GANTZ Paradise Lost 野球星人篇
・・・・・・・ドサッ・・・・・・
「だっ!?痛っつー!?」
気がつくと俺はある部屋に居た。
その部屋にはベッドやノートパソコンなんかが置いてある勉強机があり、先ほどの黒い球体しかないような殺風景な部屋とは全く違う雰囲気だった。
俺はこの部屋に見覚えがある。
・・・そう、俺は自分の部屋にいた。
今のドサッという音と痛みの原因はベッドから落ちた時のもののようだ。
という事は・・・
「・・・やっぱ、夢か・・・」
そうなのだ、きっと疲れていただけだ、そうに違いない、いや、絶対にそうだ。
「・・・シャワーでも浴びて、今日は寝よう・・・」
俺はそう思い立つと、風呂場へ向かう。
脱衣所に入り、ふと自分の姿が鏡に映る。
そこには・・・
「・・・・・・嗚呼、今日は厄日だ・・・・・・・・」
無情にも、黒いスーツをいなせ(?)に着込んだ一人暮らしの貧乏高校生の姿が、そこにあった・・・
作品名:GANTZ Paradise Lost 野球星人篇 作家名:プラスチッカー