く、腹の立つ中坊だ・・・
あれが年上の人間に対する態度なのかと考えると、非常に腹立たしい。
そんな事を考えていた矢先、俺の指先から何かが溶け出していくような感覚が。
見ると左手の指から徐々に消え始めていた。
作品名:GANTZ Paradise Lost 野球星人篇 作家名:プラスチッカー