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GANTZ Paradise Lost 野球星人篇

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「まあ、中学生の時分、姉上と合気道をやっていてのう・・・勿論、腕は姉上の方が上じゃが・・・」



・・・・・まあ、そら強いワケだ・・・・



「おい、また何か出てきたぞ」

すると後ろから声がした。
つい、と後ろを向くと黒い球体にまた新しいメッセージが表示されていたようだった。




『てぬぇ達は今から、このお方お、倒Jに行ッて下ちい。

野球星人・・・特徴:つよい、うるちい、ウゼぇ
        好きなもの:野球、女、甘いもの
        くさぐせ:しゃははははははははははははは』

「何だァ?野球星人?ふざけてんのかぁ!?」

「何か、ゲームでも始まるんでしょうか・・・?」

「まさか、外に出られるのでは?」

俺は黒い球体に近づいてそのメッセージを確認しようとした。
すると・・・・・







・・・・・・・・・・ガシャンッ・・・・・・・・・








「うおっ!?」

刹那、今まで何の変哲もなかった球体からラックが展開された。

「な、何だ、何だ・・・・」

俺はラックの中に目をやる。
中にはライフルが4本と何かのグリップが8本、ハンドガンが5挺格納されていた。
俺は何となくそのラックの中からハンドガンを取り出してみる。
不思議な形状のハンドガンだ・・・・
ハンドガンにしてはえらくごついし、引き金はグロックシリーズに見られるようなダブルトリガーになっている。
そして後ろには丸いモニターのような器具が装着されている。

「ひょ~、かっけ~」

視線を移すと、金髪がやはり、そのハンドガンで遊んでいた。   

「おっ、すげえ、レントゲンみてえ・・・」

モニターを覗き込みながら金髪が言う。
俺もモニターを覗いてみた。
すると、確かにモニターの中にはあのレントゲン独特の光景が広がっていた。
まあ、つまりはモニター越しだと映ったものの中身が丸見え、という事だ。

「おもちゃでしょうかねぇ、これ・・・」

山田は訝しげにライフルを手に取る。
俺はハンドガンをその辺に置いてこの得体の知れない球体のラック部分から内部を覗いた。
そこには・・・










「っ!?何だ・・・コレ・・・」







そこには目を疑うような空間が、あった。











「ひ・・・・人が居る・・・・・・?」








そこには人工呼吸器を装着し、身体をプラグやコードで球体に接続された全裸の男性が鎮座していた。

「何だ?・・・うげっ、何だコイツ・・・箱男ならぬ球男かァ?」

俺の反応に気づいた金髪が中を覗き込んで言う。

「コイツ生きてるのか・・・?」

確かに球男は呼吸こそしているものの、まるで植物人間のようにピクリとも動かない。

「ん?何じゃ、これは・・・」

後ろから秀吉のよく通る声がしたので、俺は球体の中から球体の後ろ側に目を向ける。
そこにはアタッシェケースを手に首をかしげる秀吉がいた。
そのアタッシェケースには文字を覚えたての幼児が書くような、のたくった稚拙な字で『ナオちゃん』とプリントされていた。

「とりあえず、これはお主の物のようじゃが・・・」

俺は秀吉からケースを受け取り、開けてみた。
中にはウェットスーツとも全身タイツともつかない、至る部位にボタンのような器具のついたスーツが入っていた。

「何だこれ・・・コスプレってやつか・・・?」

そんな間抜けな思考を張り巡らせていると・・・







「・・・・・いやあああああああああああああっ!」







後ろから女性の悲鳴が聞こえる。











振り向くと、先ほどの全裸で転送されてきた少女が顔面蒼白になりながらその場にへたり込んでいた。
何だろうか、秀吉の方を指差している。

「く、く、く、く、く、く、び、くびが・・・・くびがな・・・・・・」

俺は何事かと秀吉を見る。










「・・・・・・・・うわ・・・ぁ」







そこには頭が完全に消え失せた秀吉がいた。
普通の人が見れば、間違いなく気絶するか、何とひどいB級ホラーだろう、と思うかもしれない光景だ。
しかし、よくよく見ると、頭が消失していると言うよりかは先ほどと同じように別の場所へ転送されているようだ。
その証拠に首から上だけでなく、指先も徐々に消え始めている。


「うぉぉっ、何じゃこりゃー!!」

「う、うわわわ・・・」

「・・・・・うおおっ!?」

しかもよく見ると先ほどまで普通だった連中も消え始めている。

「・・・・わ、私まで・・・・・」

少女も徐々に消えていく。
このまま俺も消える事になるのか・・・
俺は転送された先を予想した。
異世界、という可能性もある。
そうなれば魔物がいきなり襲ってきて・・・なんてことも考えられる。




「あ、そうだ・・・!」

俺はその辺に転がしてあったハンドガンを慌てて手に取る。
どうやって使うのか、使う用途は全く不明だが、とりあえずは無いよりましだろう。
ついでにさっき秀吉から渡されたアタッシェケースも持っておく。




そうこうしている内に俺も指先から消え始めた。